ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 Fantastic Beasts and Where to Find Them (2016)

缶詰工場で働いていたジェイコブは、パン屋を開業するつもりだったために、融資の相談で銀行に来ていた。

ジェイコブと言葉を交わしたニュートは、ニフラーを捜しに行く。

ニュートがその場に卵を忘れて行ったっために彼に声をかけたジェイコブは、融資担当のギルバート・ビングリー（ピーター・ブライトメイヤー）に呼ばれる。

ポケットの中の卵が動くことを気にしながら、ビングリーに事業計画を話したジェイコブは、担保がないために融資を断られる。

ニフラーを見つけて後を追うニュートは、部屋から出てきたジェイコブから卵が孵ると言われ、彼を魔法で引き寄せる。

卵が孵り移動したことを不思議に思うジェイコブは、輝くものに惹きつけられる習性があるニフラーを捕まえようとして、ニュートが金庫の扉を開けたために驚く。

そこに現れたビングリーは、二人を銀行強盗だと思い警報を鳴らす。

ビングリーを石のように固めてしまったニュートは、金庫を開けてニフラーを捕まえる。

警備員が現れたため、ニュートはジェイコブと共に姿を消す。

ジェイコブの記憶を消そうとしたニュートは、彼に逃げられてしまい、近づいてきたティナと共に姿を消す。

ニュートがトランクに魔法動物を入れていることを気にするティナは、MACUSAの身分証を見せて”闇祓い”であることを伝える。

ジェイコブの記憶を消せなかったニュートに、違反行為だと伝えたティナは彼を連行する。

街で目撃したことをピッカリーに報告していたグレイブスは、ティナと共に現れたニュートが気になる。

ピッカリーから、移動となった今は闇祓いではないはずだと言われたティナは、話を聞いてもらえずその場を去る。

魔法の杖認可局のデスクに向かったティナは、調査旅行で各国を回るニュートが、1年の調査を終えて魔法動物の本を執筆中だということを知る。

調査部の邪魔をしたことで上司のアバナシー（ケヴィン・ガスリー）に注意されたティナは、現れたグレイブスにニュートのことを報告する。

ニュートのトランクから魔法動物が逃げ出し騒動になったことを知ったグレイブスは、その中身を確かめようとする。

中に入っていたパンを見て驚いたニュートは、ジョイコブのトランクとすれ替わってしまったことに気づく。

アパートに戻ったジェイコブは、トランクから出てきた魔法動物に襲われる。

メアリー・ルーは、養子のクリーデンス（エズラ・ミラー）と共に、恵まれない子供たちに食事を与える。

ティナと共に本部を出たニュートは、自分の魔法動物を目撃し、破壊された部屋に向かい、そこに倒れていたジェイコブが無事であることを確認する。

部屋を元に戻したニュートは、何匹か逃げたとティナに伝える。

ティナはジェイコブを介抱し、ニュートは、その場にいたマートラップを捕まえてトランクに戻す。

マートラップに噛まれて毒で朦朧とするジェイコブが心配なティナは、彼とニュートと共に姿を消す。

街に逃げ出した魔法動物たちは、いたるところで騒ぎを起こす。

新聞社に向かったメアリー・ルーとクリーデンスは、社主の息子ラングドン・ショー（ローナン・ラフテリー）に案内される。

父である社主ヘンリー（ジョン・ヴォイト）と兄ヘンリーJr.（ジョシュ・カウダリー）の元に向かったラングドンは、新セーラム救世軍のメアリー・ルーを紹介する。

街中で起きている不思議な事件は魔女の仕業だと話すラングドンは、その情報をメアリー・ルーが提供することを伝える。

メアリー・ルーは、読者に危険を訴えるために、報酬ではなく新聞の力を借りたいと言ってヘンリーに協力を求める。

ラングドンとメアリー・ルーを相手にしないヘンリーとジュニアは、彼女らを追い払う。

男子禁制のアパートにニュートとジェイコブを連れて行こうとしたティナは、大屋のエスポジト夫人（エリー・ハディントン）から声をかけられるものの、二人のことは気づかれずに済み部屋に向かう。

ティナから二人を紹介された妹のクイニー（アリソン・スドル）は、ジェイコブがパン屋を開業するつもりだと知る。

人の心が読める能力があるクイニーは、魔法で作った料理をニュートとジェイコブに振舞う。

メアリー・ルーに虐待されているクリーデンスに、母のことを探らせていたグレイブスは、10歳くらいの少女を見つけることを指示し、それで自由になれると伝える。

ジェイコブの心を読むクイニーは、彼と意気投合して互いを意識する。

ベッドを用意されたニュートは、トランクを開けて中に入り、ジェイコブを誘う。

マートラップの毒のせいで体調がすぐれないジェイコブに解毒剤を作ったニュートは、様々な魔法動物を見せて、助けだして育て保護していることを話しながら、ニフラーがいないことに気づく。

ニューヨークで野原を探したいと言うニュートがセントラルパークを知らないために、協力すると伝えたジェイコブは、回復したら、魔法の記憶を消す”オブリビエイト”されることを知る。

それを残念に思ったジェイコブは、手伝うことをニュートに伝える。

帰宅したクリーデンスは、メアリー・ルーから遅くなった理由を訊かれ、集会に使う広場の下見に行ったと伝えるものの折檻される。

ジェイコブとセントラルパークに向かうニュートは、宝石店のショーウィンドウにいたニフラーを見つけて捕えようとする。

そこに駆け付けた警官に銃を向けられたニュートとジェイコブは、動物園から逃げたライオンが現れた隙に姿を消す。

セントラルパーク。
ダチョウに出くわしたニュートは、ジェイコブにヘルメットを渡して警戒する。

ティナとクイニーは、ニュートとジェイコブがいなくなったことに気づく。

動物園に着いたニュートとジェイコブは、大型の魔法動物エルンペントを見つける。

ニュートはエルンペントをトランクの中に入れようとするが、ジェイコブに気づいたエルンペントは彼を追う。

ジェイコブを助けようとするニュートは、エルンペントを何とかトランクに入れる。

その頃、次期大統領候補とも言われる上院議員ヘンリーJr．の支援集会が、盛大に開かれていた。

セントラルパークで、ニュートとジェイコブが入っているトランクを持ち去ったティナは、街の異変に気づく。

スピーチをしていたヘンリーJr.は、姿が見えない何かに襲われて殺され、ラングドンは魔女の仕業だと考える。

MACUSA本部に向かったティナは、ニュートが所持していた魔法動物が街に逃げ出したことを、会議中のピッカリーに話す。

ニュートの居場所を訊かれたティナは、トランクを床に置いて彼とジェイコブを呼び出す。

ヘンリーJr.が犠牲になったことを知ったニュートは、魔法動物ではなくオブスキュラスの仕業だと考える。

アメリカにはオブスキュラスを生む者はいないと言うピッカリーは、トランクを押収してニュートら拘束する。

連行されるニュートは、危険ではない動物たちを傷つけないでほしいと訴える。

投獄されたティナはニュートに謝罪し、ジョイコブはオブスキュラスのことを尋ねる。

不安定な闇の力であり、生む者は10歳以下で亡くなることを知ったジェイコブは、ヘンリーJr.を殺したのが子供なのかニュートに問う。

メアリー・ルーの養子チャスティティ（ジェン・マーリー）は、妹のモデスティ（フェイス・ウッド＝ブラグローブ）らにチラシを配らせる。

ティナと共にグレイブスの元に連れて行かれたニュートは、尋問される。

グレイブスは、ホグワーツ時代にニュートがダンブルドアに気に入られていた話などをする。

グリンデルバルドの信奉者ではないと言うニュートは、オブスキュラスを見せられ、仕方なくスーダンから持ち帰ったことをティナに伝える。

魔法界の存在を示すのが目的だと言うグレイブスは、ニュートとティナに死刑を宣告する。

それを知ったクイニーは動揺し、本部の職場にいた彼女はその場を去る。

処刑場に連れて行かれたティナは記憶を見せられ、亡くなった母の元に行きたいか訊かれる。

ジェイコブの元に向かったクイニーは、ティナがトラブルに巻き込まれたことと、仲間なので記憶は消さないと彼に伝えてトランクを奪う。

隙を見て拘束を逃れティナを救ったニュートは、スウーピング・イーヴルらの力を借りてその場から逃げる。

ニュートとティナに出くわしたクイニーは、二人とジェイコブをトランクに入れて本部を出ようとする。

アバナシーに声をかけられたクイニーは、疑われることなくその場を去る。

路地にいたクリーデンスに子供を見つけたか尋ねたグレイブスは、怯える彼の折檻された手のひらの傷を消す。

連絡ができるネックレスをクリーデンスに渡したグレイブスは、子供を見つければ英雄となり、魔法界で称えられると伝える。

姿が見えないデミガイズのドゥーガルを捜そうつするニュートに、ティナは、魔法動物の売買もしていた情報屋のナーラク（ロン・パールマン）に協力を求めることを提案する。

ナーラクの闇酒場に向かったニュートは、処刑場で見たティナの記憶に出てきた少年クリーデンスのことを話し、彼が養母に虐待されていることを知る。

クリーデンスを助けようとしたことが原因で、調査部から移動させられたことを、ティナはニュートに話す。

現れたナーラクから情報を得ようとするニュートは、彼と取引する。

ナーラクは、鍵を開けられるボウトラックルのピケットに興味を示し、それを渡したニュートは情報を仕入れる。

グレイブスのことを訊いたニュートは、命取りになると言うナーラクがMACUSAに通報したことを知る。

酔ったジェイコブはナーラクを殴り倒し、ボウトラックルを取り戻したニュートらは姿を消す。

モデスティの部屋で魔法の杖を見つけたクリーデンスは、彼女からただのおもちゃだと言われ、それに気づいたメアリー・ルーは、クリーデンスを折檻しようとする。

杖を折ったメアリー・ルーは、許しを請うクリーデンスから母と呼ばれる。

自分は母ではなく、母親は魔女だったと言うメアリー・ルーは、魔法が使われたために動揺する。

姿が見えない何かに襲われたメアリー・ルーは、投げ飛ばされて死亡する。

ドゥーガルを見つけたニュートは、現れたオカミーが暴れ始めたために、虫とティーポットを探すようティナらに指示する。

ゴキブリを捕えたジェイコブは、それを投げてティナがティーポットで受け止め、オカミーはその中に吸い込まれ、ニュートがふたをする。

ニュートは、これで動物をすべて捕らえたとティナに伝える。

トランクの中にオカミーとドゥーガルを戻したニュートは、リタ・レストレンジ（ゾーイ・クラヴィッツ）の写真に気づいたクイニーから、彼女のことを訊かれる。

ホグワーツで親しかったリタのことを考えるニュートは、クイニーに心を読まれる。

サンダーバードが羽ばたく姿を見たニュートは、危険が近づいていると考える。

メアリー・ルーの死体を確認したグレイブスは、怯えて涙するクリーデンスから、オブスキュラスを生む者の仕業だと知らされる。

妹のモデスティを捜そうとするグレイブスは、クリーデンスと共に姿を消す。

モデスティの生家にグレイブスを案内したクリーデンスは、自分は”スクイブ”だと言われ、それが、魔法使いの家に生まれながら魔力を持っていない者だということを知る。

これ以上おまえに用はないとクリーデンスに伝えたグレイブスは、モデスティを捜す。

モデスティを見つけたグレイブスは、魔力を使って壁を破壊したクリーデンスに謝罪する。

オブスキュラスを生む者に姿を変えたクリーデンスはその場を去り、ニュートらはそれを確認する。

ティナにトランクを渡して動物たちのことを任せたニュートは、姿を消す。

トランクをクイニーに渡したティナは、ニュートを追う。

二人を追おうとするクイニーを引き留めたジェイコブは、危険過ぎるので連れて行けないと言う彼女に、自分も仲間だと伝えて互いの愛を確かめる。

暴れ回るクリーデンスに話しかけるグレイブスは、叩きのめされる。

それを目撃したニュートは、クリーデンスがオブスキュラスを生む者だとティナに伝える。

クリーデンスを助けるようニュートに指示したティナは、グレイブスに立ち向かうものの、彼は姿を消す。

その頃、ピッカリーは、魔法による戦争が始まると考える。

街を破壊するクリーデンスは、地下に姿を消す。

それを目撃したニュートは、地下鉄のホームに向かう。

グレイブスは、クリーデンスが逃げ込んだ場所を封鎖するよう部下に指示を出す。

クリーデンスに話しかけるニュートは、同じ力を持つ少女に会ったことを伝える。

クリーデンスに近づこうとしたニュートは、現れたグレイブスに襲われる。

封鎖された場所に現れたヘンリーは、息子の復讐をしようとする。

グレイブスはニュートを痛めつけ、怒り狂うクリーデンスは暴れ回る。

その場に現れたティナはクリーデンスに話しかけ、虐待の苦しみから逃れられなかった彼に、自分とニュートが守ると伝える。

ティナから、クリーデンスを利用していると言われたグレイブスは、現れたピッカリーらに手出しするなと伝える。

ピッカリーの部下に攻撃されたクリーデンスは、叫び声をあげて消え去る。

ピッカリーの行いを愚かな行為だと批判したグレイブスは、従う気はないと言いながら彼女の部下に攻撃を加える。

ニュートに拘束されたグレイブスは、グリンデルバルド（ジョニー・デップ）に姿を変える。

自分を捕えておけるかとピッカリーに警告したグリンデルバルドは連行される。

ニュートに覚悟ができているかと尋ねたグリンデルバルドは、その場を去る。

クイニーと共に現れたジェイコブは、トランクをニュートに渡す。

ニュートに謝罪したピッカリーは、魔法が知れ渡ってしまい、街全体の記憶を消すのは無理だと考る。

そうとも限らないと言うニュートは、トランクから飛び出した、アリゾナで放す予定だったサンダーバードのフランクに、記憶を消す薬を渡す。

飛び立ったフランクは雲の中に向かい、落雷の中で薬の雨を降らす。

破壊された街はMACUSAの職員により元に戻され、人々の記憶は消える。

ニュートに感謝したピッカリーは、トランクを持って街を去るよう彼に指示する。

ノー・マジのジェイコブの記憶も消すよう指示したピッカリーは、部下と共にその場を去る。

ニュートらとの楽しかった思い出を語るジェイコブは、クイニーに別れを告げて、地下鉄の入り口から雨が降る外に出る。

クイニーにキスされたジェイコブは暫くして意識が戻り、この場にいる理由を考えながらアパートに向かう。

その後、缶詰工場に向かうジェイコブは、青年（ニュート）とぶつかる。

青年がその場に置いてあったトランクを開けたジェイコブは、オカミーの銀の卵の殻を担保にしてパン屋を開業することを提案するメモを確認する。

イギリスに向かう船に乗船するニュートを見送るティナは、あなたのおかげで調査部に戻れたと言って彼に感謝する。

魔法省に戻って本を出版すると伝えたニュートは、楽しみにしていると言うティナが、リタ・レストレンジの名前を出したので驚く。

リタもそれを読むと思うかと訊かれたニュートは、今の彼女の好みは分からないと答え、人は考えが変わるもので、自分も少し変わったとティナに伝えて彼女を見つめる。

汽笛が鳴り、本を一冊送ると言うニュートは、ティナの髪に触れて船に向かう。

戻って来たニュートは、本を直接、渡しに来てもいいかとティナに尋ねる。

微笑みながら楽しみにしていると答えたティナは、船に乗るニュートを見送る。

立ち止まったニュートは、振り返ることなく船に向かう。

その後、動物（魔法動物）に似せたパンなどを販売するジェイコブの店は大繁盛し、アイデアは自然に浮かんでくるとお客に伝える。

来店したクイニーの満面の笑みを見て何かを感じたジェイコブは、彼女に微笑む。