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フライド・グリーン・トマト Fried Green Tomatoes (1991)

兄であり恋人だった青年の死をのり越えて固く結ばれた2人の女性の友情とその話を聞き人生を見つめ直す女性を描く、製作、監督ジョン・アヴネット、主演キャシー・ベイツメアリー・スチュアート・マスターソンメアリー=ルイーズ・パーカージェシカ・タンディクリス・オドネル他共演による感動のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ヒューマン)


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・アヴネット

製作総指揮
アンドリュー・メイヤー

アン・マリー・ギレン
トム・テイラー
ノーマン・レアー
製作
ジョン・アヴネット

ジョーダン・カーナー
原作:ファニー・フラッグFried Green Tomatoes at the Whistle Stop Cafe
脚本
ファニー・フラッグ

キャロル・ソビエスキー
撮影:ジェフリー・シンプソン
編集:デブラ・ニール=フィッシャー
音楽:トーマス・ニューマン

出演
エヴリン・カウチ:キャシー・ベイツ

イジー・スレッドグッド:メアリー・スチュアート・マスターソン
ルース・ジェイミソン/ベネット:メアリー=ルイーズ・パーカー
ニニー・スレッドグッド:ジェシカ・タンディ
シプシー:シシリー・タイソン
エド・カウチ:ゲイラード・サーティン
グレディ・キルゴア:ゲーリー・バサラバ
ビッグ・ジョージ:スタン・ショー
フランク・ベネット:ニック・サーシー
スレッドグッド夫人:ロイス・スミス
カーティス・スムート保安官:レイノア・シャイン
バディ・スレッドグッド:クリス・オドネル

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

1991年製作 130分
公開
北米:1991年12月27日
日本:1992年6月
北米興行収入 $82,418,500
世界 $119,418,500


アカデミー賞 ■
第64回アカデミー賞

・ノミネート
助演女優(ジェシカ・タンディ
脚色賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
エヴリン・カウチ(キャシー・ベイツ)は、過食症気味で太った中年女性で専業主婦。

夫のエド(ゲイラード・サーティン)は、スポーツ中継を見るのが何よりの趣味で、エヴリンには、全く関心がなかった。

エヴリンのストレスはたまるばかりだったが、ある日エドと、療養所にいる叔母の見舞いに行った際に、老婦人のニニー・スレッドグッド(ジェシカ・タンディ)と出会う。

そしてエヴェリンは、ニニーの昔話に引き込まれてしまい、頻繁にそこを訪れるようになる。

ニニーの昔話の始まりは、70年前のアラバマが舞台だった。
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...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
中年女性エヴリン・カウチは、過食症気味で太った専業主婦だった。
夫のエドとは趣味も合わず、これと言った楽しみもないエヴリンのストレスは溜まるばかりだった。
ある日、エドと療養所にいる叔母の見舞いに行った際に、エヴリンは老婦人ニニーと出会う。
エヴェリンは、ニニーの、アラバマから始まる70年前の昔話に引き込まれてしまい、頻繁に療養所を訪れるようになる。
1920年代、男の子ような少女イジーは、姉の結婚式の日に、兄バディの恋人ルースと自分の目の前で、兄が、鉄道事故死したことが忘れられずにいた。
その後、イジーは数年が経っても心を閉ざしたままで、その間、ルースは根気よく彼女に接する。
やがて、イジーはルースに心を開き、バディを互いに愛し、悲しみを分かち合う二人は、固い絆で結ばれていく。
その後、ルースは、ジョージアで結婚するのだが、夫フランクに暴力を振るわれていることを知ったイジーは、心の友である使用人ビッグ・ジョージを連れて、身重のルースを救い出す。
イジーとルースは、その後レストランを開業して、活発なイジーと、気の効くルースの評判で店は繁盛する。
そんな話をニニーから聞くエヴリンは、彼女と親交を深めるうちに、次第に生きる望みを見つけていく・・・。
__________

1987年に発表された、ファニー・フラッグの小説”Fried Green Tomatoes t the Whistle Stop Cafe”を基に製作された作品。

老婦人の過去の物語が展開する一方、生活には不自由はないが、生甲斐を見つけられない悩める中年女性が、親交を深めた婦人の話によって、自分を見つめ直していくという物語が進行し、双方共に実に興味深いストーリーとして描かれている。

第64回アカデミー賞では、ジェシカ・タンディが助演女優に、また脚色賞にもノミネートされた。

興行収入は、全世界で1億2000万ドルに迫るヒットとなった。
北米興行収入 $82,418,500

原作者ファニー・フラッグの手がけた脚本は、人の心を動かす優しさや強い意志、苦難を乗り越えて生きていかねばならない人生、そして、その尊さなどを、押し付けがましくなることなく、見事に表現し、また、それを繊細に描写する、ジョン・アヴネットの演出も素晴しい。

原作を読まずとも途中で想像はつくが、主人公イジーと老女ニニーが同一人物だと解るラストも謎解きのようで面白い。

主演のキャシー・ベイツの、倦怠期夫婦の悩みを克服していく姿が実にユーモラスで、また爽やかに演じている。

前作の「ドライビングMiss デイジー」(1989)のアカデミー主演賞受賞に続き、今回は助演賞にノミネートされた、ジェシカ・タンディの、80歳を過ぎているとは思えない矍鑠たる演技は出色だ。

ドラマの途中で、ニニーがイジーだと、どなたも想像がつくとは思うが、快活なイジーがそのまま老人になったような仕草や表情を見せながら見事な演技を見せてくれる。

昔の物語の主人公、メアリー・スチュアート・マスターソンメアリー=ルイーズ・パーカーも、性格も生き方も違う、対照的な二人の女性を好演している。

ドラマで親友だった二人は、原作では同性愛者として描かれていることについてが物議を呼んだ。

他、地味だが皆重要な役柄だった使用人のシシリー・タイソン、エヴリン(K・ベイツ)の夫役ゲイラード・サーティン、頼れる使用人スタン・ショー、そして、わずかな出演だが、主人公の兄役で、クリス・オドネルの出演などが印象深い。

保安官のゲーリー・バサラバ、ルース(M=L・パーカー)の夫ニック・サーシージョージアの保安官レイノア・シャイン、スレッドグッド夫人のロイス・スミスなども共演している。


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