2006年に発表された、ネッド・ヴィジーニのヤングアダルト小説”It’s Kind of a Funny Story”を基にして製作された作品。 2004年11月にネッド・ヴィジーニ自身がうつ病で入院した体験による作品。 ごく普通に見える高校生が将来に対するプレッシャーや惹かれる女性への気持ちなどで混乱しながら自分の進む道を見つけるまでを描く、キーア・ギルクリスト、エマ・ロバーツ、ザック・ガリフィアナキス、ヴィオラ・デイヴィス、 ジェレミー・デイビス共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督
ライアン・フレック
アンナ・ボーデン
製作総指揮
ジェレミー・キップ・ウォーカー
マイケル・マー
ピーター・ロウリンソン
パトリック・ベイカー
製作
ケヴィン・ミッシャー
ベン・ブラウニング
原作:ネッド・ヴィジーニ”It’s Kind of a Funny Story”
脚本
ライアン・フレック
アンナ・ボーデン
撮影:アンドリー・パレーク
編集:アンナ・ボーデン
音楽:ブロークン・ソーシャル・シーン
出演
クレイグ・ギルナー:キーア・ギルクリスト
ノエル:エマ・ロバーツ
ボビー:ザック・ガリフィアナキス
イーデン・ミネルバ医師:ヴィオラ・デイヴィス
ニア:ゾーイ・クラヴィッツ
アーロン・フィッツカラルド:トーマス・マン
リン・ギルナー:ローレン・グレアム
ジョージ・ギルナー:ジム・ガフィガン
スミティ:ジェレミー・デイビス
マフムード医師:アーシフ・マンドヴィ
ムクターダ:バーナード・ホワイト
アメリカ 映画
配給 フォーカス・フィーチャーズ
2010年製作 101分
公開
北米:2010年10月8日
日本:未公開
製作費 $8,000,000
北米興行収入 $6,363,630
世界 $6,491,240
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク、ブルックリン橋。
才能ある生徒が集まる公立高校に通うものの、将来への希望や心を寄せるクレスメイトへの思いなどで混乱する、うつ病のクレイグ・ギルナー(キーア・ギルクリスト)は、自殺願望が抑えきれずに病院に向う。
無理矢理に入院させてもらったクレイグだったが、成人の精神科病棟に入れられて困惑し、即、退院したくなってしまう。
妻子に見捨てられる寸前の患者ボビー(ザック・ガリフィアナキス)に気に入られたクレイグだったが、5日間の観察期間を主治医ミネルバに言い渡され、仕方なくそれに従う。
そんな時クレイグは、自傷壁のある同世代の患者ノエル(エマ・ロバーツ)に出会い、心触れ合うようになる。
その場から逃れたいだけのクレイグだったが、様々な趣向のセミナーなどに参加し、意外にもイラストの才能を見出され、次第に周囲に馴染み、人生の方向性が見え始めてくる・・・。
日本では劇場未公開、DVD化もされていないのは惜しい作品。
精神科病棟を扱った作品自体は、目新しいものではないが、純真な少年の心の変化や夢などを、アニメーションやイラストで表現したりする、凝った手法は印象的だ。
また、サポート役ではあるが、いつもはどこか拍子抜けのナンセンスギャグばかりで、とぼけた役柄が殆どのザック・ガリフィアナキスの、シリアスな演技は注目だ。
主人公の主治医役で登場する、実力派スター、ヴィオラ・デイヴィスの思慮深さ、その少年の変化を感じ取る際の、表情、眼差しだけの演技も素晴らしい。
入院により、自身にとっては劇的な心の変化を得て、希望を抱くことができるようになる主人公を柔和な表情で演じ切るキーア・ギルクリスト、彼と心通わせるようになる、キュートな笑顔が魅力的な、自傷壁のある患者エマ・ロバーツ、主人公が心を寄せる、クラスメイトのゾーイ・クラヴィッツ、彼女と付き合うトーマス・マン、主人公の両親ジム・ガフィガンとローレン・グレアム、精神科病棟の職員ジェレミー・デイビス、主人公を診察する医師アーシフ・マンドヴィ、主人公と同室のエジプト人バーナード・ホワイトなどが共演している。