セルビア、ベオグラード。
体調がすぐれないまま任務に就くレナーは一味全員を殺し、客室係に扮したヤスミンがそれを確認する。
風邪薬を買ったレナーはヤスミンに連絡し、彼女からスキャナーのケースを受け取る。
アルビノが現れ、配置に着いたレナーは、携帯電話のスケジュールで娘のゾーイ(ヘイリー・スタインフェルド)の誕生日であることを確認する。
アルビノに近づいたレナーは、彼のケースをスキャンする。
ロビーのカフェにいたウルフは、その様子を見ていた。
表のバンで待機している同僚にスキャナーを渡したレナーは、ゾーイに電話をしようとするものの、携帯電はではなく公衆電話を使うようにと言われる。
小銭がないために新聞スタンドで借りようとしたレナーは、断られたために時計を置いて小銭を借りる。
廊下ですれ違ったヤスミンに声をかけたアルビノは、前に会ったか彼女に尋ねる。
思い出したアルビノは、カラチで会った時はウエイトレスだったと伝えてヤスミン銃を向かる。
アルビノのケースの中身が爆弾だと分かる。
ヤスミンを銃撃してウルフに中止だと連絡したアルビノは、彼女の首を下りてくるエレベーターに挟み殺す。
ゾーイに電話をしたレナーは、誕生日だと言っても迷惑そうに答える彼女から、”ハッピーバースデー”を歌ってほしいと言われ、メッセージ録音に切り替わってしまう。
仕方なく歌い始めたレナーだったが、仲間達が銃を手にしてバンから出たために警戒する。
銃撃戦が始まり、レナーは建物に向かおうとするが、アルビノがその場を爆破する。
走ってアルビノを追ったレナーは気分が悪くなり、彼の脚を撃って意識を失う。
入院して検査を受けたレナーは、悪性膠芽腫と診断され、既に肺に転移しているため、余命3~5か月だと医師から宣告される。
パリ。
自分のアパートの鍵が開かないために不思議に思ったレナーは、アフリカ系不法移民のジュールス(エリック・エブアニー)が勝手に住んでいることを知る。
大家族のジュールスを追い出そうとしたレナーは警察に向かうものの、不法居住者には保護期間があると言われる。
アパートに戻ったレナーは部屋の金庫から銃を出し、ジュールスに突き付けて脅す。
出て行くと言うジュールスに、妊娠している娘の出産が済んでからでいいと伝えたレナーは、部屋に絶対に入るななど条件を付ける。
ホテルに泊まったレナーは、幼いゾーイと過ごした時のビデオを見る。
元妻クリスティン(コニー・ニールセン)に会ったレナーは弁護士の元に向かい、死を宣告されたことを伝えて、用意された遺言書を確認する。
ゾーイには話さないでほしいと言われたクリスティンは戸惑いながら、レナーと共に家に向かう。
死ぬ前にゾーイに会いたいと言うレナーは、クリスティンから”仕事”のことを訊かれ、辞めたと答える。
クリスティンと共に学校に向かい、ゾーイと話したレナーは気まずい思いをする。
ボーイフレンドのヒュー(ジョナス・ブロケット)からカフェに誘われたゾーイは、彼に父を紹介する。
話がかみ合わないゾーイに自転車をプレゼントしたレナーは、ゾーイから地下鉄で帰ると言われ、夕食は自分が作るので、それまでに帰るようにと伝える。
自転車で市内を回り市場で魚を買ったレナーは、見知らぬ女性(ヴィヴィ)から話しかけられる。
ゾーイの名前を知り、ベオグラードでなくした腕時計を持っていたヴィヴィとドライブすることになったレナーは、彼女がセルビア担当のCIA工作員だと知り、ウルフを捜していると言われる。
組んでほしいと言われたレナーはそれを断るものの、協力すれば、寿命が延びる試薬が報酬だと知らされ、それを渡される。
薬のマニュアルも渡され、自分一人ではウルフは見つけられないと言われたレナーは、あるホテルの前で車を止めたヴィヴィから、この場にウルフの帳簿係がいることを知らされる。
仕事を始めるようにと指示されたレナーは、夕食までには帰れると言うヴィヴィから銃を渡される。
5人の男を倒すものの帳簿係がいなかったために、レナーとヴィヴィはその場を去る。
安年金ではゾーイが気の毒だと言うレナーは高額報酬を要求するが、6人殺して2万5000ドルだと言われる。
エレベーターを止めたヴィヴィは、報酬5万ドルと100万ドルの生命保険も要求され、レナーに薬の注射を打つ。
アルビノは、殺し屋にレナーの資料を渡す。
クリスティンの家に戻ったレナーは、叫び声をあげるゾーイの部屋のドアをけ破り、彼女の髪の毛が逆立っていることを知り落ち着かせる。
遅れたことをクリスティンに非難されたレナーは、明日、ロンドンに出張すると言われ、自分がゾーイの世話をすると伝える。
医者の所に行っていたと言うレナーは、試薬を投与してくれる専門医がいたと伝える。
食事を済ませてレナーがソファーで眠る用意をしたクリスティンは、自分を求める彼に微笑み寝室に向かう。
暫くしてめまいがしたレナーはヴィヴィに連絡をして、ウォッカを飲むようにと指示される。
ウォッカを飲み落ち着いたレナーは、渡された薬のマニュアルを読みながら、起きて来たクリスティンにウォッカを探したと伝える。
翌朝、3日間家を空けるクリスティンを見送ったレナーは、髪の毛が赤いゾーイに驚き、携帯電話に彼女の番号と着メロを入れてもらう。
自転車に乗ろうとしないゾーイが、かつらだったことを知ったレナーは、彼女を見送った後で気分が悪くなりベンチに座る。
現れたヴィヴィに薬の効果などを尋ねたレナーは、彼女から15万ドルの小切手を渡されて驚く。
ヴィヴィの車に乗ったレナーは、アルビノの帳簿を粉飾しているハイヤー会社の経営者で、イタリア人のミタット・イルマシュ(マルク・アンドレオーニ)が帳簿係とつながりがあることを知らされる。
ハイヤー会社に向かったレナーは、対応した二人の男にアルビノの紹介だと伝えて、二人を侮辱して殺す。
戻ってきたミタットから、アルビノに雇われたのかと訊かれたレナーは、それを否定してアパートに向かう。
浴室でミタットを締め上げたレナーは、帳簿係のことを聞き出せない。
校長からの電話を受けたレナーは、ゾーイのことで話があると言われたために学校に向かう。
ゾーイが生徒を殴ったことで、校長から親として適切な指導をと言われたレナーは、パキスタン人の友人を侮辱した相手をゾーイが殴ったことを知る。
ミタットをトランクに乗せていたレナーは、彼の車で帰ろうとするが、ゾーイは地下鉄で帰ると言ってその場を去る。
車を止めてミタットを拷問しようとしたレナーは、ゾーイからの連絡を受けて、自分の好きな場所で会いたいと言われる。
ゾーイと約束をしたレナーはミタットを拷問し、帳簿係の居場所を聞き出す。
その場に向かったレナーは、帳簿係グイド(ブルーノ・リッチ)が宿泊するホテルに向かい、ゾーイからの電話を受けて5分で向かうと伝える。
遊園地でゾーイと楽しんだレナーはカフェに寄り、夕食の後で昔のビデオを見ることを提案する。
ロシア人の友人の家で勉強する予定だと言われたレナーは、ビデオは明日、見る約束をする。
ゾーイはその場を去り、クリスティンに電話をしたレナーは、ゾーイと遊園地に行き帰りにカフェに寄ったというメッセージを残す。
その後、夕食の食材を買うためにスーパーに寄ったレナーは、殺し屋に襲われるものの相手を倒す。
男がゾーイの写真を持っていることに気づいたレナーは、クリスティンからのメッセージを聴き、ゾーイにはロシア人の友人などいないことを知る。
ゾーイの部屋とパソコンを調べたレナーは、彼女がタトゥー・ギャラリーに行ったことを知り、その場に向かう。
路地に駐車してあった車の中のゾーイのリュックを見つけたレナーは、”スパイダー”という店のカードを確認する。
ミタットの家に向かい、双子の娘にカードを見せたレナーは、それがクラブだと知る。
スパイダーに向かったレナーはめまいがしそうになり、ウォッカを飲んでゾーイを捜す。
トイレで襲われそうだったゾーイを見つけたレナーは、男達を叩きのめし、彼女を抱いて外に出る。
夜が明けて、ゾーイに昨夜のことを追及するレナーは、あんな場所に行く理由を訊き、彼女は友達に会えるからだと答える。
家に行って話そうと言うレナーは、自転車に乗るようにとゾーイに指示する。
ゾーイが自転車に乗れないことを知ったレナーは、練習したこともないのかと尋ねるが、教えてくれる父親がそばにいたのかと言われてしまう。
”サクレ・クール寺院”の前で自転車に乗る練習をしたレナーは、家を出て行った理由などを訊かれるが、うまく説明できない。
自転車に乗れるようになったゾーイが寂しかったことを知ったレナーは、彼女を抱きしめる。
二人乗りでレナーと家に戻ったゾーイは、その場にヒューがいることに気づく。
ゾーイが部屋に行っている間にヒューと話したレナーは、学校に行く二人のことを心配する。
ミタットに会ったレナーは、帳簿係が消えたと言って彼をトランクに入れて連れて行く。
グイドの居場所を知り、彼の乗った車を自転車で追ったレナーは、信号待ちの間に先導車に小型爆弾を仕掛ける。
グイドの車に催涙弾を撃ち込み車を奪ったレナーは逃走し、先導車は爆破され走行不能になる。
グイドをアパートに連れて行ったレナーは、帳簿のパスワードを教えろと言って彼を脅す。
ゾーイからの電話で夕食までには帰ると伝えたレナーは、自分が作ると言う彼女からパスタ・ソースのレシピを訊かれる。
イタリア人のグイドにソースのレシピを訊いたレナーは、それをゾーイに伝えるよう指示する。
グイドを浴室に閉じ込めたレナーは、ジュールスの息子に見張りを頼み、2時間後に解放するようにと指示して腕時計を預ける。
帳簿をヴィヴィに渡したレナーは、これでアルビノは破産してウルフの元に向かうと言われ、薬を打たれる。
服を変えるようにとレナーに伝えたヴィヴィは、その場にいた男のスーツを彼に着させる。
アパートに向かったレナーは、ジュールスの娘が出産することを知り、息子に腕時計を譲る。
ジュールスに出産を見るようにと言われたレナーは、娘の出産には立ち会わなかったと伝えて動揺する。
無事に女の子が生まれ、約束通り出て行くと言うジュールスは、”イーサン”と名付けることをレナーに伝える。
男の子の名だと伝えたレナーは、親切にしてくれたので娘が自分の名を選んだと言われて子供を抱く。
家に戻ったレナーは、ゾーイからスーツのことを訊かれ、明日のパーティーに誘われる。
パーティーは、富豪であるヒューの父親のビルで開かれることを知ったレナーは、ダンスが苦手なゾーイに踊り方を教える。
そこにクリスティンが戻り、父娘の微笑ましい姿を見た彼女は涙ぐむ。
三人で食事をした後、クリスティンから体調がよくなったようだと言われたレナーは、病気のことをゾーイに話したかを訊かれる。
まだだと答えたレナーは、愛していると直接伝えるべきだとも言われる。
君と同じように愛しているとクリスティンに伝えたレナーは、彼女と愛し合う。
翌朝、レナーがベッドにいたために驚いたクリスティンは、また消えるのかと尋ねる。
ヴィヴィからの連絡でアルビノがホテルに向かったことを知らされたレナーは、もう消えることはないとクリスティンに伝える。
ミタットの運転する車に乗るウルフとアルビノを、レナーは確認する。
レナーからの電話を受けたミタットは、指示通りに動くようにと言われる。
ウルフから、誰からの電話だと訊かれたミタットは、後方からレナーに追突されたために速度を上げる。
銃撃を受けながら追跡するレナーは、一旦停車するものの、ミタットの車に体当たりして橋から落下させる。
ウルフはその場から逃れ、ミタットを助けたレナーは、地下鉄に逃げたウルフを追う。
ホームでウルフを追い詰めたレナーだったが、めまいがして倒れてしまい、現れたアルビノに殺されそうになる。
到着した列車に衝突しそうになったレナーは、アルビノを叩きのめして線路に突き落とす。
アルビノが目の前で車両に轢かれるのを見たウルフはその場から逃れ、レナーはヴィヴィに連絡して意識を失う。
目覚めたレナーは、またウルフを逃がしたと言うヴィヴィから、薬が効いているようだという検査結果を知らされる。
命令され、これ以上、人を殺すのは断ると言うレナーに、もう一歩だと伝えたヴィヴィは、ウルフ殺害を指示する。
計画を変更してパリを発つことを決意したウルフは、パートナーがすべて手配してくれることを部下に伝える。
クリスティンとゾーイと共にパーティーに向かったレナーは、会場のエレベーターでヒューに出くわし、両親を紹介される。
そこにウルフが現れ、実力者であるヒューの父親(ロバート・ウェイン・ジェームズ)が彼のパートナーであることをレナーは知る。
紹介されたレナーはウルフと握手し、パーティー会場に向かう。
レナーはウルフを監視し、その様子に気づいたクリスティンは、彼が仕事のために戻ったと思うものの、自分とゾーイに会うためだと言われる。
納得せずウソをついたと言うクリスティンに、レナーは、今は説明していられないがウソではないと伝える。
ウルフは、レナーを殺すようにと部下に命ずる。
ゾーイとヒューは部屋に向かい、ダンスをする。
襲い掛かってきた男を突き落としたレナーは、銃撃戦になりながら、エレベーターで逃げたウルフを追う。
エレベーターを止めたレナーは、ウルフに声をかけて銃でワイヤーを切断する。
何も知らないゾーイとヒューはキスする。
エレベーターは落下し、ロビーでウルフを追い詰めたレナーだったが、めまいがして銃を手放してしまう。
そこに現れたヴィヴィは、ウルフを殺すようレナーに指示する。
銃を構えたレナーは、クリスティンとゾーイのことを考え、できないとヴィヴィに伝える。
妻からこの仕事を辞めて欲しいと言われたと伝えたレナーは意識を失いかけ、ヴィヴィがウルフを射殺する。
その後、引退したレナーは、クリスマスを控えて海岸の家でゾーイと過ごしていた。
差し入れを持ってきたクリスティンに愛を告げたレナーは、何とか生きながらえて一緒に暮らしたいことを伝える。
心を動かされたクリスティンは、クリスマスを家族で過ごすことにする。
今までいろいろなことをしてきたレナーのことをゾーイに話すクリスティンは、彼が今後も一緒に暮らすのかと訊かれ、あなたを愛していると答える。
届いた小包を開けたレナーは、クリスマス・プレゼントである試薬の注射器を確認する。
丘の上にいたヴィヴィは、家を眺めながら微笑む。