それをザヤに渡したベックは、良い暮らしを約束したことをザヤに伝えて愛を確かめる。
戴冠式を控えたホルス(ニコライ・コスター=ワルドウ)は目覚め、彼が悪魔を退治した数である42個の宝石がついた腕輪をする恋人のハトホル(エロディ・ユン)と戯れながら準備を始める。
戴冠式は始り、愛の女神ハトホル、守護の女神ネフティス(エマ・ブース)、知恵の神トート(チャドウィック・ボーズマン)に続き、オシリス(ブライアン・ブラウン)が姿を現す。
太陽神ラーを称えるオシリスは、富める者も貧しき者も、等しく死後の世界が待っていると話し、これが自分の遺産だと伝える。
天空の神ホルスも遺産を遺すだろうと伝えたオシリスは、冠を授けようとする。
そこにセトが現れ、兄オシリスと抱き合い歓迎される。
10人の神を踏み潰した雄牛の角で作った狩猟笛をセトから贈られたホルスは、それを吹くようにと指示される。
高らかな笛の音と共に軍隊が現れ、セトは、父ラーから授かった槍を見せて、それで砂漠で生き抜いたことを伝える。
その槍で自分と戦えとオシリスに伝えたセトは、今度は自分の番だと言って、戦う気のない兄を剣で突き刺す。
王になることを宣言したセトは、その場の者達を跪かせる。
お前の旅は始まったばかりだとホルスに言い残したオシリスは、妻イシス(レイチェル・ブレイク)に見守られながら息を引き取る。
セトに立ち向かったホルスは叩きのめされ、目玉をくり抜かれてしまう。
王になったセトは、立ち向かってきた神々を倒し、人間は奴隷にされ、目を失ったホルスは姿を消した。
セトに仕える建築士のウルシュ(ルーファス・シーウェル)の奴隷となっていたザヤは、宝物庫に保管されているホルスの目を盗み出し、それを彼に渡せば力を取り戻せるはずだとベックに伝える。
宝物庫の図面を探したベックは、セトの砂のピラミッドの図面を見つけて、火の炉があることに気づき、ザヤから、世界の中心に繋がっているセトの力の源だと言われる。
ハトホルと愛し合っていたセトは、世界で一番高いオベリスクの建造をウルシュと共に見守る。
奪った戦利品の財宝の荷馬車に潜んだベックは、宝物庫に侵入することに成功し、三つの仕掛けをかわしてホルスの片目を手に入れる。
翌日、ザヤの元に向かったベックは、待ち伏せていたウルシュに捕らえられそうになるものの、彼女と共にその場から逃走する。
馬車を奪ったベックだったが、ウルシュが放った矢を受けたザヤは息絶える。
ホルスが潜んでいたオシリスの墓に向かったベックは、セトに奪われたものを盗んでやったと伝える。
それを奪おうとしたホルスは、ベックから、渡す条件として死者を救ってほしいと言われるものの、ザヤを生き返らせることはできなかった。
死者の国に送るしかないと言うホルスは、冥界の神アヌビスにザヤの魂を預ける。
ベックから右目を受けと会ったホルスは、もう片方はセトのピラミッドにあることを知る。
その場所の図面を見たベックから、ザヤを戻せば案内すると言われたホルスは、死後の世界に行く前に9つの門をくぐるのに数日はかかるので、その間なら王は死者を戻せると伝える。
ザヤが最後の門をくぐる前に、自分がセトを殺せば救えるかもしれないとベックに伝えたホルスは、彼女の亡骸をその場に保管して旅立つ。
神々が終結するネフティスの要塞に兵を向かわせたセトは、ミノタウロスのリーダー、ムネヴィスとウルシュから、宝物庫が破られたことを知らされる。
人間にホルスの目が盗まれたことを知ったセトは、ザヤの遺体を確認する。
祖父である太陽神ラー(ジェフリー・ラッシュ)の力を借りようとしたホルスは祈りを捧げ、隼に姿を変えてベックと共に天に向かう。
創造の源である船に着いたホルスは、砂漠の炎を消すために創造の水をもらいたいことをラーに伝えて、セトを倒すための協力を求める。
ラーは、セトの統治を認めていないが、ホルスに任せられるかも疑問だと考える。
ネフティスの要塞に攻め込んだセトは、彼女に襲い掛かり翼をもぎ取る。
地上に戻ったホルスは、ナイル川でも消せないセトの炎を、創造の水なら数滴で消せることをベックに伝える。
それによりセトは力を失い弱くなると言うホルスは、現れれたムネヴィスらと戦う。
部下を倒しムネヴィスを叩きのめしたホルスは、ベックと共に滝つぼに突き落とされるものの危機を脱する。
ムネヴィスからの報告を受けたセトは、ホルスが人間を一人、従えていることを知る。
ホルスが人間の女を生き返らせようとしていることも知ったセトは、しくじったムネヴィスの首を切り落とす。
セトは、アスタルト(ヤヤ・デュン)とアナト(アビー・リー)に、ホルスと人間を倒すよう命ずる。
死者の国を支配できないセトは、ハトホルの腕輪の力を利用してその場に向かうことを考える。
従うと言ってセトを信じ込ませようとしたハトホルはそれに失敗するが、腕輪を使ってその場から姿を消す。
父オシリスのかつての神殿に向かったホルスは、セトへの復讐を誓うののの、そこに大蛇に乗ったアスタルトとアナトが現れる。
神殿に逃げ込みアナトを倒したホルスは、ハトホルが現れたために驚く。
アスタルトを倒したハトホルは、父の墓にこもっている間にセトの女になっていたことでホルスから責められる。
ハトホルは、セトが自分も含めて神々を殺す気だとホルスに伝える。
神殿の図面を見たベックの協力があればセトを殺せると話すホルスは、ハトホルから、炎の番をしているスフィンクスの謎のことを訊かれる。
それが解けないと容赦なく殺されると言われたホルスは、トートに協力してもらうことを考える。
トートの元に向かい、気が進まない彼を説得したホルスは先を急ぐ。
ハトホルから、ザヤを生き返らすことはできないと言われたホルスは、ベックが勝手に信じたことだと伝える。
真実を伝えるべきだと言われたホルスは、セトを倒すためにはベックの協力が必要だとハトホルに伝えて納得させようとする。
都に近づいたホルスは夜を待つことを皆に伝え、ハトホルが自分を思い続けていたことをトートから知らされる。
かつて”西方の女神”と呼ばれ死者の魂を迎えるのが仕事だったことをベックに伝えたハトホルは、悪魔に誘惑されないための魔除けだと言って42個の宝石がついた腕輪を見せる。
それは、ホルスが自分のために悪魔を退治した数であり、彼を愛していることに気づいたと言うハトホルは、ベックのために死者の国にいるザヤに話しかける。
この世に戻れると言うベックは、ホルスと取引をしたことをザヤに伝えて必ず助け出すことを約束する。
セトのピラミッドに着いたベックは中に入り、ホルスらを待つ。
現れたスフィンクスから謎を解けと言われたトートは、苦労しながらそれを解き、スフィンクスは消え去る。
創造の水を用意したホルスだったが、ハトホルと共に檻に閉じ込められ、現れたセトはトートの脳を摘出する。
ザヤのブレスレットを見せられながら水を炉にかけようとしたベックだったが、それを奪ったセトは水を捨てて瓶を踏み潰す。
檻から出たホルスは、ハトホルとベックと共に崩れるピラミッドから脱出する。
ホルスから、復讐の邪魔をしたと言われて責められたベックは、神を信じたのがバカだったと伝える。
ハトホルに呼ばれたアヌビスは、ザヤを助けることができるかを問われ、特別な宝物が必要だと伝える。
腕輪を渡そうとしたハトホルを制止したホルスだったが、彼女から、ベックを騙したことの代償だと言われる。
ホルスを説得したハトホルは姿を消し、腕輪を渡されたベックはアヌビスと共に死者の国に向かう。
”二つの心理の門”で、捧げ物を求められたザヤは、ベックが現れたために安堵する。
セトは、ネフティスの黄金の翼とトートの脳、オシリスの心臓と全知の目を手に入れて最強の体になる。
ラーの元に向かったセトは、全てを支配する自分に敬意を示すことを求める。
自分を追放した理由を尋ねるセトは、王座を譲ったオシリスは試練に合格したことを伝え、ラーから自分の後を継ぐようにと言われる。
それにより自分の試練が終わると言われたセトだったが、生まれ育った場所を造り直すことをラーに伝える。
剣を手にしたセトは槍を奪って突き刺し、ラーは船から落下する。
腕輪で死後の世界に行けるとザヤに伝えたベックだったが、異変が起きて、最後の門が壊されたため、アヌビスはアポピスが死者の国を滅ぼすと考える。
ホルスが最後の望みだと考えるザヤは、自分を裏切ったと言うベックに戻るようにと伝えて説得する。
戻ったベックはホルスと共に都に向かい、全ての生き物を滅ぼすために、セトがアポピスをナイルに放つ気だということを知らされる。
倒せるのはラーだけで、槍がなければ無理だと言うホルスは、ウルシュを捕える。
ウルシュとベックをオベリスクの頂上に向かわせたホルスは、塔の上にいたセトに襲い掛かる。
ザヤのことをウルシュに侮辱されたベックは争いになり、彼を突き落とす。
ホルスを叩きのめしたセトは止めを刺そうとするが、ベックに邪魔される。
セトから目を奪ったベックは、それをホルスに渡そうとするものの落ちそうになる。
目を諦めたホルスはベックの腕を掴み、落下して隼に姿を変える。
ベックを救って地上に下りたホルスは、復讐が目的ではなく民を守ることだと伝える。
再びセトに襲い掛かったホルスは、オベリスクの中で激しく戦う。
オベリスクは崩壊し、ホルスは、傷ついた瀕死のセトに止めを刺す。
ホルスに救われたラーは、地上に向かいアポピスを倒す。
少女から目を渡されてはめたホルスは、傷ついたベックが息を引き取ったために、父の墓に向かいザヤの横に寝かせる。
そこに現れたラーは、借りのあるホルスから望みを訊き、ベックとザヤを生き返らせる。
その後、ホルスはエジプト全土の王となり、死後の世界は金ではなく善行と慈悲、そして寛容さで量ることにすると民に伝え、重要なのは人生をどう生きるかだと語る。
王の主任顧問となったベックは、ホルスに腕輪を渡し、暫く留守にすると言う彼から、その間、国を治めるようにと言われる。
隼に姿を変えたホルスは、ハトホルを救い出すために死者の国に向かう。