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世紀の楽団 Alexander’s Ragtime Band (1938)

アーヴィング・バーリンの原案を基に、彼の数々の名曲と共に繰り広げられるバンドマンの人生と恋を描く、製作ダリル・F・ザナック、監督ヘンリー・キング、主演タイロン・パワーアリス・フェイドン・アメチーエセル・マーマンジャック・ヘイリー他共演のミュージカル・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ミュージカル)


スタッフ キャスト
監督:ヘンリー・キング

製作:ダリル・F・ザナック
原案:アーヴィング・バーリン
脚本
キャスリン・スコラ

ラマー・トロッティ
撮影:ペヴァレル・マーレイ
編集:バーバラ・マクリーン
音楽:アルフレッド・ニューマン

出演
ロジャー・グラント/アレクサンダー:タイロン・パワー

ステラ・カービィ:アリス・フェイ
チャーリー・ドワイヤー:ドン・アメチー
ジェリー・アレン:エセル・マーマン
デイヴィー・レイン:ジャック・ヘイリー
ハインリッヒ教授:ジーン・ハーショルト
ソフィーおばさん:ヘレン・ウェストリー
タクシー運転手:ジョン・キャラダイン
ビル・マリガン:ポール・ハースト
スナッパー:ダグラス・フォーリー
ルイ:チック・チャンドラー
コリンズ伍長:エディ・コリンズ
ステージマネージャー:ジョセフ・クレハン
チャールズ・ディリンガム:ジョー・キング
本人:ウォーリー・ヴァーノン
ルビー:ルース・テリー
エディ:ロバート・グレックラー
ヘッド・ウェイター:チャールズ・コールマン
大佐:スタンリー・アンドリュース
ラジオ局マネージャー:セルマー・ジャクソン
エージェント:チャールズ・ウィリアムズ
ハット・チェック・ガール:キャロル・アダムス
アシスタント・ステージ・マネージャー:タイラー・ブルック
ステージの写真家:ロン・チェイニーJr.
陸軍カルテットのメンバー:ケン・ダービー
陸軍大尉:ラルフ・ダン
陸軍大尉:ジェームズ・フラヴィン
陸軍ショーの憲兵:ハロルド・グッドウィン
陸軍軍曹:ジャック・ペニック
バーフライ:ロンド・ハットン
陸軍少佐:エドワード・キーン
陸軍カルテットのメンバー:キングスメン YMCA
レポーター:ロバート・ロウリー

スカービーズのバーテンダー:ジェームズ・C・モートン
陸軍ショーの観客の将校:フランク・オコナー
陸軍ショーの観客の評論家:エドウィン・スタンリー
ディリンガムの秘書:チャールズ・タネン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1938年製作 106分
公開
北米:1938年5月24日
日本:1939年8月
製作費 $2,000,000


アカデミー賞
第11回アカデミー賞
・受賞
音楽賞
・ノミネート
作品・原案・歌曲・美術・編集賞


ストーリー
サンフランシスコ
音楽家を目指すロジャー・グラント(タイロン・パワー)は、恩師のハインリッヒ教授(ジーン・ハーショルト)やおばのソフィー(ヘレン・ウェストリー)に期待されていた。
そんなロジャーは、チャーリー・ドワイヤー(ドン・アメチー)やデイヴィー・レイン(ジャック・ヘイリー)らと共にバンドを組み、あるクラブで演奏するチャンスを得る。
楽譜を忘れたロジャーらは、歌手のステラ・カービィ(アリス・フェイ)が持参した楽譜を無断で演奏し始める。
その曲”アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド”を使われたステラは憤慨するものの、バンドと共に歌う。
ステラはロジャーと口論になり、チャーリーが間に入り説得され、バンドに加わることになる。
バンド名を”アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド”として、ロジャーは”アレック/アレキサンダー”と呼ばれるようになる。
ハインリッヒ教授は立派な音楽家になることを望んでいたが、ロジャーは自分が好きな音楽ラグタイムを選ぶ。
やがてバンドの活躍は各地で知られ始め、一流のクラブなどで演奏するようになる。
相変わらず諍いが絶えないロジャーとステラだったが、密かに惹かれ合っていた2人は恋仲になる。
その頃、ニューヨークの大物プロデューサー、チャールズ・ディリンガム(ジョー・キング)は、ステラの歌唱力に目をつけ、彼女をブロードウェイに誘う。
チャンスを逃したくないステラは、ディリンガムと契約することをロジャーに伝え、バンドとの巡業を続けるつもりの彼と別れることになる。
第一次大戦参戦と共に、ロジャーはデイヴィーと陸軍に入隊し、軍楽隊の興業に参加するようになる。
ステラは劇場に駆け付けるが、ロジャーの部隊はステージからそのままヨーロッパへと向かう。
2年後、終戦と共に無事に帰還したロジャーは、スターとなったステラと再会するものの、彼女がチャーリーと結婚したことを知りショックを受けてその場を去る。
失意のロジャーだったが、デイヴィーや新人歌手のジェリー・アレン(エセル・マーマン)と共にバンド活動を始める。
同じ頃、ステラがロジャーを未だに愛していることに気づいたチャーリーは、彼女の気持ちを察して身を引き離婚する。
ロジャーの元に向かったステラは、彼がジェリーと恋仲であると考え、自分の気持ちを伝えなかった。
ステラは、ヨーロッパ巡業に向かうロジャーを見送り、その後ステージを降りて姿を消してしまう・・・。


解説 評価 感想

原案アーヴィング・バーリン、製作ダリル・F・ザナック、監督ヘンリー・キングタイロン・パワーアリス・フェイドン・アメチーエセル・マーマンジャック・ヘイリー他共演の作品。

アーヴィング・バーリンの数々の名曲を、20世紀初頭からの時代背景に盛り込んだ、バンドマンの人生と恋を描くミュージカル・ドラマ。

アーヴィング・バーリンの最初の大ヒット曲”アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド”が原題であり、主人公のバンド名として使われ、20世紀初頭のラグタイムの時代から、本作公開の時期までの名曲が堪能できる、ファンには嬉しい内容となっている。

主人公を演ずるタイロン・パワーは、クラシックの音楽家になる道を選ばず、自分の好きな音楽に没頭する青年を熱演し、愛らしい表情と美しい瞳が印象的な歌手を魅力的に演ずるアリス・フェイの好演も見逃せない。
2人は、「シカゴ」(1937)と本作そして「ワシントン広場の薔薇」(1939)で、3年連続で共演している。
*「シカゴ」には本作で共演のドン・アメチーも出演している。

第11回アカデミー賞では作品賞をはじめ6部門にノミネートされ、音楽賞を受賞した。
・ノミネート
作品・原案・歌曲・美術・編集賞

主人公のバンド仲間であり、ヒロインに惹かれ結婚するものの身を引く、気のいいバンドマンを好演し歌も披露してくれるドン・アメチー、主人公のバンドの歌手であり、何曲もの歌を熱唱するエセル・マーマン、主人公の友人であるバンドマンのジャック・ヘイリー、主人公の恩師ジーン・ハーショルト、主人公のおばヘレン・ウェストリー、クライマックスでヒロインをタクシーに乗せる運転手ジョン・キャラダイン、主人公のバンド仲間ポール・ハースト、ヒロインの幼馴染ダグラス・フォーリー、ヒロインと契約するプロデューサーのジョー・キング、その秘書チャールズ・タネン、ステージマネージャーのジョセフ・クレハン、そのアシスタント、タイラー・ブルック、本人役のウォーリー・ヴァーノン、主人公のバンド仲間ルース・テリー、ウェイター長のチャールズ・コールマン、エージェントのチャールズ・ウィリアムズ、ハット・チェック・ガールのキャロル・アダムス、ステージの写真家ロン・チェイニーJr.、ラジオ局マネージャーのセルマー・ジャクソン、伍長のエディ・コリンズ、大佐のスタンリー・アンドリュース、陸軍カルテットのメンバー、ケン・ダービー、大尉のラルフ・ダンジェームズ・フラヴィン、ショーの憲兵ハロルド・グッドウィン、軍曹のジャック・ペニック、少佐のエドワード・キーン、陸軍カルテットのメンバー、キングスメン、レポーターのロバート・ロウリー、バーテンダーのジェームズ・C・モートン、陸軍ショーの観客の将校フランク・オコナー、同じ観客の評論家エドウィン・スタンリー他、ロバート・グレックラーチック・チャンドラーロンド・ハットンなどが共演している。


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