ウォリスとエドワード W.E. (2012)

1998年。
翌日も”サザビーズ”に向かったウォリーは、警備スタッフのエフゲニ・コルパコフ(オスカー･アイザック)に声をかけられる。

その後、ウォリスに興味を持ったウォリーは、彼女のことを調べ始める。

夫ウィリアムはそれに興味を示さず、ウォリーは、彼の浮気を疑い始めていた。

1936年、ウェールズ。
エドワードは、不況下で苦しみに耐える人々に歓迎され、打開策を考える意向を記者に伝える。

ウォリスは、アメリカを訪れたエドワードを歓迎し、私的な場でも顔を合わせて親交を深める。

1998年。
一度は子供のことを考えたウィリアムだったが、彼は再びそれを拒みウォリーは苦しむ。

1934年、アスキス・ハウス。
ウォリスとエドワードの関係は、彼女の夫アーネスト、そしてその他の人々も目から見ても明らかだった。

1998年。
エフゲニは、毎日訪れるウォリーを意識し始める。

1936年。
ウォリスとエドワードは愛し合うようになり、愛人のいた夫アーネストは彼女の元を去る。

それはスキャンダルとして報道され、ウォリスは人々から冷ややかな視線を浴びせられるものの、強い意志でそれに耐える。

1998年。
エフゲニは、ウォリスに興味を抱くウォリーをカフェに誘い、会話を弾ませる。

ウィリアムが依然として自分に無関心であったため、ウォリーは苦しむ。

1936年。
エドワードは、周囲の言動を気にするウォリスのために、王位継承権を捨てる考えがあることを彼女に伝える。

ウィンザー城。
しかしエドワードは、それを国王ジョージ５世に伝えることはできなかった。

1998年。
ウォリーとエフゲニは、閉館したギャラリー内部で二人だけの時間を楽しむ。

1936年1月20日。
ジョージ５世が崩御し、王位を継ぐエドワードとウォリスの関係は大きく報道され、王室の危機とまで言われる。

1998年、サザビーズ。
”ウィンザー公”夫妻に関係する品々のオークションが開催される。

1936年、ロンドン。
エドワードは、離婚問題を抱えるウォリスに、必ず王室に迎えることを約束する。

1998年。
オークションに参加したウォリーは、ウォリスのヤギの皮手袋を１万ドルで落札する。

そのことをウィリアムに責められ、罵り合ったウォリーは、彼に暴力を振るわれる。

1936年。
エドワードは、苦しむウォリスに、退位の声明文を用意したことを伝える。

しかし、ウォリスはアーネストの元に戻る決意をして、王室を守るようにという別れの手紙を受け取ったエドワードは悲しむ。

12月11日。
”ウィンザー城”でエドワード８世の退位が発表され、彼自身が声明文を読み上げる。

1998年。
オークションの最終日、エフゲニはウォリーの姿が見えないために彼女のアパートを訪ねる。

エフゲニは、傷を負って怯えるウォリーを介抱して、その場から連れ出す。

1936年、フォート・ベルヴェデーレ。
ウォリスとエドワードは、押し寄せる記者を避けてその場を離れ国外に逃れ、フランスの”エクス＝アン＝プロヴァンス”に向かう。

1998年。
エフゲニは、自宅にウォリーを連れて行き、ピアノを弾き、彼女を落ち着かせて休ませる。

ウォリーはエフゲニと愛し合うようになり、ウィリアムに別れの手紙を送る。

1937年6月3日。
ウォリスとエドワードは、フランスのトゥールで結婚する。

1998年。
エフゲニとの満ち足りた日々を過ごしていたウォリーは、ウォリスの手紙があることを知りパリに向かう。

現地に着いたウォリーは、”ウィンザー公”夫妻の使用したホテルの部屋に宿泊する。

1939年、パリ。
エドワードは、王位を継いだ弟ジョージ６世と会うことを許されずに苛立ち、彼の妻と認められないウォリスは悲しむ。

1998年。
吐き気をもよおしたウォリーは、妊娠したことを確信する。

作家に扮したウォリーは、ウォリスの手紙を保有しているモハメド・アルファイドと会い、それを見せることを拒む彼を説得する。

その後、アルファイドの許可を得たウォリーは、ウォリスの手紙を手にする。

ウォリーは、ウォリスの辛い心の内を綴った手紙を読む。

1972年。
ウォリスは、癌を患うエドワードを献身的に介護する。

1998年。
妊娠を知ったウォリーは、ウォリスとの別れを決意し、連絡のあったエフゲニに笑顔で応える。
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結婚して35年後の1972年、ウィンザー公は亡くなる。
ウォリスは、エドワードを王室墓地に埋葬するために、初めてイギリスに招かれた。

ウォリスは1986年にパリで永眠し、亡骸はイギリスに搬送され、ウィンザー公の隣に埋葬されている。