1997年から出版されている、J・K・ローリングの「ハリー・ポッター」シリーズ第5巻(2003)の映画化。 監督デヴィッド・イェーツ、主演ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、トム・フェルトン、マギー・スミス、マイケル・ガンボン、ロビー・コルトレーン、アラン・リックマン、ゲイリー・オールドマン、レイフ・ファインズ,ヘレナ・ボナム=カーター、ブレンダン・グリーソン他共演。 |
・エマ・ワトソン / Emma Watson / Pinterest
・ゲイリー・オールドマン / Gary Oldman / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・イェーツ
製作総指揮:ライオネル・ウィグラム
製作
デヴィッド・ハイマン
デヴィッド・バロン
原作:J・K・ローリング
脚本:マイケル・ゴールデンバーグ
撮影:スワヴォミール・イジャック
編集:マーク・デイ
音楽
ニコラス・フーパー
ジョン・ウィリアムズ(主題曲)
出演
ハリー・ポッター:ダニエル・ラドクリフ
ロン・ウィーズリー:ルパート・グリント
ハーマイオニー・グレンジャー:エマ・ワトソン
アルバス・ダンブルドア:マイケル・ガンボン
シリウス・ブラック:ゲイリー・オールドマン
ミネルバ・マクゴナガル:マギー・スミス
セブルス・スネイプ:アラン・リックマン
ドローレス・アンブリッジ:イメルダ・スタウントン
ヴォルデモート:レイフ・ファインズ
ルビウス・ハグリッド:ロビー・コルトレーン
ベラトリックス・レストレンジ:ヘレナ・ボナム=カーター
アラスター”マッド・アイ”ムーディ:ブレンダン・グリーソン
ルーナ・ラブグッド:イヴァナ・リンチ
フィリウス・フリットウィック:ワーウィック・デイヴィス
グラブリー・プランク:アップルブルック
シビル・トレローニー:エマ・トンプソン
アーガス・フィルチ:デイビッド・ブラッドリー
チョウ・チャン:ケイティ・リューング
ネビル・ロングボトム:マシュー・ルイス
ザカリアス・スミス:ニック・シム
パドマ・パチル:アフシャン・アザド
パーバティ・パチル:シェファーリ・チョウドリー
シェーマス・フィネガン:デヴォン・マーレイ
ディーン・トーマス:アルフレッド・イーノック
ジニー・ウィーズリー:ボニー・ライト
フレッド・ウィーズリー:ジェームズ・フェルプス
ジョージ・ウィーズリー:オリバー・フェルプス
アーサー・ウィーズリー:マーク・ウィリアムズ
モリー・ウィーズリー:ジュリー・ウォルターズ
ナイジェル:ウィリアム・メリング
ドラコ・マルフォイ:トム・フェルトン
グレゴリー・ゴイル:ジョシュア・ハードマン
ビンセント・クラッブ:ジェイミー・ウェイレット
キングズリー・シャックルボルト:ジョージ・ハリス
リーマス・ルーピン:デヴィッド・シューリス
ニンファドーラ・トンクス:ナタリア・テナ
ワームテール:ティモシー・スポール
ルシウス・マルフォイ:ジェイソン・アイザックス
コーネリウス・ファッジ:ロバート・ハーディ
バーノン・ダーズリー:リチャード・グリフィス
ペチュニア・ダーズリー:フィオナ・ショウ
ダドリー・ダーズリー:ハリー・メリング
セドリック・ディゴリー:ロバート・パティンソン
イギリス/アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2007年製作 138分
公開
イギリス:2007年7月12日
北米:2007年7月11日
日本:2007年7月20日
製作費 $150,000,000
北米興行収入 $292,004,740
世界 $939,885,930
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
夏休み。
ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)は、従兄のダドリー・ダーズリー(ハリー・メリング)と言い争いをしていたが、突然、現れたディメンター(吸魂鬼)に襲われる、ハリーは、それを逃れるために魔法を使ってしまい、未成年の魔法使い制限に関する法令違反により、ホグワーツ魔法魔術学校の退学処分の通達を、魔法省から受けてしまう。
しかし、そこに現れた”マッド・アイ”ムーディ(ブレンダン・グリーソン)、キングズリー・シャックルボルト(ジョージ・ハリス)、ニンファドーラ・トンクス(ナタリア・テナ)らから、ハリーは懲戒尋問が終わるまで処分保留を知らされる。
闇の魔法使いヴォルデモート(レイフ・ファインズ)と戦う秘密結社”死鳥の騎士団”の本部に連れて行かれたハリーは、ロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)とハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)に会う。
ウィーズリー一家や後見人シリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)に迎えられたハリーは、 魔法省が自分を目の仇にしていることへの不満を漏らす。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ハリー・ポッターと賢者の石」 (2001/$974,733,550)
・「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(2002/$878,643,482)
・「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 (2004/$795,634,070)
・「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(2005/$895,921,036)
・「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(2007/$938,212,738)
・「ハリー・ポッターと謎のプリンス」 (2009/$933,959,197)
・「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」 (2010/$955,001,070)
・「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」(2011/$1,328,111,219)
・「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(2016/$814,037,580)
・「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」(2018/$654,855,900)
・「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」(2022/$407,150,840)
*()内は全世界の興行収入
*(簡略ストー リー)
夏休み。
ディメンターに襲われたハリー・ポッターは、魔法を使ってしまったことで、法令違反によりホグワーツ魔法魔術学校の退学処分を魔法省から通達される。
現れたマッド・アイらに、懲戒尋問まで処分は保留となったハリーは、秘密結社”不死鳥の騎士団”である、彼らの本部に連れて行かれる。
ウィーズリー一家や、後見人のシリウスらに迎えられたハリーは、魔法大臣のファッジが、闇の魔法使いヴォルデモートの復活を恐れ、追い詰められていることを知らされる。
そしてシリウスは、ヴォルデモートが”ある物”を探していることをハリーに伝える。
魔法省で尋問を受けたハリーは、現れたホグワーツ魔法魔術学校長ダンブルドアの発言のお陰で無罪となり、親友のロンやハーマイオニーと共に、新学期が始まるホグワーツに向かう。
ハリーは、よき相談相手ハグリッドが不在であることを知ると共に、今回の一件で生徒達からのけ者扱いされてしまう。
更に、魔法省から派遣されたアンブリッジが新任教授として赴任し、校内改革を進めてしまう。
その後、アンブリッジの圧制は激しさを増し、意を決したハーマイオニーはハリーやロンの協力を得て、自分達で防衛術を学ぼうとする”ダンブルドア軍団”を結成するのだが・・・。
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前作のみのマイク・ニューウェルから、監督はデヴィッド・イェーツに代わり、既に”お子様”映画とは言えない雰囲気に変貌していたシリーズは、オープニングからその映像美やスピード感と迫力で迫る。
第3作「アズカバンの囚人」(2004)でやや落ち込んでしまった興行収入は、前作「炎のゴブレット」(2005)で回復し、本作はさらに約1割増しの収益を記録する大ヒットとなった。
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製作費 $150,000,000
北米興行収入 $292,004,740
世界 $939,885,930
前作のクライマックスで、ついに復活した闇の魔法使いヴォルデモート卿の陰謀が渦巻く見事なサスペンスであり、上記のように、もはやファンタジー作品の域を超えた、一級の娯楽作品として見応え十分だ。
印象に残ったのは、新たなキャラクターとして登場する風変わりな少女ルーナ・ラブグッド(イヴァナ・リンチ)が、レギュラーのロンやハーマイオニー同様、ハリーとの相性がいい雰囲気に描かれているところがポイント。
クライマックスでは、その後の物語に関係する重要な”言葉”をハリーに伝える。
ルーナ演ずるイヴァナ・リンチは、アイルランドの人口わずか2000人余りの町であるターモンフェキンの出身で、勿論”ポッタリアン”の彼女は、1万5000人の応募者の中から選ばれた逸材でもある。
主人公の3人は益々成長し、ヴォルデモートの影に苦しむハリーを、サポートするロンとハーマイオニーの存在もなかなか頼もしい。