週末、ゲイであるローレルは、その仲間達と共にバレーボールを楽しむ。
整備工のステイシー・アンドリー(エレン・ペイジ)は、かなり年上ではあるもののローレルに惹かれてしまい、彼女に声をかける。
電話番号を訊かれたためにそれを教えたローレルは、自分達のことは内緒にしてほしいと伝える。
密売人と関係するカップル殺しの件でデインと張り込みをしていたローレルは、ステイシーからの電話を受けて、かけ直すと伝える。
デートの電話だったのかローレルに尋ねたデインは、そのことを気にする。
ゲイ・クラブでステイシーと会ったローレルは、彼女とダンスする。
その場に同僚のトッド・ベルキン(ルーク・グライムス)がいることに気づいたローレルは、外に出てタバコを吸う。
ローレルの態度が気になったステイシーは彼女を追い、近くの海を見に行きたいと言われる。
ビールを勧められたローレルは遠慮し、アル中の母が亡くなったことをステイシーに話す。
最近、父親を亡くしたばかりだと言うステイシーから、整備のことを教えてくれた父のことなどを聞いたローレルは、彼女とキスする。
その場に現れた男達にからかわれ金を要求されたローレルは、拳銃で彼らを脅して追い払う。
驚くステイシーに、自分は刑事だと伝えたローレルは、彼女を家に誘い愛し合う。
翌朝、電話に出ようとしたステイシーは、それを制止するローレルから、職場でゲイだと知れると問題になると言われる。
ローレルから仕事が溜まっていると言われたステイシーは気分を害し、その場を去る。
翌日、密売人とカップル殺しのつながりを調べたローレルは、売人の女クリスティと被害者が同級生であることを知り、それをデインに話す。
トッドから、クラブのことは内緒にしてほしいと言われたローレルは、大丈夫だと伝える。
ステイシーに電話をして昨日のことを謝罪したローレルは、また会えることを確認する。
その後、ローレルとステイシーは親交を深め、愛し合うようになる。
週末、クリスティが町を出るというデインからの連絡を受けたローレルは現場に向かう。
車に乗るクリスティに話しかけたローレルは、急発車したために窓にしがみつく。
ローレルは振り落とされ、クリスティは事故を起こす。
署に連行したクリスティを尋問したデインは、口を割らすことができず、ローレルが彼に代わり話をする。
恐れているクリスティに守ると伝えたローレルは、自分にはある秘密があり、母に相談したものの結局は精神科に入院した辛い経験を話す。
自分はそれを克服したと言うローレルは、何かを隠して生きるのは辛いことだとクリスティに伝えて、犯人を逮捕して必ず守ることを約束し協力を求める。
クリスティは、目の前にあった写真から犯人を選びローレルに知らせる。
1年後。
家を購入することを考えたローレルは、ステイシーと共に物件を見に行く。
二人はその家が気に入り、金銭面で協力できないステイシーは、改装を任せてほしいとローレルに伝える。
町役場に向かった二人は、共有名義の権利書などを提示し、ドメスティック・パートナーとして認められる。
ステイシーから指輪を贈られたローレルは、交通違反などが免除される警察組合のカードを彼女に渡し、自分達が家族であることを実感する。
ある整備工場に自分を売り込んだステイシーは、オーナーのジェイクに、タイヤ交換他仕事には自信があることを伝える。
タイヤ交換最速のデリックと勝負したステイシーは、工場の記録を更新して、ジェイクを納得させる。
ステイシーの就職を喜んだローレルは、体調で気になることがあり、検査を受けることを勧められる。
新居のプレゼントを持参してローレルを尋ねたデインは、彼女が同性のステイシーと暮らしていることを知る。
ローレルに惹かれていたデインはショックを受け、ゲイだということを隠していた彼女を非難する。
隠し子騒動の時に自分は正直に話したと言うデインは、信用されていないことに腹を立てる。
バレたら現場から外されてデスクワークに回されると言うローレルは、ストレートの白人男性とは違うと伝える。
互いの考えを理解できないまま、二人は別れる。
レイノルズの誕生パーティーに出かけようとしたローレルは、主治医からの連絡を受けて、精密検査を受けることになる。
病院に付き添ったステイシーは、肺に腫瘍が見つかったローレルが末期ガンである可能性が高いことを主治医から知らされる。
ショックを受けたステイシーは、共に闘うことをローレル伝えて、治ると信じるしかなかった。
治療のため休職することになったローレルは、病気のことを知ったデインに先日のことを謝罪する。
自分も悪かったと伝えたデインは、ローレルのために何かしたいと考え、彼女から、万一の場合は自分の遺族年金をステイシーに遺す方法の相談を受ける。
夫婦でないと難しいと言われたローレルは失望し、話しかけるデインを無視してその場を去る。
ローレルは、パートナー法を適用して年金の受取人をステイシーと認めてもらいたいという嘆願書を郡政委員会に提出する。
郡政委員会の議長パット・ジェリティ(デニス・ボウトシカリス)は、委員のケルダー、ピーター・サントゥッチ(ウィリアム・サドラー)、ダン・ウィッカリー(ケヴィン・オルーク)、ウィリアム・ジョンソン(トム・マッゴーワン)にローレルの嘆願書を配り協議を始める。
規則でパートナーへの年金受け取りは認められないため、否決しようとしたジェリティだったが、パートナー法を拡大する権限があるとケルダーから意見される。
他の三人は認めず棄権したケルダーだったが、全員一致という伝統を尊重し、仕方なく否決に賛成する。
妹リンダ(ケリー・デッドマン)の協力を得てステイシーと共に治療を続けるローレルは、訪ねて来たデインから、要請は否決されたと言われる。
それを知っていたローレルは、デインから、委員会でスピーチし訴えれば、考えを変えさせられる可能性があると言われる。
年金は必要ないと言うステイシーは、必ず治るとデインに伝えて仕事に出かける。
デインは、委員会で訴えることをローレルに伝えて説得する。
病院から高額の医療費を請求されたステイシーは、保険会社に相談する。
ステイシーと共に委員会に向かったローレルは、新聞記者のドン・ベネット(アダム・ルフェーヴル)がいることに気づく。
発言したローレルは、23年間、警官として郡に尽くしてきたことを話し、遺族年金をパートナーのステイシーが受け取れる平等な権利を認めてほしいと訴える。
委員はローレルの郡への貢献は認めるものの、規約を伝えたジェリティは閉会し彼女の訴えを退ける。
ローレルがドンから取材を求められたため、デインは、一面で取り上げるなら話に乗ると彼に伝える。
記事は約束通り新聞の一面を飾り、同性愛支援団体の活動家スティーヴン・ゴールドスタイン(スティーヴ・カレル)は、デインに電話をして協力を申し出る。
ユダヤ人であるゲイのスティーヴンの話を聞いたデインは、過激な方法で絶対に委員会を説得する自信があると言われる。
ローレルから、自分を利用して同性婚を法制化する考えではないかと訊かれたスティーヴンは、それを否定しなかった。
自分の望みは結婚ではなく平等な権利だと言うローレルだったが、スティーヴンは、合法的に結婚していれば年金はステイシーがもらえたと伝える。
生活を政治利用されることを嫌うステイシーは、治療を優先させたかった。
スティーヴンから、世界を変えるチャンスであり自分が残せる遺産だと言われたローレルは、考えを巡らせる。
ローレルを説得したスティーヴンは、活動を開始する。
工場に現れた者から嫌がらせを受けたステイシーだったが、ジェイクは彼女の味方だった。
ローレルが病院に運ばれたことを知ったステイシーはその場に向かい、様子を見に来たデインに、ガンが脳とリンパ節に転移したことを伝える。
これ以上の治療はしないと医師から言われていたステイシーは悲しみ、デイルは彼女を気遣う。
落ち着いたローレルと話し励ますデインは、ゲイだったことを長年隠していた件を謝罪される。
その後、スティーヴンはデモ隊を伴い委員会に乗り込み、デインも同僚達に声をかけるものの、誰も協力しようとしないために苛立つ。
デインを呼び止めたトッドは、正しいことをしているとだけ伝える。
髪の毛が抜け落ちるローレルは、ステイシーに刈り上げてもらいスキンヘッドにする。
委員会を占領状態のスティーヴンは、ローレルのために正義の判断を求める。
パフォーマンスに近いスティーヴンの訴えを疑問に思うデインは、意見があるなら自分でスピーチするようにと言われる。
ローレルを郡の誇れる刑事だと称賛したデインは、彼女と自分が結婚し、受け取った年金をステイシーに渡すという解決策があるが、それをしないのは、正義を信じるローレルが承諾しないからだと委員に伝える。
デインは、この件では正義が正しかった、誇りをもって死ねるとローレルに言ってあげたいと語る。
しかし、委員会側は要望を否決して閉会する。
賛同しているケルダーに他の委員を説得するようにと伝えたデインだったが、同僚達が一人も来ていないことを責められる。
年金をもらえない者もいれば、複数もらう者もいる公平ではない世の中の現実をデインに伝えたケルダーは、その場を去る。
母キャロル(メアリー・バードソング)に協力してもらいながらローレルの看病を続けるステイシーは、保険のことをデインに相談する。
ローレルの病気休暇があと3日しかないことを知ったデインは、自分が何とかするとステイシーに伝える。
警官は病気休暇を同僚に譲れるため、デインは皆に協力を求める。
自分が使えなくなり取り戻せないものだったが、トッドに続きケサダが、そしてトゥーイも仕方なく協力する。
レイノルズに電話をしたジョンソンは、部下を統率するようにと指示する。
抗議が増えていることをジョンソンに伝えたケルダーは、今回の件を認めたら同性婚容認のきっかけになると言われる。
ケルダーは、娘のマヤからも、ローレルとステイシーをイジメていると責められる。
デインからの電話を受けたケルダーは、先日、言っていた複数の年金をもらえる者に郡政委員が入っているか訊かれる。
自分からは何も言えないと答えたケルダーは、年金記録を調べるようにとデインに伝える。
それを調べたデインは、郡政委員が複数の年金を受け取っていることを確認する。
スティーヴンから、同性婚支援のためのCM作りの協力を求められたローレルは、平等な権利を主張しているだけではない、支持派の立派な活動家だと言われる。
ローレルは、スティーヴンのやり方に不満なステイシーに、”正義”を貫くためにできることはしたいと伝えてCMに協力する。
デインと電話で話したスティーヴンは、年金の問題で委員自身が考えを変える気がすると言われ、口実のために、委員のおかげでパートナー法の欠陥が見つかったために改正すると知事に言わせれば、彼らは英雄になると伝える。
知事とは大親友だと言うスティーヴンに、デインはそれを任せる。
各方面が注目する委員会を前に、ジョンソンが欠席することを知ったケルダーは、それが意図的な行為だと考える。
デインが委員の年金ダブル受給を暴露することをジェリティらに伝えたケルダーは、自分が話したと言って、マスコミに叩かれるのは必至であり、負けを認めるべきだと三人を説得する。
そこに知事から電話があり、ジェリティがそれを受ける。
何もしないでいられなくなったトッドは、同じゲイとして協力したいと同僚達に伝えて委員会に向かう。
部屋に閉じこもると言うレイノルズは、誰がいなくなっても自分は気づかないと部下達に伝える。
ジョンソンが欠席したまま委員が現れ、ステイシーと到着したローレルは、デインや同僚達に迎えられて車いすで会場に向かう。
委員会は始まり、発言したローレルは、自分には時間がない、変化を求めていると伝える。
代わって話し始めたステイシーは、自分は年金が目的ではなく、ローレルがこだわる理由が分からなかったが、今は理解できると話す。
二人で暮らした家を愛の思い出に残したいだけだと言うステイシーは、発言を終える。
パートナー改正の採決を求められたケルダーは賛成し、傍聴していたマヤは喜ぶ。
ウィッカリーとサントゥッチも賛成し、改正は可決される。
支持者と共にローレルとステイシーは喜び、スティーヴンは委員に感謝する。
その後、デインと共にローレルを訪ねたレイノルズは、カップル殺人事件の犯人が有罪で終身刑になった件と警部補昇進を伝える。
寝たきりになり話もできなくなったローレルに、結婚を申し込んだステイシーは愛を伝える。
ローレルの葬儀を済ませ、浜辺にたたずむステイシーは、遺品を見ながら彼女を想う。
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ニュージャージー州議会はパートナー法を改正し、全公務員の同性パートナーへの年金支給を認めた。
ローレルの死から7年後の2013年、ニュージャージー州では同性婚が合法化された。
2015年6月26日、最高裁は全米で同性婚を合憲とした。
ステイシーは、現在もあの家で暮らしている。