そこにNASAの局員シャーマン・リース(ジョー・モートン)が現れ、ジリアンに同行を求める。
スペンサーの死を覚悟したジリアンは、リースから状況は分からないと言われる。
NASAに向かったジリアンはアレックスの妻ナタリー(ドナ・マーフィー)と共に夫の無事を祈る。
現れた長官(ゲイリー・グラッブス)から、スペンサーとアレックスは無事だと知らされたジリアンとナタリーは、二人を船内に戻したので直ぐに帰還させると言われる。
船外活動で人工衛星を修理中に爆発があり、二人と2分間、交信が途絶えたと説明する長官は、宇宙空間に放り出された彼らの救出に手間取ったことを伝える。
既に船内に戻っていると言う長官は、今回の件はリースが担当するとジリアンとナタリーに伝えてその場を去る。
ヴィクトリーは無事に帰還し、入院したスペンサーを気遣うジリアンは彼に付き添う。
異常はないことを医師から知らされたジリアンは安堵するが、年齢が高いアレックスは心臓に負担がかかり容態が心配された。
目覚めたスペンサーは、ジリアンと共に無事だったことを喜ぶが、アレックスのことが気になる。
宇宙でのことをうわごとで話し発作を起こしたアレックスは、再び意識を失い、ナタリー、そしてスペンサーとジリアンはその様子を見守る。
その後、退院したスペンサーとアレックスは、宇宙で起きたことを話そうとせず、ナタリーはそのことが気になるが、ジリアンは考えないようにしていた。
宇宙飛行士でやり残したことはないと言うスペンサーは、辞職する考えをジリアンに伝える。
航空機メーカーから重役待遇で誘われているスペンサーは、心配するジリアンに、自分はスーパーヒーローだと伝える。
問題は会社の所在地がジリアンが嫌いなニューヨークであり、彼女は、自分の仕事や友人のことが気になるものの、スペンサーについて行くことを伝える。
リースが監視する中、スペンサーの送別会が開かれ、ジリアンは、ナタリーと言い合いになったアレックスが興奮する様子に気づく。
スペンサーと叫んだアレックスは気を失って倒れてしまい、そのまま息を引き取る。
翌日、NASAは記者会見を開き、長官はアレックスの死因についてを語る。
スペンサーの体調に関しての記者からの質問に対し、主治医は完璧な健康体であると答える。
葬儀を終えたナタリーを気遣うジリアンは、アレックスが常に”誰か”と話していたと言われ、それが誰かは分からなかった。
ジリアンは、アレックスは自分の中にいると呟きラジオを見つめたナタリーが気になる。
その直後、少女の叫び声でバスルームに向かったジリアンは、ラジオ手にしてお湯につかったナタリーが感電死したことに気づき、動揺する彼女をスペンサーが抱きしめる。
ニューヨーク。
新居でスペンサーとパーティーを開いたジリアンは、肩身の狭い思いをしながら、航空機メーカーのCEOジャクソン・マクラーレン(トム・ヌーナン)の妻ジェリー(ブレア・ブラウン)に話しかけられて挨拶する。
ジリアンのことが気になるスペンサーは、宇宙であったことを訊かれ、2分間の暗闇の中で爆発があり機能停止して交信が途絶える中、何かがうるさく響いて寒かったと伝えながら、彼女と愛し合う。
スペンサーと激しく愛し合うジリアンは、雑音のようなものを聴く。
目覚めたジリアンは、眠れないと言うスペンサーがラジオで音楽を聴いていることを気にしながら、二人でベッドに入る。
新しい学校に慣れたものの、気が滅入る日々が続くジリアンは、妊娠したことを確認する。
スペンサーと共にマクラーレン邸に招かれて食事をしたジリアンは、戦闘機について夢中で話をするスペンサーが、以前と変わってしまったことを気にする。
それが仕事だと言うスペンサーは、隠し事をしているように思えたジリアンが妊娠したことに気づく。
産婦人科医のパドラバ医師(サマンサ・エッガー)の診察を受けて、超音波で胎児の様子を見たスペンサーとジリアンは、双子であることを知らされる。
数年前に両親を亡くしたジリアンは、うつ状態になることがあるとパトラバに話し、人や自分の死が頭の中に浮かぶと伝える。
パトラバは、妊娠したことで症状が出ることを心配するジリアンに、スペンサーと共に乗り切るようにと言って励ます。
双子を産む母親を支援する会に参加したジリアンは、気分転換することを心掛けて、出産の準備をする。
そんな時ジリアンはリースと出くわし、例の”2分間”の話を始めた彼から、宇宙に行く前と帰還後のスペンサーの書類のサインが違っていると言われる。
今の職場を聞いても答えないリースは、他の調査結果などを話し続け、どれも以前とは違っていることをジリアンに伝える。
この件について話しても聞き入れてもらえずNASAは解雇されたと言うリースは、その場を去ろうとするジリアンに、脳卒中で死んだアレックスは過度の負担によるものでナタリーの死も謎だと伝えて、彼女が妊娠3週間目だったと知らせる。
あの”2分間”が何だったのか、レコーダーの録音ではアレックスとスペンサーが怯えているので、それが何に対してなのか考えるリースは、宇宙飛行士は事故を想定して訓練を受けているとジリアンに伝える。
ベテラン宇宙飛行士に何が起きたのか、スペンサーは本当に夫なのかを問われたジリアンは、現れた警備員に、リースにしつこく付きまとわれていると伝えてその場を去ろうとする。
気づいているはずだと言うリースは、ホテルの部屋の番号をジリアンに伝える。
リースから受け取ったレコーダーで事故の録音を聴いたジリアンは、それを壊して捨ててしまう。
訪ねて来たナンに、ナタリーも妊娠していたことを話したジリアンは、スペンサーには話さないでほしいと伝える。
ジリアンが一人で耐えられるか心配するナンは、また同じことがあったらスペンサーに話すと言われる。
スペンサーとナンと共に食事をしたジリアンは、気分が悪くなり家に帰る。
アレックスとナタリーのことをスペンサーに話したジリアンは、例の2分間のこと考えてしまうと伝える。
スペンサーから、振り返らずに今の自分のことを考えるようにと言われたジリアンは、リースに電話をしてナタリーのことを尋ね、彼女が双子を身篭っていたことを知り驚く。
リースから話したいことがあると言われたジリアンは、彼と会うために街に向かう。
地下鉄を出ようとしたジリアンは、スペンサーが現れたために身を隠し、リースは彼と話す。
スペンサーからコーヒーに誘われたリースは、断ることができない。
リースのブリーフケースを持ち去ろうとしたジリアンだったが、忘れていると言ってスペンサーがリースに渡す。
スペンサーに話したことをジリアンに疑われたナンは責められ、気分を害してしまう。
翌日、リースのホテルに連絡するものの不在だったために、彼のポストに入っていた封筒を開けたジリアンは、貸し倉庫の鍵を確認する。
貸し倉庫に向かいリースが集めた資料をチェックしたジリアンは、その場にあった自分宛てのビデオテープを持ち帰る。
テープの映像を見たジリアンは、たぶん自分は死んでいると言うリースが、スペンサーとアレックスの声を聴かせる様子を確認する。
人工衛星に潜んでいた何かが二人に憑依したため、スペンサーは夫ではないと言うリースは、ツイン(双子)・コンピューターが戦闘機を操ると伝える。
リースから、胎内に何が宿ったのか、スペンサーが何をしたと考えるか訊かれたジリアンは、彼が子供は飛行士になると言っていたことを思い出す。
そこにスペンサーが帰宅したために驚いたジリアンは、ナンと喧嘩したことについて話す彼から、その原因を訊かれる。
些細なことだと答えるジリアンは、スペンサーが買って来た映画のビデをを観ることになる。
デッキに入っていたビデオは妊娠関係のものだと言われたスペンサーは、一緒に観たほうがいいと考えるものの、ジリアンは映画がいいと伝える。
戦闘機を作る理由を尋ねたジリアンは、スペンサーから、契約であり、単なる協力者だと言われる。
うたた寝したスペンサーはジリアンから夢を見たか訊かれ、それを否定した彼の手からは、リースのビデオテープが消えていた。
子供を諦めようとしたジリアンは、シェリーから薬を渡されるものの、飲むことを躊躇してしまう。
それをスペンサーに見つかり殴られたジリアンは、話し合おうと言われた直後に階段から転げ落ちてしまう。
病院で手術を受けたジリアンは意識が戻り、スペンサーから、子供も無事だったことを知らされる。
駆け付けてくれたナンから世話をしてくれると言われたジリアンは、自分と子供に恐ろしいことが起きていると伝える。
スペンサーが自分の中にいるとナンに伝えたジリアンは、意識を失う。
病室で怯えるジリアンを牽制したスペンサーはアパートに戻り、姉に何をしたかを問うナンに襲い掛かる・・・。
悪夢を見たジリアンは、病院から抜け出してタクシーでワシントン・スクエアに向かう。
スペンサーに追われているように思えたジリアンは、タクシーを降りて地下鉄でワシントン・スクエアに向かうものの、その場にはスペンサーがいた。
アパートに戻ったジリアンはドアを塞ぎ、悪夢で見たようにナンが倒れていないことを確認する。
ラジオをシンクに入れて水道を出したジリアンは、押し入ってきたスペンサーの前で、電源のコンセントを手にして自殺しようとする。
自分が誰か訊かれたスペンサーは、唯一の味方であり人生そのものだと伝えるものの、ジリアンにそれを否定される。
別人だと言われたスペンサーは、手を噛まれた傷に気づいたジリアンから、ナンと夫を殺したかを訊かれる。
それを認めたスペンサーは、妻を犯して乗っ取ったと伝え、家じゅうの水道から水が溢れる。
椅子に座るジリアンは、床の水から足を離してコードを接続し、スペンサーは感電死する。
スペンサーから出た何かが自分に入り込んだことを確認したジリアンは微笑む。
数年後、パイロットである夫(エドワード・カー)と再婚したジリアンは、成長して学校に通うようになった双子(ディラン・スプラウス/コール・スプラウス)を見送る。
息子達が将来、何になるか考えるジリアンは、父親のようなパイロットだろうと夫に伝える。
義父だと言う夫に、ジリアンは、今は彼らの父親だと伝える。