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少年は残酷な弓を射る We Need to Talk About Kevin (2011)

2003年に発表された、ライオネル・シュライヴァーの小説”We Need to Talk About Kevin”を基に製作された作品。
自分に悪意を持つ息子に対応する母親の苦悩を描く、製作総指揮スティーブン・ソダーバーグ、製作、監督、脚本リン・ラムジー、主演ティルダ・スウィントンジョン・C・ライリーエズラ・ミラー他共演のサスペンス・スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー

スティーヴン・ソダーバーグ / Steven Soderbergh 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:リン・ラムジー

製作総指揮
スティーブン・ソダーバーグ

リン・ラムジー
ティルダ・スウィントン
製作
リュック・ローグ

ジェニファー・フォックス
ロバート・サレルノ
原作:ライオネル・シュライヴァーWe Need to Talk About Kevin
脚本
リン・ラムジー

ローリー・キニア
撮影:シェイマス・マクガーヴェイ
編集:ジョー・ビニ
音楽:ジョニー・グリーンウッド

出演
エヴァ・カチャドリアン:ティルダ・スウィントン

フランクリン・プラスケット:ジョン・C・ライリー
ケヴィン・カチャドリアン:エズラ・ミラー
ケヴィン・カチャドリアン(少年期):ジャスパー・ニューウェル
セリア・カチャドリアン:アシュリー・ガーラシモヴィッチ
ワンダ:シオバン・ファロン・ホーガン
コリン:アレックス・マネット

イギリス/アメリカ 映画
配給 Artificial Eye

2011年製作 112分
公開
イギリス:2011年10月21日
北米:2011年12月9日
日本:2012年6月30日
製作費 $7,000,000
北米興行収入 $1,738,690
世界 $6,038,940


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ある朝、独り暮らしの女性エヴァ・カチャドリアン(ティルダ・スウィントン)は、家の入り口や車に、赤いペンキがかけられていることに気づく。

身支度をしたエヴァは、事務員を募集している旅行代理店に向かう。

事務員らの視線を感じながら、支店長のワンダ(シオバン・ファロン・ホーガン)と面接したエヴァは、採用されることになる。

その後、通りで婦人に声をかけられたエヴァは、殴られて罵られる。

帰宅したエヴァは、夫フランクリン・プラスケット(ジョン・C・ライリー)と愛し合い、妊娠した時のことを思い出す。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
旅行作家のエヴァ・カチャドリアンは、世界中を旅している途中、フランクリンと恋に落ちて結婚した。
やがて、息子のケヴィンが生まれるのだが、その子供はエヴァに全く懐かない。
数年後、エヴァを受け入れないケヴィンだったが、父親フランクリンとは普通の息子として接するのだった。
苦悩するエヴァは、ケヴィンを傷つけてしまうことなどもあり、彼女自身も息子を嫌い始める。
やがてティーンに成長したケヴィンは、母親エヴァのほかに、妹のセリアも嫌いいじめ始める。
その後、セリアが片目を失う事故が起きて、それをケヴィンのせいにするエヴァを批判するフランクリンは離婚を考える。
そして、全てが崩れ去ることになる、忌まわしい事件が起きてしまう・・・。
__________

母子の信じ難いような複雑な関係を、緊迫感溢れる展開と、色彩を多用した細やかな映像表現で、リン・ラムジーが描く異色サスペンスとして、各映画賞などで絶賛された作品。
*受賞は逃すものの、カンヌ国際映画祭パルムドールにノミネートされた。

事件の全容が知らされぬままフラッシュバックが挿入され進行する序盤の異様な映像や、主人公の生活の描き方に引き込まれる。

”赤色”の使い方が、やがて明らかになる衝撃的事件を暗示し、随所に登場する鮮やかな色彩の”物質”が、物語の内容とはミスマッチであり、崩壊する家庭内の混乱を表現している。

主演のティルダ・スウィントンは、虐殺の加害者の母親として、全てを失いながらも、息子を見守るしかない苦しい立場の女性を演じ、その迫真の演技は絶賛された。

妻を理解し支えることができない夫ジョン・C・ライリー、人間には思えない、恐ろしいの一言、正に”悪魔の子”を演ずるエズラ・ミラー、その少年期ジャスパー・ニューウェル、妹アシュリー・ガーラシモヴィッチ、旅行代理店店長役のシオバン・ファロン・ホーガン、事務員アレックス・マネットなどが共演している。


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