ボビーと別れて雪の中で一夜を明かしたネッドとジムは街道に出る。
布教のポスターが目に付いたジムは、それに書かれた”旅人には親切にするべきであり、気づかずに天使をもてなす者もいた”という言葉が気になる。
そこに現れたトラックを運転するブレア夫人(エリザベス・ローレンス)は、道に飛び出したシカを轢いてしまう。
ネッドとジムに気づいたブレア夫人は、彼らに銃を向ける。
ジムがポスターの言葉をブレア夫人に伝えると、彼女は二人を聖職者だと思う。
そうだと伝えたネッドはブレア夫人から銃を受け取り、シカを楽にしてあげてほしいと言われる。
シカを撃ったネッドは、銃で足枷の鎖も切る。
ブレア夫人に町まで乗せてもらったネッドとジムは、検問と国境がある橋を確認する。
ネッドとジムは、付近の家の洗濯物を奪い囚人服を捨てる。
ジムは、奪った服の襟に洗濯ばさみがついていることに気づかない。
車から奪ったコートのポケット中に小銭が入っていることに気づいたジムは、国境に向かおうとするネッドに、タバコを買いたいと伝える。
保安官(ジェイ・ブラゾー)が近づいてきために国境を越えるのを諦めたネッドは、タバコが欲しいと言うジムの意見を聞き入れて雑貨店に向かう。
店主(フランク・C・ターナー)にタバコ一箱と伝えたネッドは、洗濯物を奪った際、裸で体を拭いていた女性モリー(デミ・ムーア)が入ってきたために彼女を見つめる。
ネッドの態度が気に入らないモリーは、苛立ちながら店を出る。
ケースの中の拳銃を奪おうとしたジムは、店主に話しかけられたために諦めて、”コルト”チラシをもらい帰ろうとする。
タバコを買って店を出ようとしたネッドは、保安官が近づいてきたために焦り、店主から、受刑者3人が銃をもって脱獄したことを知らされる。
その隙にジムが拳銃を奪い、店に入ってきたブレア夫人から、二人が聖職者だと知らされた店主は態度を変えてネッドに謝罪する。
お詫びにと言う店主は、二人に聖母のキーホルダーを渡す。
ブレア夫人と共に店を出たネッドとジムは、国境を越えて買い物に向かおうとする彼女について行こうとする。
ネッドとジムは、脱獄囚を捜す保安官補(ブルーノ・カービー)がブレア夫人に声をかけたために焦り、そこにレヴェスク神父(ホイト・アクストン)が現れる。
迷子のネッドとジムのことをブレア夫人から知らされたレヴェスク神父は、何の疑いもなく二人が客人のライリーとブラウン神父だと思う。
それを信じた保安官補は、レヴェスク神父から、二人が”新黙示録”の著者であり、宗教界を代表する学者だと言われる。
国境直前でレヴェスク神父と共に戻ることになってしまったネッドとジムは、カナダ側に買い物に向かうブレア夫人と別れる。
礼拝堂に向かったネッドとジムは、”涙の聖母像”の前で祈りを捧げ、レヴェスク神父から服を提供される。
ライリーとブラウン両神父を尊敬する修道僧(ジョン・C・ライリー)に歓迎されたネッドとジムは戸惑いながら着替える。
ジムの脱いだ服の襟についていた洗濯ばさみに気づいた修道僧は、ジムから、人は明日をも知れぬ身だということを忘れないためだと言われて納得する。
食堂に案内されたネッドとジムは、レヴェスク神父から皆に紹介される。
レヴェスク神父はジムに祝福の言葉を求めるが、ノガレッチ枢機卿が今日は自分の番だと伝える。
遠来の客人に頼みたいと言うレヴェスク神父に促されたジムは、”旅人の立場に立ちもてなそう”と簡単に述べる。
それを枢機卿に伝えた通訳(ウォーレス・ショーン)は、不適切だと言って納得しない彼を落ち着かせる。
その後、ネッドは町に向かい、ジムは、クジ引きを勧める修道僧が、襟に洗濯ばさみをつけていることに気づく。
鍛冶屋に向かったネッドは、カッターを奪い足枷を切ろうとする。
そこに現れた保安官に見つかりそうになったネッドだったが、何とかその場から逃れて、礼拝堂に戻り懺悔室に入る。
妻がいる身でありながら女と寝たことを告白する保安官補の話を聞きながら足枷を切ったネッドは、女に会ってほしいと言われて、仕方なくその場に向かう。
川では警官達が脱ぎ捨てられた衣服を発見し、それを目撃したジムは、ネッドが保安官補とある家に向かおうとしていることに気づく。
女の娘ロージーは聾唖者だと知らされたネッドは、保安官補と共にモリーの家に向かう。
保安官補から懺悔を促されたモリーは、その気がないことを伝えて、動揺する彼を追い払う。
5ドル欲しかっただけだと言うモリーは、それを払えばあなたとも寝るとネッドに伝える。
ネッドがその助けにならないと考えたモリーは、彼を追い出す。
ある婦人から修道院に寄付すると言われて5ドル受け取ったネッドは、それを持ってモリーの元に向かうものの断られる。
川で囚人服を見つけた保安官は、その臭いを犬に嗅がせる。
著書のことでジムに質問した修道僧は、自分の解釈が正しかったことを確認する。
戻ったネッドは、明日の行列に参加するか尋ねる修道僧に考えていると答える。
ジムを懺悔室に連れて行ったネッドは、カッターで彼の足枷を切り、橋を渡り国境を越えようとする。
保安官補に感謝されたネッドは検問を通され、ジムと共に橋を渡るものの、そこに所長が船で到着する。
脱獄囚は射殺しても構わないと言う所長は、一人100ドルの報奨金を出すことを部下に伝える。
そこにロージーを連れて現れたモリーから、修道院は娘を治してくれるのかと訊かれたネッドは、所長が近づいてきたために焦り、仕方なく町に戻る。
モリーは居酒屋に向かい、手配書を見たロージーは、ネッドとジムが脱獄囚だと気づく。
所長は、一軒ずつ犬を入れて調べるよう保安官に指示し、捜査を始める。
靴底の印で囚人だと分かってしまうことに気づいたジムは、それをネッドに伝え、二人は靴を脱いで捨てる。
二人が裸足であることを知った修道僧は、自分も靴を脱ぐ。
ネッドと礼拝堂に向かったジムは、涙の聖母に靴を二足与えてほしいと頼む。
修道院の靴を手に入れた二人は、外で捜索が続いているために様子を見ることにする。
涙の聖母に向かい、刑務所に連れ戻されないようにと祈りを捧げたネッドは、屋根から雨漏りがしていることと聖母が涙したことに気づく。
現れたレヴェスク神父から、事実は雨漏りであっても奇跡は否定できないと言われたネッドは、行きたい場所があり悩んでいることを伝える。
レヴェスク神父から行列への参加を勧められたネッドは、用があると伝えるものの、カナダまで歩くと言われ、参加することを決める。
翌日、それを枢機卿に伝えたネッドだったが、通訳から締め切ったと言われる。
法王に訴えると言われた枢機卿は、仕方なくネッドの行列への参加を認める。
聖母に仲介する障害者の患者が同行する必要があると言われたネッドは、ジムと行くことが認められないために、
ロージーを連れて行くことを考える。
モリーに会ってロージーを行列に連れて行くことを伝えたネッドは、それを拒まれるものの、金をもらえれば承知すると言われる。
教団に入る決心をしたジムに、100ドルあれば逃げられると言って説得したネッドは、行列に加わる献金が貼り付けられた涙の聖母の山車の所に向かう。
ネッドは通訳から行列の段取りを知らされ、ジムは献金を盗む。
ロージーを連れたモリーに金を要求されたネッドは、銃声を聞いて驚く。
脱獄犯が金を盗もうとして撃たれたことを知ったネッドは、その場に向かい、所長は死刑囚を捕らえたことを住民に伝える。
保安官は神父を捜し、その場にいたネッドは顔を隠しながら店内に入り、ジムが撃たれたと思い声をかけるが、ボビーだったために驚く。
運び出されたボビーと共に牢屋に向かったネッドは、適当に祈りを捧げる。
ボビーから助けろと言われたネッドは、それを断る。
そこに現れた所長は、傷は軽傷で助かるボビーを電気椅子送ると言って、逃げた二人のことも吐かせると伝える。
自分を逃がさないと道連れにすると言って再びネッドを脅したボビーは、カナダに連れて行くことを強要する。
保安官にボビーが死にかけていると伝えたネッドは、助手を連れてきて最期の祈りを捧げると言ってその場を去る。
ボビーが撃たれて捕まったことをジムに伝えたネッドは、助けないと道連れにされると言って対策を考える。
金が用意できないと言う合図をモリーに送ったネッドは、クジ引きでジムが当たってしまったために焦る。
レヴェスク神父から、今年の説教者として皆に紹介されたジムは、聖書に挟んであった”コルト”のチラシを参考にしながら語り始める。
その間にネッドは、牢屋の鍵を盗む。
思いついたことを話し始めたジムの説教は人々の心に訴え、それを聞いたモリーは涙する。
ジムの説教は絶賛され、その騒ぎの中で、ネッドはボビーを外に連れ出す。
モリーから、お金はいいのでロージーを連れて行ってほしいと言われたネッドは、山車にボビーを隠して、ジムと共に始まった行列に加わる。
ボビーが逃げたことを知った所長は、保安官を責める。
橋の上で涙の聖母に祈りを捧げるレヴェスク神父は、ボビーが隠れていたことに気づく。
発砲したボビーはロージーを人質に取るものの、ジムが彼に襲い掛かる。
ボビーは保安官らに銃撃され、聖母像と共に川に落下する。
ロージーも川に落ちてしまい、モリーがそれに気づき、ネッドが水に飛び込む。
ネッドはロージーを救うものの水路を落下し、聖母像に掴まり水面に浮上する。
川岸にたどり着いたネッドは、ジムに助けられる。
聖母像を引き上げたネッドはモリーに感謝されるが、声を出したロージーが、”脱獄犯”と言ってネッドとジムを指差す。
それを通訳から知らされた枢機卿は、ネッドから人を救ったので許してほしいと言われ、彼らが新教徒だと言うことにする。
通訳からそれを知らされたレヴェスク神父は、二人に神は許し給うと伝える。
翌日、残りたい気持ちはあったが、ネッドに誘われたジムは、修道僧に別れを告げる。
検問を通り橋を渡るネッドは、追ってきたモリーから行いに感動したと言われ、彼女が修道院に入る考えがあることを知る。
ジムが修道院に戻りたいことを知ったネッドは、彼の好きなようにさせる。
修道僧と共に建物に入るジムに手を振ったネッドは、ロージーを抱くモリーと手を組み国境を越える。