ホテルに着いて眠ってしまい、明朝、寝過ごしてしまったアランは、部下に電話してそのことを伝える。
フロントに連絡したアランは、国際免許を持っていないためにレンタカーを借りることができず、ドライバー付きの車を手配してもらう。
支度をしてロビーで待っていたアランは、現れたドライバーのユセフ(アレクサンダー・ブラック)と共に、古いアメリカ車で”KMET/国王の経済・貿易新都市”に向かおうとする。
エンジンがかからないためにボンネットを開けて配線をつないだユセフは、爆弾を仕掛けられる可能性があることをアランに伝える。
驚くアランはテロリストではないと言われ、人妻を寝取ったと思われ、夫にに雇われた殺し屋に殺されそうだというユセフの話を聞く。
ユセフが”アラバマ大学”に1年間留学しバーミングハム校に通っていたことを知ったアランは、正午には着くと言われる。
到着したアランは担当者のサイードに迎えられ、今日は国王が来ないので、遅刻は問題ないと言われ、KMETの模型や建設現場を見ながら、人口150万人となる都市の説明を受ける。
サイードから帰っていいと言われたユセフは、アランに名刺を渡してその場を去る。
部下達がいる施設のテントに案内されたアランは、サイードから、カリームが連絡係だと言われる。
テントに入ったアランは、部下のブラッド(デヴィッド・メンキン)、ケイリー(クリスティー・マイヤー)、レイチェル(メーガン・マツコ)に迎えられる。
Wi-Fiがないと言われたアランは、それを要請していないことを知り、担当者のカリームに3時に会う約束と、今日は国王は来ないことを伝える。
設備の不備などを本社に連絡するべきではないかと言われたアランは、カリームに会ってからだと伝えて、生活に戸惑う部下達に、ここは砂漠の国だと言って興奮しながら椅子に座ろうとする。
椅子が壊れて転んでしまったアランは、気遣う部下に”黄金の弾”、”アラビアのロレンス”だと伝えるものの、ケイリーはそれが誰か知らない。
本部に向かい、受付のマハ(アミーラ・エル・サイード)にカリームとの約束を伝えるものの、今日は不在で明日ならいつでもいると言われる。
施設の不備を訴えたアランは、カリームと話してほしいと言われ、仕方なく部下達とバスで街に戻る。
アランは、妻ルビーとの離婚協議で、家を売ってキットの教育資金にするようにと迫られたことを思い出す。
ホテルに戻ったアランは、ランドール部長からの電話を受けて、国王には明日、会うと伝えて、早急に連絡をするようにと言われる。
シャワーを浴びたアランは、背中にできている大きなコブを気にする。
キットと連絡を取ったアランは、大学を休学している彼女のことを気の毒に思い、母から野心がないと思われていることが間違っていると、証明してほしいと言われる。
フロントに電話をしてビールを頼もうとしたアランは、この国ではアルコール禁止だと言われてペプシを頼む。
父ロン(トム・スケリット)に電話をしたアランは、”3Dホログラム”をサウジアラビアで売ろうとしていることを話す。
カリフォルニアのオークランドの橋を中国が造っているテレビ番組を見ながら嘆くロンは、シュウィンの製造を中国に移した際に、地元の900人の雇用を奪ったアランを批判する。
ロンから嫌味を言われたアランは、電波が弱くなったと伝えて電話を切ってしまう。
そのことを気にしながら翌朝も寝過ごしてしまったアランは、再びユセフを呼ぶ。
爆弾のチェックをしたユセフはアランを乗せて出発し、KMETに着きテントに向かい、Wi-Fiがつながらないことを確認して本部に向かう。
マハから、予定が変わりカリームはリヤドだと言われたアランは、プレゼンのことで話せる者を探そうとする。
カリームの部下だと言うハンナ(シセ・バベット・クヌッセン)から声をかけられ挨拶されたアランは、彼女と話をすることになりガーデンに向かい、椅子に座ろうとして倒れてしまう。
ハンナから、自分が来て1年半経つが国王は1度も来ていないと言われたアランは、オリーブオイの瓶に入った酒を受けとり、部下達の元に戻る。
何も問題は解決されないことを話したアランは、プレゼンの準備を進めるよう指示する。
ホテルに戻り、ランドール部長からの電話を受けたアランは、カリームの部下であるデンマーク人の女性に会い、明日、準備が整うことを伝える。
ハンナからもらった酒を飲みながらキットにメールしたアランは、幸せを与えられなかった償いのつもりで、サウジアラビアに来たことを伝える。
酔ったアランは、ステーキナイフで背中のコブを切り裂こうとする。
翌朝、目覚めたアランは10時過ぎだということに気づいて焦り、ベッドのシーツの血を見て吐いてしまう。
ユセフに連絡したアランは、コブに絆創膏を貼って出かける。
どう見ても二日酔いだと言われたアランは、ユセフから国王がイエメンにいると言われ、新聞記事を見せられる。
ユセフに連れられてアラビア料理を食べたアランは、例の”女”の話などをしながら、何もしていないのなら夫と話し合うようにと助言する。
アランの背中の血に気づいたユセフは、コブのことを訊いて彼を病院に連れて行く。
病院に着き、ランドール部長に国王はイエメンいることを伝えたアランは、医師ザーラ・ハキム(サリタ・チョウドリー)の診察を受ける。
コブは脂肪腫だろうと考えるザーラから心配ないと言われたアランは、背骨に近いことが気になり、最近体調が悪くやる気が出ないと伝える。
具体的に訊かれたアランは、生き方を見失ったように思えると伝え、物事を単純化する能力があった昔と明らかに違うことを話す。
それがコブのせいであることはないと言うザーラは、一応、組織検査すると伝える。
最近、心配事が多いと言うアランに、ザーラは、自分も数年前に胸が締め付けられる感覚がして不安になったが、結局は何でもなかったことを伝えて、気にし過ぎだとろうという結論になる。
結果は日曜日に出ると言われたアランはその場を去り、女医と二人きりになったことを気にするユセフと共にホテルに向かう。
部屋に戻ったアランは、ハンナからの電話を受けて、大使館で開かれるパーティーに招かれる。
大使館に向かったアランは、派手なパーティーに驚き、ハンナに迫られるものの遠慮する。
翌日もユセフを呼びKMETに向かったアランは、テントの空調も止まってしまったことを知り、本部に向かう。
マハからカリームがニューヨークにいると言われたアランは憤慨し、ハンナのオフィスに向かうものの彼女もいなかった。
その場にいたカリーム・アル=アーマッド(ハリド・レイス)から話しかけられたアランは、ハンナはリヤドに言っていると言われる。
レリアンドの者だと伝えたアランは、ニューヨークではなく、これから超高層住宅の建設現場での会議に向かうことを知らされ、車の中で話すことになる。
マハは新人だと言われたアランは、カリームの高級車を運転して現場に向かい、施設の問題を彼に伝える。
Wi-Fi、空調、食事の改善を約束したカリームは、シュウィンの自転車に乗っていたことを伝える。
シュウィンが中国に製造を移した結果、独自で作り始め、同じ自転車に別のラベルを貼り市場に出したことなどをカリームは話す。
カリームから別の方法があったと思うか訊かれたアランは、900人の雇用を奪った時のことを思い出す。
アランをモデルルームに案内しようとしたカリームは、電話がかかってきたため、5階のハッサン(ダーフィル・ラブディニ)に会うようにと指示する。
ハッサンに迎えられたアランは、カリームは用事でよそに行ったので、帰りは自分が送ると言われる。
ビールを出してもらえたアランは、入居者確保が厳しい状況だと知らされ、入口にあった”KFC”や”スターバックス”などの看板のことも尋ね、出店も決まっていないと言われる。
ランドール部長からのメールを受けたアランはホテルに戻り、電話が鳴っても無視して、酒を飲んで眠ってしまう。
夜中に発作を起こしたアランは、ユセフに電話をして苦しむ。
駆け付けたザーラは応急処置をしてアランを落ち着かせ、恐怖心が原因であり、”パニック障害”の兆候だと伝える。
酒瓶を手にするザーラから、それも毒だと言われたアランは、通報はしないつもりの彼女が呼ばれたことを知り、手に触れて感謝する。
そこにユセフが現れたために、ザーラは心配ないと伝えてその場を去る。
夫と子供がいる、サウジアラビアの女性と部屋にいたことは問題だと言うユセフに、アランは、彼女は女医であり浮気ではないと伝える。
家の外に三人の男がいたと言うユセフは、その一人が女の夫だったために、街を出る必要があるとアランに伝え、武器もある父親がいる山なら追ってこないと考える。
誤解したことを謝罪するユセフと共に、アランはその山に向かうことにする。
途中、甥のサーレムを乗せたユセフは、聖地メッカにはイスラム教徒しか入れなかったために焦るが、”トーブ”を着ればごまかせると言って、何とか街を通り過ぎる。
目的地に着き周辺を見てくるとユセフに伝えたアランは、ラクダなどの写真を撮る。
車で現れえた男から写真を撮っていたことなどを訊かれたアランは、アメリカ人だと伝える。
CIAかと訊かれたアランは、ジョークのつもりで、フリーなので局員ではないと答え、男は顔色を変えて走り去る。
家に戻ったアランは、その場にあった銃を見て驚き、台に腰かけようとして転んでしまう。
ユセフに銃のことを訊いたアランは、祖父の物だったと言う”ウィンチェスター”を手にしながら射撃が得意だったと話し、羊を襲う狼を撃つ狩りに誘われる。
そこに、付近で会った男が現れてわめき始め、アランがCIAだと話していたことを知ったユセフは驚く。
フリーで局員ではないと言ったのはジョークのつもりだと伝えたアランだったが、相手は本気にしていいることを知る。
アランは、それがジョークだと証明するために、本当の局員ならCIAとは言わないと伝え、ユセフがそれを男に話して納得させる。
反省したアランは、ユセフと共に狩りに向かう。
国のために戦う気のあるユセフから、民主革命のために立ち上がったら協力するかと訊かれたアランは、支援はするが方法はわからないと伝える。
アランから、個人的な支援ならためらわずにすると言われたユセフは満足する。
狼を確認したアランだったが、それを撃たなかった。
街に戻り、検査結果を訊くために病院に向かったアランは、ザーラが不在だったために別の医師と話し、前癌状態の細胞が見つかったので切除すると言われる。
明日、手術することになり診察室を出たアランは、別室にザーラがいたために声をかける。
しかしアランは、悲しげな顔をする彼表情の彼女に迷惑をかけてしまったことに気づき、謝罪してその場を去る。
KMETに向かったアランは、待遇が一気に改善されてテント内の設備が整い、Wi-Fiも使えるようになり、準備が整ったことを部下から知らされる。
ホログラムのテストが始まり、ブラッドは、本社のエンジニア、デイヴ(ベン・ウィショー)とのチェックを済ませる。
国王を迎えたアランは、プレゼンに成功させる。
ハンナから街まで送ると言われたアランは、それを断りバスで部下達と帰る。
翌日、病院に向かったアランは、中国人医師と助手達が手術を行うことを知り、やや不安に思う。
そこにザーラが現れ、説明しながら手術を始めたザーラは、楽しい思い出などを考えながら聞いていてほしいとアランに伝える。
手術は成功し、ザーラとメールで連絡を取り合うようになったアランは、驚くほど活力が戻り、そらが人々に影響を与えているものの、悩みをコブのせいなどにできなくなったと伝える。
謎だと思いながら、背中に新たなコブを感じるアランは、忘れ物を帰す口実で、何かを残したのではないかとザーラに尋ねて再会を希望する。
忘れ物を認めたザーラは病院外で会うことを約束し、アランを迎えに行く。
車に乗ったアランは、先日、プライバシーを侵害したことを謝罪し、夫との離婚問題で法的に揉めていたいたと言われる。
問題は解決しそうだが、この国では離婚は複雑な問題だと言うザーラに、アランは、どの国でも同じだと伝える。
同居する14歳の娘と15歳の息子がいると言うザーラは、アランには21歳の娘がいることを知る。
ザーラの海辺の家に着いたアランは、ザーラから海で泳ぐことを提案され、弟の水着を借りてゴーグルとシュノーケルを渡される。
沖に向かったアランは、近所の目があるために男の水着を着けていると言うザーラと、海に潜り楽しむ。
息を深く吸って海底に潜った二人は、その場でキスする。
家に戻った二人は、互いに久しぶりだと言いながら愛し合う。
その後アランは、子供時代の冬、父とニューハンプシャーの森の奥に向かい、その場で一夜を過ごしたことをザーラに話す。
寒さと危険から身を守るためにアランは、ボーイスカウトの知識を生かして”シェルター”を作ることを提案した。
木の枝などを使ってシェルターを作ったアランは、服を裂き貼り合わせて寝袋を作り、父親とそれに入り居心地がよく暖かかったことを話す。
翌朝は、裂いた服を着れるように張り直して家に帰ったと話すアランに、ザーラは素敵だと伝える。
その後、キットにメールをしたアランは、帰国は当分、延期したことを伝える。
結局、契約はまとまらず、中国が、同じ技術を早く、しかも半額で提供したことをアランはキットに知らせる。
金銭的な問題は解決しないままだが努力はしていると伝えたアランは、超高層住宅の販売担当の仕事に就き、来学期は大学に戻すことをキットに約束する。
生きる力を得て自分の強さを感じられるようになったアランは、まだ時間はあると考え、ザーラとの新しい生活を始める。