バスに乗ったスティッチは、直ぐに出るようにと運転手に伝える。
それに気づいたハイウェイは店を出るが、バスは走り去ってしまう。
ノースカロライナ州、キャンプ・レジューン。
ヒッチハイクで部隊に着いたハイウェイは、旧友のJ.チューズー曹長(アーリン・ディーン・スナイダー)との再会を喜ぶ。
そこに、堅物の上官マルコム・A・パワーズ少佐(エヴェレット・マッギル)が現れ、ハイウェイは挨拶するものの、返事もしてもらえなかった。
ハイウェイをオフィスに呼んだパワーズは、彼の長い軍歴とトラブルメイカーだということを確認し、自分に反抗するなら容赦しないと伝える。
古いやり方を好まないパワーズは、チューズーからリーコン(海兵隊武装偵察部隊)を任せると言われ、だらけた部隊を鍛え直せとハイウェイに命ずる。
タフな兵士に生まれ変わらせると言うハイウェイを、パワーズは下がらせる。
外で待っていたチューズーは、そこに現れたのが小隊指揮官のM.R.リング中尉(ボイド・ゲインズ)だとハイウェイに伝える。
小隊の元に向かったハイウェイは、音楽を流していたラジカセを放り投げて壊し、その場にいた生意気な隊員に容赦なく鍛えることを伝える。
そこに現れたスイッチはハイウェイの顔を見て焦り、明朝6時から地獄を見ると言われて脅される。
スイッチを連れて兵舎に向かったハイウェイは、バス代と朝食代とチップを取り戻して彼のピアスを引きちぎり、再び全員を脅してその場を去る。
強がるスイッチらは、ハイウェイを痛い目に遭わせるには、営倉に入っている巨漢の”スイード”ヨハンソン二等兵(ピーター・コッチ)がいれば大丈夫だと考える。
バーと宿を経営するメアリー・ジャクソン(アイリーン・ヘッカート)と再会したハイウェイは、元妻アギー(マーシャ・メイソン)が町のバー、パレスにいることを知らされ、彼女に部屋を借りる。
パレスに向かったハイウェイは、アギーがいることを確認しながら、ステージに上がったスティッチの演奏を聴く。
ハイウェイに気づいたアギーは驚き、彼を迷惑に思う。
揉め事だと思いアギーに声をかけたオーナーのロイ・ジェニングス(ボー・スヴェンソン)は、元夫のハイウェイを紹介されて、武勇伝は聞いていると伝える。
仕事を終えたらいつものように送っていくとアギーに伝えたロイは、ハイウェイを牽制する。
スティッチが客と揉めたために鎮めようとしたロイは、ハイウェイから、かえって騒ぎを大きくすると言われる。
でしゃばるなと言われたハイウェイがロイを侮辱したために、二人は一触即発となる。
スティッチから相手にするなと言われたロイは、仕方なくその場は引き下がる。
アギーから二度と来ないでほしいと言われたハイウェイは、店から追い出される。
助けたので貸しだとハイウェイに伝えたスティッチだったが、彼に相手にされない。
翌朝、5時に兵舎に向かったハイウェイは隊員を叩き起こす。
外に整列させたハイウェイは、全員が同じシャツでなかったために脱ぐよう指示する。
フラゲッティ兵長(ヴィンセント・アイリザリー)のサングラスを外して捨てたハイウェイは、それを踏みつぶす。
隊員の間抜けな名前を確認したハイウェイは、髪を刈り上げるようにと指示して行進を始め、キニョネス伍長(マイク・ゴメス)とアポンテ兵長(レイモン・フランコ)にかけ声をかけさせる。
それを視察していたパワーズは、その場にいた女性士官の前を卑猥なかけ声で行進するハイウェイの小隊に呆れる。
その後、走り始めたハイウェイは、止まろうとしない。
ハイウェイを追い抜き疲れ果てた隊員だったが、ハイウェイは黙々と走り続ける。
リングの元に向かったハイウェイは、独自訓練の許可を得る。
出身校を訊かれたハイウェイは、”ハートブレイク・リッジ”だと答える。
その後ハイウェイは、厳しい訓練を始める。
翌日、隊員が髪を刈り上げたことに満足したハイウェイは、全員のシャツを脱がせる。
同じシャツに揃えたきたものの、自分と違うと言うハイウェイは反論を許さない。
翌日もシャツが違い諦めたスティッチは、姿が見えないアポンテのことを尋ねるハイウェイに病気だと答える。
兵舎の掃除を命じたハイウェイは、全員がきれいだと言い張るために、訓練を始める。
だらけて走る隊員の後方に回ったハイウェイは、”AK-47”を乱射して驚かせる。
銃を使った訓練も始まり、エリート小隊を訓練するルーク・ウェブスター軍曹(モーゼス・ガン)からリーコンを侮辱されたハイウェイだったが、気にしなかった。
ベトナム時代のヘルメットをかぶるスティッチに気づいたハイウェイは、正規のヘルメットに替えるよう指示する。
銃の扱いに慣れないプロファイル(トム・ヴィラード)は、視察に来たパワーズの方向に発砲してしまう。
パワーズの命令で罰を与えられたプロファイルは走らされ、力尽きて倒れてしまう。
ハイウェイから、クソ野郎に屈するのかと言われたプロファイルは、リーコンと叫びながら走り始める。
パワーズから何と言ったと訊かれたハイウェイは、”クソ野郎に屈するな”だと答える。
その夜、パレスの駐車場にいたハイウェイは、仕事を終えたロイがアギーの家に向かうことを知る。
翌朝、兵舎から出ようとしない隊員が自分に逆らうことを不思議に思ったハイウェイは、スウィードが戻ってきたことを知らされる。
スウィードを難なく叩きのめしたハイウェイは、隊員を外に出す。
憲兵に報告するつもりのスウィードだったが、制止するハイウェイから兵士になるようにと言われ、それに従う。
実戦方式の訓練に参加したリングは、ハイウェイから容赦なく銃撃されて驚く。
その夜、駐車場にいたハイウェイに声をかけたアギーは、まともな話し合いにならない。
翌朝、リングから、人数で勝る敵部隊を待ち伏せる訓練について説明を受けたリーコンは、パワーズの部隊の標的になることを知らされる。
レーザー交戦装置を装着し、撃たれた場合はビープ音で分かると言われたハイウェイは、反撃できないことをリングに確認する。
訓練しなければ部下は殺されると言うハイウェイは、リングが参加しないことを確認して出発する。
訓練地に向かったパワーズは、ウェブスターの小隊でリーコンを壊滅させようとする。
ハイウェイは、パワーズが望んでいる訓練をする気はないことをスティッチらに伝える。
いつもとは違う場所でリーコンに攻撃されたパワーズらは全滅させられ、ハイウェイは満足する。
パワーズに呼ばれたリングは、命令の不服従を責められたハイウェイが処分を受けそうになったために、自分が独自訓練を行う許可を与えたと伝える。
リングを下がらせたパワーズは、必ず追い出すとハイウェイに伝えて侮辱する。
謝罪するリングにパワーズが呼んでいると伝えたハイウェイは、リーコン魂を見せるようにと言って励ます。
メアリーのバーにいたハイウェイは、現れたチューズーに小隊を本物の海兵隊にすると言いながら、ロイの車に乗るアギーの姿を気にする。
ハイウェイは、チューズーと共に”ハートブレイク・リッジ”に乾杯する。
そこに電話が入り、ハイウェイとチューズーは、大隊が非常招集されたことをメアリーから知らされる。
兵舎に向かったハイウェイは、隊員たちに装備と銃を確認させる。
暗視装置を装備させないパワーズに不満を訴えたハイウェイだったが、そこにマイヤーズ大佐(リチャード・ベンチャー)が現れる。
ハイウェイに見覚えがあったマイヤーズは、ベトナムの同じ戦場で戦ったと言われる。
非常招集の感想を訊かれたハイウェイは”最悪”だと答え、必要装備に申請書を出せと言われたことをマイヤーズに伝える。
納得したマイヤーズは、パワーズを睨んでその場を去る。
その後、非常招集は訓練だと知らされた大隊は解散する。
スティッチを締め上げたハイウェイは、姿が見えないアポンテの家に向かい、家族を養うために彼が仕事をしていたことを知る。
除隊する気はないことを確認したハイウェイは、手当の支給を待てないと言うアポンテに、いつか返せと伝えて現金を渡す。
同行していたスイッチは、ハイウェイを見直す。
訪ねて来たハイウェイを仕方なく家に招き入れたアギーは、リーコンに戻ったがこれが最後で、いい終わらせ方にしたいと言われる。
自分自身や結婚そして海兵隊のことを話したいと言うハイウェイは、やり方を変えて迫ろうとしていると思ったアギーに非難される。
それを否定するハイウェイだったが、アギーに追い出され、憤慨してその場を去る。
バーでトラブルを起こしたスティッチは留置場に入れられ、酔って逮捕されたハイウェイがその場にいたために驚く。
アギーと共に留置場に向かったチューズーは保釈金を払い、スティッチの手を借りてハイウェイを連れて帰る。
メアリーの店に向かったチューズーは、アギーにハイウェイを任せ、戦場では最高の兵士だったと言って”ハートブレイク・リッジ”のことをスティッチに話す。
自分の人生には海兵隊はいらないと言うアギーは、戦場にいる夫のことを思いながら過ごす日々の辛さを語り、涙しながらハイウェイの頬を叩く。
アギーの気持ちを理解するハイウェイは、彼女を抱きしめる。
名もない小さな戦場だったが、心が引き裂かれる(ハートブレイク・リッジ)戦いだったと言うチューズーは、メアリーの夫で小隊長のジャクソンが名付けたとスティッチに話す。
ハイウェイが名誉勲章受章者だと知ったスティッチは、チューズーから、生き残ったのは自分とジャクソンとハイウェイだったと言われる。
ジャクソンが1968年に戦場で死亡したことを知ったスティッチは、メアリーがハイウェイの衣服の管理をしていることを知る。
ハイウェイの着るシャツが分かったスティッチは、翌日は彼と同じ黒いシャツを着て整列する。
リングだけが白いシャツを着て現れるが、ハイウェイは行進を始める。
次の訓練で、最初に目標地点に到達した部隊に72時間の休暇が与えられることになり、パワーズずは、ウェブスターの小隊の同行を許可する。
ヘリコプターから降下したハイウェイらは目標地点を目指し、ウェブスターの第1小隊と先を争う。
リーコンの勝ちを認めないパワーズは、決着をつけるために、チューズーから決闘を提案される。
隊員の水の中の格闘でもパワーズは負けを認めず、チューズーは、軍曹同士の決闘が妥当だと判断する。
部隊の指揮官は自分だと言うパワーズは、年寄りを叩きのめすと言ってハイウェイと共に水に入り戦い始める。
パワーズを叩きのめしたハイウェイは、部下たちと共に喜ぶ。
その後、現れたウェブスターから、ハイウェイが訓練中に実弾を使ったことを証言するようにと言われたスティッチらは、それを拒み彼を追い払う。
マイヤーズの主催するパーティーにチューズーと共に出席したハイウェイは、未だに上官(パワーズ)は”最悪”かと訊かれる。
その場にいたアギーに話しかけられたハイウェイは、彼女とダンスをする。
ロイからプロポーズされたことをアギーから知らされたハイウェイは、何と答えたか尋ねる。
その時、マイヤーズは、非常招集に備えて部隊に戻るよう兵士に指示する。
出撃して航空母艦に搭乗したハイウェイは、グレナダのアメリカ人救出作戦に参加することを部下に伝える。
ヘリで飛び立ったリーコンは、グレナダに上陸する。
海岸から奥地に向かうハイウェイは、大学を偵察するようにというチューズーからの指示を受け、パワーズを監視しているようにと伝える。
攻撃を受けたリーコンは応戦し、敵を追い払う。
その後、リーコンはキューバ軍の陣地を攻撃し、スティッチがブルドーザーを運転して進み敵陣を突破する。
セント・ジョーンズ医科大学。
警戒しながら構内を調べたリーコンは、隠れていた学生たちを救出して避難させる。
その場に到着したパワーズは、ハイウェイからの報告を受ける。
マイヤーズの指示で敵の偵察に向かうハイウェイは、パワーズから交戦を禁じられる。
攻撃を受けたリーコンは応戦しながら建物に逃げ込み、ハイウェイは、航空支援を要請するよう指示を出す。
ハイウェイからプロファイルが死んだことを知らされたリングは、自分の判断ミスだと言って動揺する。
リングに同じ過ちは繰り返す名と伝えたハイウェイは、屋上に上がり電話線をつなぐようスティッチに指示する。
電話はつながり、通話にはクレジットカードが必要だと知ったリングは、スティッチのカードを使う。
リングは、キャンプ・レジューンに目標地点を伝えるものの電話が切れてしまう。
建物から出たハイウェイが負傷し、リングが部下と共に彼を助けようとした時、ヘリが現れて敵を攻撃する。
スティッチに呼びかけられて意識が戻ったハイウェイは起き上がり、リングの命令を聞く。
丘を制圧すると言うリングは、部下と共に雄叫びを上げる。
その後、丘に向かったリーコンは敵を降伏させ、捕虜として連行する。
現れたパワーズから、交戦を禁じる命令を無視した不服従だと言われたハイウェイは、話が退屈だと答える。
ヘリで到着したマイヤーズは、丘を制圧したのがパワーズかを確認する。
パワーズから、交戦せずに援軍を待つよう指示したにも拘らず、ハイウェイが命令に従わなかったと言われたマイヤーズは、交戦した理由をハイウェイに尋ねる。
リングから自分が命じたと言われたマイヤーズは、歩兵部隊は初めてのパワーズが補給部隊にいたことを知り、そこに戻るよう命じ、”最悪”の指揮だと伝える。
海兵隊は敵を叩き潰すのが任務であり、リングとハイウェイは見事にそれを果たしたと言うマイヤーズは、学生たちと共に基地に戻るようリングに命ずる。
パワーズを下がらせたマイヤーズは、ハイウェイとチューズーの労をねぎらう。
アメリカ市民を救出して輸送機で帰還したリーコンは、軍楽隊や家族の歓迎を受ける。
ハイウェイから、除隊すれば気ままに過ごせると言われたスティッチは、再入隊の申請書にサインしたか訊かれ、海兵隊が向いていると答える。
間抜けだと伝えたハイウェイは、自分は除隊するとスティッチに伝える。
家族に迎えられる部下の様子を見ながら去ろうとするハイウェイは、星条旗の小旗を振るアギーに気づく。
歩み寄るアギーと共に、ハイウェイはその場を去る。