1989年に発表された、ローズ・トレメインの小説”Restoration”を基に製作された作品。 才能ある青年医師の凋落と成長を描く、監督マイケル・ホフマン、主演ロバート・ダウニーJr.、サム・ニール、メグ・ライアン、ポリー・ウォーカー、デヴィッド・シューリス、イアン・マッケラン、ヒュー・グラント他共演のドラマ。 |
・ドラマ
・ロバート・ダウニーJr. / Robert Downey Jr. 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・ホフマン
製作
ケイリー・ブロコー
アンディ・パターソン
サラ・ブラック
製作総指揮:キップ・バコピアン
原作:ローズ・トレメイン”Restoration”
脚本:ルパート・ウォルターズ
撮影:オリヴァー・ステイプルトン
編集:ガース・クレイヴン
美術・装置:ユージニオ・ザネッティ
衣装デザイン:ジェームズ・アシュソン
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
ロバート・メリヴェル:ロバート・ダウニーJr.
チャールズ2世:サム・ニール
キャサリン:メグ・ライアン
シリア・クレメンス:ポリー・ウォーカー
ジョン・ピアース:デヴィッド・シューリス
ウィル・ゲイツ:イアン・マッケラン
エリアス・フィン:ヒュー・グラント
アンブロース:イアン・マクダーミド
ダニエル:マーク・レセレン
メルヴェル:ベンジャミン・ホイットロー
アメリカ 映画
配給 ミラマックス
1995年製作 118分
公開
北米:1995年12月29日
日本:1996年12月7日
製作費 $12,000,000
北米興行収入 $4,005,940
■ アカデミー賞 ■
第68回アカデミー賞
・受賞
美術・衣装デザイン賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1660年にチャールズ2世が王位を回復し、清教徒革命は終わった。
1663年、ロンドン、ロイヤル・カレッジ病院。
伝染病が蔓延する時代でもあり、医師ロバート・メリヴェル(ロバート・ダウニーJr.)は、そんな悲惨な現状を見ながら欲求を満たすために女遊びに耽っていた。
手袋職人の父(ベンジャミン・ホイットロー)を訪ねたメリヴェルは、質入れした治療道具を請け出すためと言って5シリングを借りるものの、結局はそれを女に使ってしまう。
メリヴェルは、同じ医師である親友ジョン・ピアース(デヴィッド・シューリス)にも、自堕落な生活を批判される。
ピアースに呼ばれたメリヴェルは、生きた心臓が胸部から見える男の元に連れて行かれ、それに手を触れてみる。
メリヴェルに目をつけたチャールズ2世(サム・ニール)は、彼を王宮に呼ぶ。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1663年、ロンドン。
清教徒革命が終わり、チャールズ2世が王位を回復していたが、伝染病などが蔓延していた。
医師として必要な、人を癒す才能があるロバート・メリヴェルは、その悲惨な状況下に不満を感じ、欲求を満たすために女遊びに耽っていた。
友人である医師ピアースは、そんなメリヴェルの自堕落な生活を批判する。
ある日、宮廷に呼ばれたメリヴェルは、国王の愛犬の治療を任される。
奇跡的に犬を救ったメリヴェルは、国王にその働きを評価され、宮廷の生活を満喫することを許される。
贅沢と快楽を手にしたメリヴェルは、身の破滅だと助言するピアースの意見に耳を貸さない・・・。
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清教徒革命が終わり王政復古から疫病が蔓延する、イングランドの激動の時代を描く歴史劇としても楽しめる作品。
時代に翻弄される青年医師の凋落を描く前半から、友人の助言やある女生との出会いで苦しい時期を乗り切り、医師としての使命を果たそうとする後半は、深い内容のヒューマン・ドラマに仕上がっている。
その時代を象徴する出来事が描かれている中で、医師が主人公の作品であるため、”瀉血”による治療が効果的だと信じる場面が度々登場し、それを否定する主人公の考えが、後の医療の発展につながったと思わせるような描写も実に興味深い。
絢爛豪華なセットや衣装は見事であり、第68回アカデミー賞では、美術、衣装デザイン賞を受賞した。
前半の自堕落な青年から、考えを正し誠実な医師として使命を果たす主人公を好演する、若手の実力派スターとしてキャリアを積んでいたロバート・ダウニーJr.は、本作の直後に薬物問題で逮捕され、それを繰り返すことになる時期で、主人公とだぶる私生活を送っていたことになる。
国王チャールズ2世のサム・ニール、主人公の心の支えとなる二人、精神患者のメグ・ライアンと親友の医師デヴィッド・シューリス、国王の愛人ポリー・ウォーカー、主人公が与えられた領地屋敷の執事イアン・マッケラン、画家ヒュー・グラント、クエーカー医療施設のイアン・マクダーミドとマーク・レセレン、主人公の父親ベンジャミン・ホイットローなどが共演している。