”同時多発テロ”の容疑者に対するCIAの拷問に関する調査を描く、製作スティーヴン・ソダーバーグ、製作、監督、脚本スコット・Z・バーンズ、主演アダム・ドライヴァー、アネット・ベニング、ジョン・ハム、テッド・レヴィン、モーラ・ティアニー、コリー・ストール他共演の社会派ドラマ。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:スコット・Z・バーンズ
製作
スティーヴン・ソダーバーグ
ジェニファー・フォックス
スコット・Z・バーンズ
ケリー・オレント
マイケル・シュガー
エディ・モレッティ
ダニー・ガバイ
製作総指揮
ナンシー・デュバック
シェーン・スミス
ナタリー・ファーリー
リラ・ヤコブ
マイケル・ディヴェルディ
ヴィンセント・ランディ
TJ・リノマト
脚本:スコット・Z・バーンズ
撮影:アイジル・ブリルド
編集:グレッグ・オブライアント
音楽:デヴィッド・ウィンゴ
出演
ダニエル・J・ジョーンズ:アダム・ドライヴァー
ダイアン・ファインスタイン:アネット・ベニング
デニス・マクドノー:ジョン・ハム
キャロライン・クラス:ジェニファー・モリソン
レイモンド・ネイサン:ティム・ブレイク・ネルソン
ジョン・オーウェン・ブレナン:テッド・レヴィン
トーマス・イーストマン:マイケル・C・ホール
バーナデット:モーラ・ティアニー
エイプリル:サラ・ゴールドバーグ
ジュリアン:ルーカス・ディクソン
ジェームズ・エルマー・ミッチェル博士:ダグラス・ホッジ
ブルース・ジェッセン博士:T・ライダー・スミス
アリ・スーファンFBI捜査官:ファジャー・アル=カイシ
マーシー・モリス:リンダ・パウエル
ジョージ・テネット:ドミニク・フムザ
マルティン・ハインリヒ:ノア・ビーン
サイラス・クリフォード:コリー・ストール
シェルドン・ホワイトハウス:ジョン・ロスマン
グレッチェン:ジョアン・タッカー
コファー・ブラック:イアン・ブラックマン
アブ・ズベイダ:ズウディ・ブエリ
ホセ・ロドリゲス:カルロス・ゴメス
ハリド・シェイク・モハメド:ラットネッシュ・デュベイ
マーク・ユダル:スコット・シェパード
キャンディス・エイムズ:ケイト・ビーハン
バックリー監察総監:ジェームズ・ヒンドマン
ミラー捜査官:オースティン・マイケル・ヤング
ジョン・リッツォ:ジョセフ・シラヴォ
CIA局員:ベン・マッケンジー
CIA局員:ジェイク・シルバーマン
ニューヨーク・タイムズの記者:マシュー・リス
アメリカ 映画
配給 アマゾン・スタジオ
2019年製作 119分
公開
北米:2019年11月15日
日本:2019年11月29日
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
CIAに起訴される可能性がある上院調査委員会のダニエル・J・ジョーンズ(アダム・ドライヴァー)は、弁護士のサイラス・クリフォード(コリー・ストール)に申し立ての相談をする。
__________
2003年、ワシントンD.C.。
トム・ダシュル上院議員(上院院内総務)の外交政策上級顧問デニス・マクドノー(ジョン・ハム)と面接したジョーンズは、CIAかFBIでテロ対策や外交政策の経験を積んでくるよう指示される。
2007年。
ダイアン・ファインスタイン上院議員(アネット・ベニング)のスタッフになっていたジョーンズは、彼女のアシスタント、マーシー・モリス(リンダ・パウエル)から”ニューヨーク・タイムズ”を渡される。
ファインスタインから、CIAがアルカイダの容疑者の尋問ビデオを破棄したことを知らされたジョーンズは、テープの内容と破棄した理由を調査するよう指示される。
2009年。
仕事場となるCIAの秘密施設に案内されたジョーンズは、プリンターと用紙が用意されていないことを知る。
ジョーンズは、エイプリル(サラ・ゴールドバーグ)、ジュリアン(ルーカス・ディクソン)ら6人で、600万ページに及ぶCIAの資料を調査し始める。
__________
2001年9月11日、CTC/CIAテロ対策センター。
ジョージ・テネット長官(ドミニク・フムザ)、グレッチェン(ジョアン・タッカー)、バーナデット(モーラ・ティアニー)らは、”同時多発テロ”を伝える映像を見つめる。
9月16日。
数日後テネットは、CTC所長コファー・ブラック(イアン・ブラックマン)と共に、ブッシュ大統領にはテロが起きる可能性を警告していたことを話す。
テネットから意見を求められた法律顧問ジョン・リッツォ(ジョセフ・シラヴォ)は、大統領がCIA“テロリストを逮捕、拘留する “権限を与えたことを報告する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
2009年、ワシントンD.C.。
ファインスタイン上院議員(アネット・ベニング)のスタッフであるダニエル・J・ジョーンズは、CIAが”同時多発テロ”の容疑者の尋問ビデオを破棄したことを知らされ、その内容と破棄した理由を調査するよう指示される。
その後ジョーンズは、数人のスタッフと共にCIAの秘密施設で、600万ページに及ぶ資料を調査し始める。
地道な作業を続けるジョーンズは、CIAが民間の心理学者ミッチェルとジェッセンを雇い、彼らが考案した強化尋問技術(EIT)を実行したことを知るのだが・・・。
__________
「ボーン・アルティメイタム」(2007)他、脚本家、製作者としても活躍しているスコット・Z・バーンズが、製作と脚本を兼ねた監督作品であり、スティーヴン・ソダーバーグが製作に加わっている。
”同時多発テロ”の容疑者に対するCIAが指示した拷問の調査を行ったダイアン・ファインスタイン上院議員とそのスタッフ、ダニエル・J・ジョーンズらの真実の追及を描く社会派ドラマ。
アメリカ国民を守ることを優先したCIAが、テロの容疑者から情報を得るために採用した強化尋問技術(EIT)が描かれる作品は他にもあるが、その実態について精査し、禁止に追い込んだ政治家とスタッフの地道な行動が描かれている。
忠実に職務を遂行する役人の行動が淡々と描かれている中で、アメリカの闇や汚点を厳しく見つめる姿が見事に描かれた、骨太の作品に仕上がっている。
当初のタイトルは”The Torture Report”であり、後に”Torture”(拷問)の部分がマーカーで消されたデザインに変更されるのだが、終盤で、CIAにより報告書が同じ様に大幅に修正されるシーンと重なる、なかなか粋なタイトルだ。
主演のアダム・ドライヴァーは、国家のために尽くし公務員としての職務を果たそうとする主人公のダニエル・J・ジョーンズを見事に演じている。
主人公に調査を命じて支える民主党上院議員ダイアン・ファインスタインを好演するアネット・ベニング、オバマ政権大統領首席補佐官・デニス・マクドノーのジョン・ハム、元大統領法律顧問キャロライン・クラスのジェニファー・モリソン、拷問に立ち会うCIA医療サービス局医師助手のティム・ブレイク・ネルソン、調査委員会と対立するCIA長官ジョン・オーウェン・ブレナンのテッド・レヴィン、CIA法律顧問マイケル・C・ホールとジョン・リッツォのジョセフ・シラヴォ、拷問を指揮するCIA局員のモーラ・ティアニーとジョアン・タッカー、主人公のスタッフ、サラ・ゴールドバーグとルーカス・ディクソン、強化尋問技術(EIT)を考案した心理学者ジェームズ・エルマー・ミッチェル博士のダグラス・ホッジとブルース・ジェッセン博士のT・ライダー・スミス、テロ容疑者アブ・ズベイダのズウディ・ブエリ、彼を逮捕し尋問するFBI捜査官アリ・スーファンのファジャー・アル=カイシ、ファインスタインのスタッフ役リンダ・パウエル、CIA長官ジョージ・テネットのドミニク・フムザ、民主党議員マルティン・ハインリヒのノア・ビーン、同じくシェルドン・ホワイトハウスのジョン・ロスマン、主人公に助言する弁護士コリー・ストール、CTC/CIAテロ対策センター所長コファー・ブラックのイアン・ブラックマン、CIA局長ホセ・ロドリゲスのカルロス・ゴメス、テロ容疑者ハリド・シェイク・モハメドのラットネッシュ・デュベイ、上院調査委員会の議員マーク・ユダルのスコット・シェパード、ニューヨーク・タイムズの記者マシュー・リス、CIA長官ブレナンの秘書ケイト・ビーハン、監察総監のジェームズ・ヒンドマン、CIA局員のベン・マッケンジーとジェイク・シルバーマンなどが共演している。