街に入った二人は、イスラム武装集団”アンサール・アル=シャリーア”に道を塞がれながらも、何んとかそれを切り抜ける。
CIA・Annex/秘密基地。
ウッズは、自分達を客人扱いするチーフ(デヴィッド・コスタビル)に話を聞いてもらえず、シルヴァは、元海兵隊ジョン“ティグ”タイジェン(ドミニク・フムザ)、マーク“オズ”ガイスト(マックス・マーティーニ)、同じくスナイパーのデイヴ“ブーン”ベントン(デヴィッド・デンマン)、陸軍元レンジャーのクリス“タント”パラント(パブロ・シュレイバー)と顔を合わせる。
タイジェンに施設内を案内されたシルヴァは、その後チーフと話す。
自分達は勝利したと言う、これで引退するつもりのチーフは、騒ぎを起こしたくないことをシルヴァに伝える。
石油会社の重役夫妻に作戦要因が会う任務で、ソナ・ジラーニ(アレクシア・バルリエ)の夫役、ブリット・ベイナー(フレディー・ストローマ)が上司役となり現場に向かい、、周辺を監視していたウッズは、危険を察知して引き上げようとする。
シルヴァに合図して彼らを車に乗せたウッズは、バンに追われるものの振り切る。
5週間後。
妻ベッキー(レン・シュミット)と二人の娘とネットで話をしたシルヴァは、ミーティングに呼ばれる。
トリポリのGRS、グレン“ボブ”ドハティ(トビー・スティーブンス)からの連絡を受けたウッズらは、クリストファー・スティーブンス大使(マット・レツシャー)がベンガジに向かうために護衛を要請される。
2012年9月9日、日曜日、アメリカ領事館。
デイヴ・ユベン(ドミトリアス・グロッセ)とスコット・ウィックランド(デヴィッド・ジュントーリ)、アレック(デヴィッド・ファー)に迎えられたウッズらは、敷地内をチェックする。
9月10日、月曜日。
スティーブンス大使が到着し、基地内のスタッフやGRSを前にして話した後、市長に会いに行くことになる。
その場は、情報が漏れていたために報道陣などが押し掛け、ウッズらは警戒する。
大使を領事館に送ったウッズらは、外交官のショーン・スミス(クリストファー・ディングリー)をウィックランドから紹介される。
9月11日、火曜日、午前7時20分。
”911”を追悼する気持ちで、スティーブンスは穏やかな朝を迎えていた。
夕方、ネットで交信していたベッキーが、妊娠していることを知ったシルヴァは動揺する。
夜になり、アンサール・アル=シャリーアの武装集団が領事館を襲い、スティーブンス大使は、防弾チョッキを着てセーフルームに入るよう指示される。
知らせを受けたチーフは敵勢力や武器を把握し、ウッズらGRSは、2台に分かれて領事館に向かう準備をする。
午後9時45分。
行動する権限がないと言うチーフは、ウッズらの救出作戦を許可しない。
トリポリ、アメリカ大使館。
国内に軍はいないため、ドハティは、現場近くにいるGRSを領事館に向かわせようとする。
9時51分。
チーフの指示を無視したウッズは、ジラーニと共に街にいたガイストを領事館に向かわせる。
ドイツ、シュツットガルト、アメリカ・アフリカ軍。
報告を受けた司令官は、出撃準備をさせる。
ワシントンD.C.、ペンタゴン。
領事館の付近にCIAの秘密基地があることが知らされ、大統領に報告される。
過激派集団は、セーフルームの外にガソリンを撒き火を放ち、バスルームに避難していたスティーブンス、スミス、ウィックランドは煙が充満してきたために焦る。
トリポリ、アメリカ大使館。
ドハティは、行動できる他の部隊を探す。
9時59分。
尚も行動を許さないチーフだったが、領事館からの救援要請の無線を聴いたウッズらは、通訳の現地人アマル(ペイマン・モアディー)を連れて現場に向かう。
10時3分。
ウッズらはクビを覚悟して領事館に向かい、シルヴァは後悔するよりましだと考える。
10時10分。
バリケードで車を止めたウッズらは、銃撃戦に巻き込まれる。
基地に着いたガイストは、GRSの所在を把握し、この場を拠点として封鎖するようにとチーフに指示する。
アメリカ特殊任務部隊が前方基地へ移動し、F16が出撃準備を整える。
ウッズらは交戦しながら領事館の表門に、殉教旅団を仲間に加えたパラントとベントンは裏門に向う。
10時28分。
ウッズらは領事館の敷地に入り、ドローンが領事館上空に近づく。
燃え続ける建物に入ったウッズとシルヴァは、スティーブンス大使を捜す。
ウィックランドと共に助け出されたスミスだったが、ウッズは死亡を確認する。
旅団を含め、その場にいる者達が敵か味方か分からない状況で、パラントはアレックを救い出す。
10時50分。
敵が来るという情報を知ったアマルは、それをウッズとシルヴァに伝える。
ウッズは大使を捜すために残ろうとするが、裏門から攻めてきた敵の攻撃が始まる。
保安職員のユベン、ウィックランド、アレックらは、大使がいないことを報告しながらその場から逃れ、ウッズらも脱出する。
車を止められたユベンらは、突破しようとして銃弾を受ける。
車体が防弾だったために走り続けるユベンらは、基地に向かう。
チーフは、機密情報の破棄と脱出準備を指示する。
11時36分。
2台の車に追われていたウッズらは、それを振り切る。
ユベンらは何んとか基地にたどり着き、ウッズらも戻る。
大使は救えなかったとチーフに伝えたウッズは、空港に向かうと言う彼に、外ではアメリカ人狩りが始まっていると伝え、この場を死守しようとする。
ここでは生きる望みはないと言うチーフに、それならば戦えと伝えたウッズは、基地の存在がアメリカ・アフリカ軍に知られたのだから、ガンシップとドローンを要請するよう指示する。
ドローンは既に上空でガンシップは航続可能距離外だと知ったウッズは、尚も退避命令を出すと言うチーフを、自分の命令に従わせる。
あくまで脱出する考えのチーフは、今後の行動をスタッフに伝え、最善を尽くすよう指示する。
午前0時6分、トリポリ国際空港。
事態を把握したドハティは、支援部隊員を連れてチャーター機でベンガジに向かう。
0時9分。
ユベンら領事館組も含めた態勢で敵を迎え撃とうと考えるウッズは、各棟の屋上に人員を配置する。
幼い息子の写真を防弾チョッキにしまったウッズは、覚悟を決める。
0時13分。
付近の不穏な動きが気になるパラントは、外だけを残し内部の照明を消すよう指示する。
衛兵などが逃げ去り、事情を知らないのは自分達だけではないかと考えたパラントは、それをシルヴァに伝え、内部の照明が消える。
0時17分。
1台のパトカーが現れ、止りかけて走り去る。
0時19分。
東側に人が集まり、パトカーが2台現れ、警官達が敵の仲間か殉教旅団かは不明だった。
武装集団は基地に迫り、援軍が来る予定がないことを確認したチーフは、包囲されたことを知る。
チーフは武器確認後の攻撃の許可を出し、激しい銃撃戦の末に敵は退却する。
1時2分。
ウッズから休むよう指示されたユベンは、大使を救えなかった責任を感じて、今は戦い続けることを伝える。
1時28分、ベニナ空港。
到着したドハティらだったが、運転手が揉めて出発することができない。
アマルを呼んだジラーニは、現金を払うのでドハティらを空港から送るよう運転手を説得させる。
援軍が空港で足止めされていることをウッズに話したチーフは、リビア政府も当てにならず、ドローンで監視しているはずの軍の行動を問う。
ペンタゴン、作戦指揮室。
クロアチアのアメリカ第10特殊部隊をベンガジに送る準備を進める。
市内の病院にアメリカ人の怪我人が運ばれ、生存が確認されたという連絡が、大使の携帯電話からあったとの報告を受けたチーフは、それをウッズに伝えるが、罠かもしれないと言われる。
屋上のガイストに食料を運んだジラーニは、敵が重火器で来たらまずいと言われて、今のうちに味方に連絡するようにと指示される。
着替えと水を運んできたアマルは、通訳はもう必要ないので帰っていいとパラントから言われるが、皆と残ると伝えて下に向かう。
大使が生きているという話をするシルヴァは、それが本当だとしても、援軍はまず大使の救出に向かうとウッズに伝え、領事館からの道に動きがあることを確認する。
それを知らされたチーフは、ドローンが、駐車場に集まる人と車を捉えたことをシルヴァに伝える。
同じことを報告したはずだと伝えたシルヴァは、ドローンは役に立たないと皮肉を言う。
車が近づき、人が降りた直後に銃撃戦が始り、殉教旅団だと知ったチーフは、攻撃をやめるようシルヴァらに命ずる。
相手が撃ってきていると言われたチーフは、反撃するよう伝える。
威嚇だけでもいいので出撃してほしいと軍に要請したジラーニだったが、権限がないと言われ、このままでは自分を含めたアメリカ人が死ぬと伝える。
4時28分。
攻撃は収まり、休息したシルヴァは、家族の話をウッズにして、妻が妊娠したことを伝える。
他の男が娘達を育てることなど考えられないため、絶対に死ねないと話すシルヴァは、生き残れるとウッズに励まされる。
援軍が向かっているという連絡と共に、スティーブンス大使の煙による窒息死が確認されたことも知らされる。
5時23分。
基地の位置が分からないドハティは、赤外線でその場を知らされる。
援軍ではない様子の1台の車が近づきパラントが警戒するが、何も起きなかった。
到着したドハティを歓迎したウッズは、全員は車に乗れないため、持ち堪えられるか確認される。
最強の仲間がいると答えたウッズだったが、援軍の車の何台かは逃げ去り、迫撃砲の攻撃と銃撃戦が始まる。
ユベンが被弾し、ガイストは左腕が切断されそうな傷を負い、ウッズが助けようとするものの、別の迫撃砲により死亡する。
ドハティも死亡し、ウッズの死を知ったシルヴァは愕然とする。
下に向ったガイストは、ユベンが重傷を負ったことを伝え、ジラーニの手当てを受ける。
6時1分。
ウッズらの死体を粗末に扱う援軍の者達に、シルヴァは怒りをぶつける。
下に運ばれたユベンは、自分達のせいで大使が死んだと言いながら治療を受ける。
見張りのパラントとベントンから、40~50台の武装した車が近づいたことを知らされ、援軍かと訊かれたチーフは分からないと答える。
パラントは覚悟を決めるが、合図を送った相手が応えたため、それが味方(リビアの盾)だと分かり、報告した彼は泣き崩れる。
撤収作業が始まり、残って情報を集めるというチーフに、再び救援部隊が送り込まれ、ウッズやドハティのような犠牲者が出ると伝えたシルヴァは、車に乗るようにと彼に命ずる。
家に帰るというアマンに、国を立て直すようにと伝えたパラントは、彼と別れる。
ベニナ空港に到着したシルヴァは、特別機に乗せられるガイストに付き添うジラーニに感謝され、チーフからも謝罪される。
8時30分。
次の便をと大使の遺体を待つシルヴァは、チーフらは勲章をもらうだろうが、奇跡を起こした自分達には何があると言うタイシェンに、家に帰れると伝える。
10時30分。
スティーブンス大使の遺体が到着し、準備ができたリビアの輸送機に乗る前にシルヴァは、妻ベッキーに電話をする。
家に帰り、もう離れないとベッキーに伝えたシルヴァは、ウッズは戻らないと言って涙し愛を伝える。
シルヴァ、パラント、ベントン、タイシェンは、ウッズら4人の遺体と共に祖国に向かう。
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26人のCIA職員と5人の保安職員は無事に帰国した。
襲撃の10日後、10万のリビア人がスティーブンス大使の死を追悼した。
リビアは失敗国家とされ、”ISIS”の拠点になる。
チーフは、CIA長官により、退職時に勲章が授与された。
GRS隊員には、非公式の式典で勲章を授与した。
ジョン“ティグ”タイジェンは、CIAを辞職して家族とコロラドに暮らしている。
デイヴ“ブーン”ベントンは、CIAを辞職し家族と静かに暮らしている。
クリス“タント”パラントは、CIAを辞職して保険調査員としてネブラスカで家族と暮らしている。
マーク“オズ”ガイストはCIAを辞職し、国防長官は、最高の治療を受けさせるために彼を軍に再入隊させた。
手術の末に左手は回復し、彼は家族とコロラドで暮らしている。
ジャック・シルヴァはCIAを辞職し、家族と静かに暮らしている。