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ビッグ・トレイル The Big Trail (1930)

開拓者のキャラバンと行動しながら殺された友人の仇を討とうとする青年の復讐を描く、監督ラオール・ウォルシュ、主演ジョン・ウェインマルゲリーテ・チャーチル他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧
ジョン・ウェイン / John Wayne/Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ラオール・ウォルシュ
製作:ウィンフィールド・R・シーハン(クレジットなし)
原作:フランシス・パークマンJr.The California and Oregon Trail
原案:ハル・G・エヴァーツ
脚本
マリー・ボイル (クレジットなし)
ジャック・ピーボディ (クレジットなし)
フローレンス・ポスタル (クレジットなし)
撮影
ルシアン・アンドリオ(35mmバージョン)
アーサー・エデソン(70mmバージョン)
編集:ジャック・デニス
音楽
R・H・バセット (クレジットなし)
ピーター・ブルネリ (クレジットなし)
アルフレッド・ダルビー (クレジットなし)
アーサー・ケイ (クレジットなし)
ジャック・ヴァージル (クレジットなし)

出演
ブレック・コールマン:ジョン・ウェイン
ルース・キャメロン:マルゲリーテ・チャーチル
ガス:エル・ブレンデル
ジーク:タリー・マーシャル
レッド・フラック:タイロン・パワーSr.
デーヴ・キャメロン:デヴィッド・ロリンズ
パパ・バスコム:フレデリック・バートン
ビル・ソープ:イアン・キース
ロペス:チャールズ・スティーブンス
シド・バスコム:ワード・ボンド
ガスの義母:ルイーズ・カーヴァー
ウェルモア:ウィリアム・V・モン

アメリカ 映画
配給 フォックス・フィルム
1930年製作 122分
公開
北米:1930年11月1日
日本:1931年3月
製作費 $2,000,000


ストーリー
大規模な開拓者のキャラバンが、”オレゴン・トレイル”を通り西部をを横断しようとする。
キャラバンに着いた青年ブレック・コールマン(ジョン・ウェイン)は、サンタフェ近郊からミズーリに戻ったばかりの罠猟師だった。
コールマンは、サンタフェ・トレイル沿いで毛皮を奪われて殺された友人ベンの復讐のため、再びサンタフェに向かおうとしていた。
その後コールマンは、ウェルモア(ウィリアム・V・モン)が所有する交易所に向かい、知人の家で、船で旅をしてきたルース・キャメロン(マルゲリーテ・チャーチル)にキスしてしまう。
人違いだったと謝罪するコールマンは、ルースと同じ船で到着したビル・ソープ(イアン・キース)に侮辱され、一触即発となる。
ソープは、動揺するルースに頼まれて、彼女を弟デーヴ(デヴィッド・ロリンズ)の元に連れて行く。
その場にいたレッド・フラック(タイロン・パワーSr.)とその仲間ロペス(チャールズ・スティーブンス)は、ナイフの名手であるコールマンが開拓者のジーク(タリー・マーシャル)らと話す内容から、毛皮を奪い殺した罠猟師の仲間だと考える。
コールマンも、怪しげなフラックがベンを殺した男だと確信する。
コールマンは、キャラバンのリーダーであるフラックを監視するために、開拓者の先導役を引き受けるのだが・・・。


解説 評価 感想

1849年に発表された、フランシス・パークマンJr.の著書”The California and Oregon Trail”を基に製作された作品。

ラオール・ウォルシュが監督し、初主演作となったジョン・ウェインマルゲリーテ・チャーチルなどが共演した作品。

開拓者のキャラバンと行動しながら、殺された友人の仇を討とうとする青年の復讐を描く西部劇の大作。

ラオール・ウォルシュが、無名の俳優マリオン・ロバート・モリソンに”ジョン・ウェイン”という芸名を付けてキャスティングした作品。

当時としては破格の200万ドルという製作費がかけられたものの、興行的には大失敗作となった。
それによりジョン・ウェインは、B級西部劇役者として、不遇の1930年代を過ごすことになる。
その後、ハリウッドのトップスターとなるジョン・ウェインの若き日を確認する意味においては、良くも悪くも是非チェックしておきたい作品。

スケール感のある美しい映像と共に、トーキー映画の黎明期とは思えない、完成度の高いラオール・ウォルシュの演出が見どころの作品。

2006年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

主演のジョン・ウェインは、復讐を誓う罠猟師を熱演し、今としては新鮮な感覚で観ることもできるものの、当時の評価は期待がずれとなった。

主人公と惹かれ合うようになる女性マルゲリーテ・チャーチル、開拓者のエル・ブレンデル、同じくタリー・マーシャル、主人公の仇役タイロン・パワーSr.(本作が遺作であり唯一のトーキー作品/タイロン・パワーの父)、ヒロインの弟デヴィッド・ロリンズ、開拓者のフレデリック・バートン、その息子ワード・ボンド、ヒロインを主人公と奪い合うイアン・キース、フラック(タイロン・パワーSr.)の仲間チャールズ・スティーブンス、ガス(エル・ブレンデル)の義母ルイーズ・カーヴァー、交易所を運営するウィリアム・V・モンなどが共演している。


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