1970年代のパニック映画ブームの代表作「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)の続編。 1978年に前作の原作者ポール・ギャリコが発表した、”Beyond the Poseidon Adventure”の映画化。 転覆した客船から金品を奪おうとする者達を描く、製作、監督アーウィン・アレン、主演マイケル・ケイン、サリー・フィールド、カール・マルデン、テリー・サバラス、ピーター・ボイル、ジャック・ウォーデン他共演のアクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アーウィン・アレン
製作:アーウィン・アレン
原作:ポール・ギャリコ”Beyond the Poseidon Adventure”
脚本:ネルソン・ギディング
撮影:ジョセフ・バイロック
編集:ビル・ブラーム
音楽:ジェリー・フィールディング
出演
マイク・ターナー:マイケル・ケイン
セレステ・ホイットマン:サリー・フィールド
ウィルバー:カール・マルデン
ステファン・スヴェヴォ医師:テリー・サバラス
フランク・マゼッティ:ピーター・ボイル
ハロルド・メレディス:ジャック・ウォーデン
ハンナ・メレディス:シャーリー・ナイト
ジーナ・ロウ:シャーリー・ジョーンズ
テックス:スリム・ピケンズ
スザンヌ:ヴェロニカ・ハメル
テレサ・マゼッティ:アンジェラ・カートライト
ラリー・シンプソン:マーク・ハーモン
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1979年製作 114分
公開
北米:1979年5月18日
日本:1979年9月
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ギリシャのクレタ島沖の地震により発生した大津波が、豪華客船ポセイドンに襲いかかり、船は転覆してしまう。
地中海。
嵐の中、サルベージ船で航行中のマイク・ターナー(マイケル・ケイン)は、相棒のウィルバー(カール・マルデン)と、無理やり船に乗り込んだセレステ・ホイットマン(サリー・フィールド)と共に、積荷を失い途方に暮れていた。
そんな時ターナーは、転覆したポセイドンを発見し、船の中から金品を奪うことを考える。
やがて、ステファン・スヴェヴォ医師(テリー・サバラス)を乗せた医療救護船が到着し、ターナーらとは違う目的で船内に入っていく。
間もなく船内で爆発が起き、一行は、出口を塞がれてしまい、同時に浴室に閉じ込められていたフランク・マゼッティ(ピーター・ボイル)、ジーナ・ロウ(シャーリー・ジョーンズ)、スザンヌ(ヴェロニカ・ハメル)と出くわす。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)
・「ポセイドン・アドベンチャー2」(1979)
・「ポセイドン」(2006)
*(簡略ストー リー)
ギリシャのクレタ島沖の地震により発生した大津波が、豪華客船ポセイドンを転覆させる。
サルベージ船で航行中のマイク・ターナーは、ポセイドンを発見し、相棒のウィルバーと、無理やり船に乗り込んだセレステと共に、船内から金品を奪うことを考える。
その後、医療救護船のスヴェヴォ医師が到着し、違う目的で船内に入っていく。
暫くすると船内で爆発が起き、一行は出口を塞がれ、閉じ込められていたマゼッティなどに出くわし、、ターナーらが船首、スヴェヴォらは船尾に向うことになる。
そしてターナーらは金庫を発見し、彼らは、その中身を手に入れようとするのだが・・・。
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前作を製作したアーウィン・アレンが、満を持して監督も兼任した作品ではあるが、興行収入他、全てにおいて前作の足元にも及ばない、駄作に終わってしまった作品。
そして、これによりアレンの”パニック映画の巨匠”としての功績は、一気に消え去ることになる。
ハリウッドを代表する、または背負ってきた、これだけの実力、個性派の名優が多数出演したにも拘らず、それを全く生かせずに、単なる後日談の方が、まだましだったと言っていいほどの作品。
元々この続編の企画は、前作の生存者が、船会社の過失責任を問う裁判に列車で向かう途中、会社側の陰謀で事故に巻き込まれ、再び危機に直面するというストーリーだったが、当時、「カサンドラ・クロス」(1976)が列車惨事を扱った作品として企画されていたため、同じ海上の転覆船ポセイドンが、舞台になったという経緯もある。
金品目当てのサルベージ船の船長だが、勇気と人情味も兼ね備えるマイケル・ケイン、彼にバカにされながらも窮地を乗り切る女性サリー・フィールド、持病を持つ主人公の相棒のカール・マルデン、プルトニウムを狙う組織の黒幕テリー・サバラス、不満が多いいが勇気もあり敵の銃弾に倒れるピーター・ボイル、盲目の老人ジャック・ウォーデンとその妻役で命を落とすシャーリー・ナイト、看護師シャーリー・ジョーンズ、富豪を気取るワイン貯蔵係スリム・ピケンズ、スヴェヴォ(T・サバラス)の部下で、裏切られるヴェロニカ・ハメル、マゼッティ(P・ボイル)の娘役アンジェラ・カートライト、彼女と恋仲になるエレベーター係のマーク・ハーモンなどが共演している。