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イエロー・ハンカチーフ The Yellow Handkerchief (2008)

ピート・ハミルの短編小説を基に、山田洋次監督作品「幸せの黄色いハンカチ」(1977)のリメイク。
出所した男が元妻の元に向かおうとする途中、若い男女と出会い親交を深めながら自分を見つめ直す姿を描く、主演ウィリアム・ハートマリア・ベロエディ・レッドメインクリステン・スチュワート他共演、監督ウダヤン・プラサッドによるドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ

エディ・レッドメイン / Eddie Redmayne / Pinterest
ウィリアム・ハート / William Hurt / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ウダヤン・プラサッド

製作:アーサー・コーン
製作総指揮:リリアン・バーンバウム
原案:ピート・ハミル

脚本:エリン・ディグナム
撮影:クリス・メンゲス

編集:クリストファー・テレフセン
音楽
イーフ・バーズレイ

ジャック・リヴジー

出演
ブレット・ハンソン:ウィリアム・ハート
メイ:マリア・ベロ
ゴーディ:エディ・レッドメイン
マーティーン:クリステン・スチュワート
医師:エマニュエル・コーン
看護師:ヌリト・コーン
モーテルのオーナー:桃井かおり

アメリカ 映画
配給 Samuel Goldwyn Films

2008年製作 95分
公開
北米:2010年2月26日
日本:2010年6月26日
製作費 $15,500,000
北米興行収入 $317,040


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
2007年8月。
刑務所を出所したブレット・ハンソン(ウィリアム・ハート)は、ミシシッピ川を渡ろうとする。

ブレットはその際、風変わりな青年ゴーディ(エディ・レッドメイン)と、ボーイフレンドに相手にされず、落ち込む少女マーティーン(クリステン・スチュワート)に出会う。

雨が降り夜になったため、三人はモーテルに部屋を取るが、ゴーディは、謎めいたブレットを警戒し、マーティーンは、雨が小降りになったら出発したいことを伝える。

三人は眠りにつくが、ゴーディがマーティーンにキスを求め、彼女は仕方なくそれに応えようとする。

ゴーディはマーティーンに襲いかかり、ブレットがそれを制止する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

6年の服役を終えたブレット・ハンソンは、元妻のメイの元に向かおうとする。
途中ブレットは、風変わりな青年ゴーディと、悲しげな少女マーティーンと出会い、三人は行動を共にすることになる。
三人は、様々なことを体験しながら旅を続けるが、あることがきっかけで、ブレットが服役していたことが分かってしまう。
二人に遠慮するブレットだったが、結局、三人は旅を続けることになる。
そしてブレットは、服役したことや、自分に安らぎを与えてくれたメイとの生活のことなどを、マーティンとゴーディに語り始める・・・。
__________

日本人にはお馴染みのストーリーを、インディペンデント・フィルムとして、しっとりと描いた作品。

なんと言っても、60歳に近い名優ウィリアム・ハート、実力派女優マリア・ベロ、期待の若手クリステン・スチュワートイギリス人俳優エディ・レッドメインら、個性豊かなスターの競演が見所の作品。

このような地味な作品に、実力、名声共に認められているスターが、プロ意識を持って取り組む姿が、アメリカ映画界の懐の深さとも言える。

それぞれ、孤独感と空虚な時間を送る三人が、共に歩む旅を通して、主人公は、新たな自分を見つけるきっかけを掴み、若者は外の世界に接し成長していく姿が、期待以上に味わい深く描かれている。

クライマックスの”黄色いハンカチ”のシーンも、シンプルではあるが、感動を伝える爽やかな締めくくりとなっている。

謎めいた男として、孤独感という重い石を背負ったような主人公を、神妙な表情で演ずるウィリアム・ハートの、深みのある演技も素晴らしい。

彼の心の拠り所となる、元妻役マリア・ベロの力強い演技も見もので、物語にアクセントを加える、主人公に父親像を想う少女クリステン・スチュワートと、居場所のない自分を、理解してくれる者に出会えたことを喜ぶ青年役のエディ・レッドメインの好演も光る。

また、オリジナル作品に出演した桃井かおりが、モーテルのオーナーで端役出演している。


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