部下のターナーにジョン・ヘンリーのことを聞いたマッカーディは、彼がサミュエル側に着くと問題だと考える。
ジョン・ヘンリーは自分が監視していると、ターナーはマッカーディに伝える。
フランクらの様子が気になるサミュエルは、マッカーディが周辺の農家を買収していることをジョン・ヘンリーに話す。
土地を売らない者の子供を痛めつけていると話すサミュエルは、悪党の彼らとは関わるなとジョン・ヘンリーに伝える。
その夜ジョン・ヘンリーは、サミュエルから、息子として恥じているが、神を敬い生き方を変える気があるなら許すと言われる。
サミュエルは、この10年間のことは母のためにも許せないと付け加える。
林の木を伐り始めたジョン・ヘンリーは、土地を切り開くのが母の望みだったとサミュエルに話し、聞いたことがないと言う父に、自分一人でやるつもりだと伝える。
教会での集会を終えたサミュエルは、パーソンズから、自分たちも用心棒を雇うべきだと言われる。
争っても問題は解決しないと話すサミュエルは、保安官が逃げて以来、マッカーディが好き勝手に町を荒らしていると言われるものの、連邦保安官に連絡してあると伝える。
しかし、脅されているダニエルは、あてにはならないと言ってその場を去る。
かつての恋人メアリー・アリス・ワトソン(デミ・ムーア)と話したジョン・ヘンリーは、戦争が終わっても戻らなかった理由を訊かれる。
明確な返事ができないジョン・ヘンリーは、昔よく行った場所にメアリー・アリスを誘うものの、8年前に結婚して男の子がいると言われる。
待っていたと言うメアリー・アンに、君は悪くないと伝えたジョン・ヘンリーは、彼女がトム・ワトソン(グレッグ・エリス)と結婚したことを知り、いい男だと伝える。
町に向かったジョン・ヘンリーは、フランクに痛めつけられたダニエルを助ける。
夕食の際、昼間の件で苛立つジョン・ヘンリーは、説教を始めるサミュエルに、戦争で悲惨な死を目の前にして、神などいないと思ったと話す。
憤慨するサミュエルは、必要とする時に神は人を救ってくれなかったと言われ、殺人を何とも思わないために望んで戦争に行ったとジョン・ヘンリーに伝える。
そういう人生を選んだと言われたジョン・ヘンリーは苛立ち、それを否定して席を外す。
ダニエルの元に向かったターナーは、銃を手にする彼と話し合う。
しかし、手下のクライドがダニエルを射殺してしまう。
交渉を邪魔されたターナーはクライドを殺し、フランクらを黙らせる。
ダニエルの葬儀が行われ、対策を考えるパーソンズらはジョン・ヘンリーの手を借りようとするが、サミュエルはそれを許さない。
殺人まですることが信じられないサミュエルは、ジョン・ヘンリーから、これで殺しやすくなったので更に過激になると言われる。
殺し屋ではないと言うターナーが、自分のやり方に不満を持っていることを知ったマッカーディは、今後はフランクに任せることを伝える。
ジョン・ヘンリーが必ず銃を手にすると考えるマッカーディは、ターナーに彼のことを任せる。
弟ウィリアムが川で溺れ死に、自分が生きていたことを知った歳のサミュエルの失望した表情を覚えているジョン・ヘンリーは、それを否定する彼から、戦争での噂には心を痛めたと言われる。
ウィリアムならいい人生を送れたと思うだけだと、サミュエルはジョン・ヘンリーに伝える。
チャドウィックの農場に向かったフランクらは、待ち伏せていた彼らに襲われて町に逃げ帰る。
フランクは、酒場でチャドウィックの農場に向かうことを話した男を射殺する。
メアリー・アリスと話をしたジョン・ヘンリーは、戻らなかった理由を訊かれ、戻ることだけを考えて戦っていたと伝える。
終戦と共に戻ろうとしたが、人を殺した過去を忘れることができなかったとジョン・ヘンリーは話す。
去る際に渡した赤いリボンを持ち帰るようにと伝えたことを覚えているか訊かれたジョン・ヘンリーは、覚えていると答えて、トムと結婚したのは正解だと言ってその場を去る。
トムは、二人の様子を見守っていた。
マッカーディに呼ばれたフランクは、こじれているチャドウィックの件を早急に片付けるよう指示される。
その夜、ジョン・ヘンリーと話していたことを気にするトムに、メアリー・アリスは夫はあなただと伝える。
ジョン・ヘンリーは、大切にしていた赤いリボンを見つめる。
フランクはチャドウィックを殺し、仕方なく土地をマッカーディに売却した妻エミリー(シオバン・ウィリアムズ)は、いつか誰かが立ち向かうと伝えて彼を罵倒する。
サミュエルと共にパーソンズの店にいたジョン・ヘンリーは、現れたフランクらに挑発されるものの、相手にしなかった。
ジョン・ヘンリーは痛めつけられ、それをトムと見ていたメアリー・アリスだけが彼を助け、サミュエルと共に彼を馬車に乗せて家に向かう。
苛立つトムは酒場に向かい、マッカーディから、ことを解決させるために土地を売るようにと言われて合意する。
訪ねて来たターナーと話したジョン・ヘンリーは、争う気はないと伝えて、できれば戦いたくはないと言われる。
ジョン・ヘンリーの気持ちを理解したサミュエルは、母の望みであった土地を切り開く仕事を手伝う気になる。
そんなサミュエルの姿を見たジョン・ヘンリーは、何も言わずに一緒に作業をする。
その後サミュエルは、ジョン・ヘンリーが教会に現れたことを嬉しく思い主に感謝する。
帰り際にメアリー・アリスから声をかけられたジョン・ヘンリーは、トムから妻に近づくなと言われ、誤解していると伝える。
妻を愛していないと誓えて言われたジョン・ヘンリーは、何も答えずにその場を去る。
サミュエルから息子を誤解するなと言われたトムは、マッカーディの元に向かい、土地売却をやめたことを伝える。
契約を交わしていないと言われても納得しないマッカーディは、約束を守らなければ痛めつけると伝えてトムを脅す。
教会に向かい、自分が進むべき道を神に問うジョン・ヘンリーは、現れたサミュエルに、戦争後にあったことを話す。
町を渡り歩き、ある酒場で二人の男に絡まれ、結果的に待ち伏せまでして殺したことをサミュエルに話したジョン・ヘンリーは、流れ弾で子供も殺してしまったと伝える。
ウィリアムと同じくらいの子供で、自分は弟とその子も殺してしまったと話しながら涙するジョン・ヘンリーは、サミュエルから、ウィリアムの死はお前のせいではないと言われる。
二人の人生を思うと耐えきれないジョン・ヘンリーは、こんな人間になってしまった自分を恥じる。
謝罪しながら泣き崩れるジョン・ヘンリーを、サミュエルは抱き寄せる。
訪ねて来たマッカーディと話したメアリー・アリスは、夫が土地の売却に同意したと言われ、立ち退きを要求される。
ジョン・ヘンリーに相談するもののトムと話せと言われたメアリー・アリスは、あなたに対抗しようとして夫はこんなことをしたと伝える。
不幸になるだけだと言うジョン・ヘンリーは、町から出ることをメアリー・アリスに勧める。
訪ねて来たサミュエルから、メアリー・アリスの家族に手を出すなと言われたマッカーディは納得しない。
かつては友人だったとマッカーディに伝えるものの、考えを変える様子がないため、サミュエルはその場を去る。
サミュエルを追ったフランクらは、彼をナイフで痛めつける。
それを知ったマッカーディは憤慨し、愚かな行為だと言うターナーは、ジョン・ヘンリーを怒らせたとフランクに伝える。
サミュエルが襲われたことを知り町に駆けつけたジョン・ヘンリーは、医師から今夜が峠だと言われ、夜通し付き添う。
夜が明けて意識が戻ったサミュエルは、眠っていたジョン・ヘンリーを起こして、誤解していたことを伝える。
自分も襲った男達を殺したいが、お前を失うのが怖いと言うサミュエルは、何もするなと伝える。
そうはいかないと言うジョン・ヘンリーはその場を去ろうとするが、サミュエルに呼び止められる。
自分のために行かないでほしいと言われたジョン・ヘンリーは、正しいことをするとサミュエルに伝えてその場を去る。
家に戻り、納屋に隠してあったガンベルトと銃を身につけたジョン・ヘンリーは、パーソンズの店で”レ・マット・リボルバー”を借りる。
契約を済ませたトムは、メアリー・アリスと息子と共に町を去ろうとする。
メアリー・アリスや町の人々は、ジョン・ヘンリーが覚悟を決めたことを確認する。
酒場に向かったジョン・ヘンリーは、サミュエルを刺したリトル・ネッドを容赦なく射殺し、フランクらに二丁の銃を向けて、死にたくない者は銃を置いて出て行けと伝える。
怖気づいた者はその場から去り、銃撃戦が始まり、ジョン・ヘンリーは敵を次々と倒す。
最後に残ったフランクを射殺したジョン・ヘンリーは、店を出たところでターナーに話しかけられる。
サミュエルを襲った件は自分とは無関係だと言うターナーは、フランクらは自業自得であり、雇われた身の自分は逃げられないと伝える。
立ち去ればいいと言われたターナーは、契約があるとジョンに伝えて決着をつけようとする。
”レ・マット”は重いので酒場に戻り”コルト”を持ってきたいとターナーに伝えたジョン・ヘンリーは、その場に銃を置き店に入る。
二階に上がったジョン・ヘンリーは、待ち構えていたマッカーディを射殺する。
マッカーディはバルコニーから通りに落下し、ジョン・ヘンリーは、これで雇われの身ではなくなったとターナーに伝える。
納得したターナーに知り会えてよかったと伝えたジョン・ヘンリーは、通りに出てきたサミュエルに、今後は名を売ろうとするガンマンに狙われることを伝える。
一人では土地は切り開けないので行かないでほしいと言われたジョン・ヘンリーは、種はまいたので、あとは実るだけだとサミュエルに伝える。
サミュエルに直ぐに会えることを約束したジョン・ヘンリーは、メアリー・アリスを見つめて町を去る。
その後のジョン・ヘンリーを知る者はいない。
カンザスのコフィーヴィルに流れ着き、再び銃を手にしたという噂があったが、ジョン・ヘンリーは名前を変えて西に向かったかもしれない。
数年後、メアリー・アリスが亡くなった際、ジョン・ヘンリーは葬儀には現れなかった。
しかし、葬儀の翌日、メアリー・アリスの墓標には赤いリボンがかけられていた。
ジョン・ヘンリーの姿を見た者はいたが、サミュエルの死を境にその姿は見られなくなった。