チャイニーズ・マフィアのジェリーに捉まり、借金のことを追及され、小切手と財布の現金を奪われたカムは、残り1万5000ドルも必ず返すようにと言われる。
自転車を捨ててしまい帰宅したカムは、家主のアンジー(アミラ・ヴァン)の息子ジョーイ(クリスチャン・スティール)のスケボーを直してあげる。
アンジーに感謝されたカムは家賃が遅れそうだと伝えて、直していた父の形見の車”ポンティアック・GTO/1966年式”の中で眠ってしまう。
翌朝、ロニーからの電話で目覚めたカムは欠勤かと訊かれ、自転車がないと答える。
女性が新しい自転車を置いて行ったと言われたカムは驚き、昨日のニキだと思う。
公園近くでニキを見かけたカムは、逃げる彼女を呼び止めて、お礼を言いたかっただけだと伝える。
ニキのパルクールの真似をして後を追ったカムは、車から落下してしまう。
その場から去るニキに追いつけないカムは、現れた彼女の兄ディラン(ラフィ・ガヴロン)からパルクールは危険だと言われる。
自転車を盗まれてしまったカムは、家賃のために工具を売る。
翌日からカムは、仕事を続けながらパルクールの練習に励む。
上達したカムはディランに誘われ、秘密の練習場の場所を教えてもらう。
翌朝、埠頭に向かったカムは、ディランから、仲間のテイト(ルチアーノ・アクニャJr.)とジャックス(ジョシュ・ヤドン)、そして妹のニキを紹介される。
廃船で練習を始めたカムは、グループのリーダーであるミラー(アダム・レイナー)から、重力に勝たなくてはだめだと言われる。
その後、仲間達と話をしたカムは、少年院に入っていたこともある生い立ちや仕事のこと語り、ミラーが、捕まらなければ何でもやることを知る。
ミラーからパルクールの心得を伝授されたカムは、大事なのは精神力だと言われる。
チャイナタウン。
ジェリーの元に向かったカムは、彼がいなかったために焦り、車をもっていかれることに気づく。
車で5000ドル差し引くので、残りを来月返すようにと言われたカムは、一月で1万ドルは無理だと伝えるものの、聞き入れてもらえない。
ジョーイが学校からジェリーの車に乗せられて帰り怖い思いをしたため、アンジーは、騒ぎを起こして謝罪するもののカムを非難し、今後は自分達に近づかないようにと伝えて家から追い出す。
船に向かったカムはミラーに会い、仲間に入れてほしいことを伝える。
どんな仕事でも受けるプロの運び屋をしているミラーは、その内容をカムに伝える。
問題が起きたら自分に話し、チャイナタウンには近づくなという二つのルールをカムに伝えたミラーは、彼をテストして仲間に入れる。
船で暮らし始め、自分に素っ気ないニキの態度を気にしながらも仕事をこなしたカムは、報酬を受け取る。
職場にいたアンジーと話したカムは、次の人が入るまでの足しにしてほしいと言って家賃を渡す。
ジェリーらのことを訊かれたカムは、母が病気で無職の時に、家を守るために借金をしたのだが、母が死ぬ直前に家は差し押さえになったことをアンジーに話す。
カムの気持ちを理解したアンジーは、悪の道は深入りすると抜け出せなくなるとカムに伝える。
ジョーイのために持参した新品のスケボーをアンジーに渡したカムは、今までのことを謝罪し、二度と巻き込まないと伝えて約束する。
修理して塗装した車に乗り現れたジェリーに現金を渡したカムは、2000ドルもなかったために、数週間、待ってほしいと言って交渉する。
それを聞き入れてもらえないカムは、ジェリーの手下のフー(サム・メディナ)に痛めつけられ、払わなければアンジーとジョーイに手を出すと脅されて2週間待つと言われる。
その夜、ディランからクラブに誘われたカムは、かつてミラーがチャイニーズ・マフィアと揉めたことを知る。
ニキと踊ったカムは気持ちを伝えようとするが、彼女は、現れたミラーのバイクに乗って去ってしまう。
ショックを受けたカムは、納得できずに悶々とした日々が続く。
ニキと話したカムは、ディランの失敗をミラーが解決してくれたと言われ、彼と付き合うのは自分の自由だと伝える。
ミラーから離れた方がいいと言われたカムは、去ってほしいのかとニキに問い、彼女の気持ちを知り愛し合う。
借金があることをニキに伝えたカムは、返済が終わったら消えることを伝える。
少年院以外は街から出たことがないと言うカムは、治療費のために売るのを恐れた父が隠してあった車があることを話し、修理して乗ってほしいと母の手紙に書かれていたと話す。
それでドライブしてカリフォルニアにでも行く気だったが、車は取られたとカムはニキに伝える。
戻ったニキの様子がおかしいことをミラーは気にするが、大仕事を前にしているためだと言われる。
ディランと話したカムは、ミラーに問題を解決してもらったことをニキから聞いたことを伝える。
カムは、自分達にも関係するため、問題があるならミラーに話すようにとディランから忠告される。
ある仕事を終えたカムは、ミラーに報酬を求めるものの支払いは来週だと言われ、金が必要だと伝える。
問題でもあるのかと言われたカムは、来週、一人2万ドルにはなる仕事があることを知らされて納得する。
その後、ニキと話したカムは、街を出る考えがあることなどを伝えて、車のミニカーを彼女に渡す。
翌日、ミラーから、自分に話すことはないかと訊かれたカムは、何もないと答える。
次の仕事でニキが加わらないことを知ったカムは、ミラーが仲間に武装させて銀行に向かうために動揺する。
ミラーから、ベトナム人ギャングが乗っ取った資金洗浄をする銀行に20万ドル貯めてあると言われたカムは、運び役として銀行に向かう。
建物に押し入ったディランらだったが金庫は空で、応援のギャング達が現れたために、その場から逃げる。
屋上を逃げるディランらだったが、ジャックスが撃たれてしまい、カムは駆け付けた警官に逮捕される。
警察署で尋問されていたカムは、現れたミラーから、麻薬取締局の捜査官であるジェームズ・ハッチャーが本名で、仲間達も正体を知っていると言われる。
”ミラー”が街で輸送や人員を確保し、”ハッチャー”が仕事を手配すると言われたカムは、自分は警察の汚職に加担しているのか尋ねる。
ミラーからクリーンだと言われたカムは、情報屋のフリをするよう指示され、これで足を洗うことを知らされる。
1万ドル寄こせば協力すると伝えたカムは無理だと言われ、一人の問題ではないと話すミラーは、ミニカーをデスクの上に置く。
ニキを巻き込みたくないと言うミラーは、二人で片付けるしかないとカムに伝える。
釈放されたカムはニキと話し、隠しごとをしていたことを批判し、全て仕組んでいたのではないかと追求する。
事故は自分の不注意なので謝罪のつもりだったと言うニキは、仲間に入るとは思わなかったとカムに伝える。
自分に近づきたかったので仲間に入ったと言われたニキは、カムに謝罪する。
ディランに黙っていろと言われたと話すニキは、フロリダ時代に自分が襲われた時に、ディランが相手を半殺しにして警察に追われ、ここまで来たらミラーが解決してくれたことを話す。
怖くて話せなかったと言うニキは、離れないでほしかったとカムに伝える。
明日、全て片付けたら一緒に来てほしいとニキに伝えたカムは、ミラーが許さないと言われる。
自分の気持ちを聞かれたニキは、迷いながらミラーの元に戻る。
ミラーから、問題が起きた場合は自分やディランがどうなるか考えろと言われたニキは、理解していると伝える。
今の生活をやめて二人でやり直すと言うミラーに、ニキは逆らえるはずもなかった。
翌日、ミラーから、片をつけたら空港に向かい、1万ドル渡して途中で降ろすと言われたカムは指示に従う。
ディランとカムを連れて車を降りたミラーは、ロシア人の大物のアパートに忍び込もうとする。
カムとの関係をテイトに問い詰められたニキは、彼に銃を向けて車を停めさせる。
天窓を破り部屋に押し入ったカムは、ロシア人達に銃を迎える。
金庫を開けてダイヤを奪ったミラーは、ロシア人達を射殺する。
男に襲われたミラーは抵抗し、カムはダイヤを奪って逃げようとする。
ディランに銃を向けられたカムは、ミラーが発砲する隙にその場から逃れる。
何もしなかったディランを殴りカムを追うミラーは、駆け付けた警官に捜査官だと伝える。
パトカーで追うミラーは事故を起こし、ニキの乗る車を見つけて彼女と逃げるカムはチャイナタウンに逃げ込む。
カムとニキを追い詰めたミラーだったが、そこが、かつて脅されたチャイニーズ・マフィアのボス、チェン(ワイ・チン・ホー)の家だと気づく。
ジェリーとフーと共に現れたチェンは、縄張りに近づくなと警告したはずだとミラーに伝える。
私的な問題だと言われたチェンはミラーの話を聞こうとせず、2時間後にマカオに向かう船にフーと乗ってもらと伝えて、嫌とは言わせない。
終わりだと言うミラーはフーに連れて行かれ、チェンは、手土産はないかとカムに尋ねる。
カムからダイヤを受け取ったジェリーは、それをチェンに渡す。
チェンからダイヤを一粒渡されたカムは、自分なら一刻も早く街を出ると言われる。
ジェリーから借金も帳消しだと言われたカムは車も返してもらい、ニキと共にその場を去る。