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トランスアメリカ Transamerica (2005)

性同一性障害の父親と愛を知らずに孤独のまま育った息子の奇妙な関係と絆を描く、製作総指揮ウィリアム・H・メイシー、監督、脚本ダンカン・タッカー、主演フェリシティ・ハフマンケヴィン・ゼガーズグラハム・グリーンフィオヌラ・フラナガンバート・ヤング他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:ダンカン・タッカー
製作
セバスチャン・ダンガン
リンダ・モラン
ルネ・バスティアン
製作総指揮:ウィリアム・H・メイシー
脚本:ダンカン・タッカー
撮影:スティーヴン・カツミアスキー
編集:パム・ワイズ
音楽:デヴィッド・マンスフィールド
主題歌:ドリー・パートンTravelin’ Thru

出演
サブリナ・クレア”ブリー”オズボーン/スタンリー・シュパック:フェリシティ・ハフマン
トビー・ウィルキンス:ケヴィン・ゼガーズ
カルヴィン・メニー・ゴーツ:グラハム・グリーン
エリザベス・シュパック:フィオヌラ・フラナガン
マーレイ・シュパック:バート・ヤング
シドニー・シュパック:キャリー・プレストン
マーガレット:エリザベス・ペーニャ
ボビー・ジェンセン:レイノール・シェイン
アルレッティ:ヴェニーダ・エヴァンス
ジョン:リチャード・ポー
スピコウスキー:ダニー・バースタイン
ボイス・コーチ:アンドレア・ジェームズ
テイラー:ステラ・ミーヴ

アメリカ 映画
配給
ワインスタイン・カンパニー
IFC Films
2005年製作 103分
公開
北米:2005年12月2日
日本:2006年7月22日
製作費 $1,000,000
北米興行収入 $9,015,300
世界 $15,151,740


アカデミー賞
第78回アカデミー賞

・ノミネート
主演女優(フェリシティ・ハフマン
歌曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロサンゼルス
性同一性障害のサブリナ・クレア”ブリー”オズボーン/スタンリー・シュパク(フェリシティ・ハフマン)は、女性になるための最後の手術を控えていた。

ある日ブリーは、かつての恋人の息子だという少年が父親を捜しているという、ニューヨークの警察からの電話を受け、何かの間違いだと思う。

精神科医マーガレット(エリザベス・ペーニャ)のセラピーを受けたブリーは、自分の息子が逮捕された件でニューヨークから電話があったことを話す。

バージンだと言っていたいたブリーだったが、大学時代に一度だけ女性と愛し合うものの、酷い体験だったためにその子とは除外していたとマーガレットに話す。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
性同一性障害のサブリナ・クレア”ブリー”オズボーン/スタンリー・シュパクは、女性になるための最後の手術を控えていた。
ある日ブリーは、17歳の少年トビーが父親を捜しているというニューヨークの警察からの電話を受ける。
精神科医マーガレットの助言もあり、一度だけ女性と関係して生まれた息子に会いに行くことをブリーは決意する。
手術のことを気にしながらニューヨークに向かったブリーは、息子のトビーの保釈金を払い、教会から派遣されたことを彼に伝える。
男娼をしてドラッグに溺れながら暮らしていたトビーと共に車で出発したブリーは、途中、彼の義父がいるケンタッキーの田舎町に立ち寄るのだが・・・。
__________

性転換手術を控える性同一性障害の男性が息子がいることを知り、孤独で愛を知らない息子を見捨てられず、共にアメリカを横断する旅を続け、複雑な関係の中で絆を深める姿を描くコメディ・ドラマ。

主演のフェリシティ・ハフマンの夫であるウィリアム・H・メイシーが製作総指揮を担当し、脚本家でもあるダンカン・タッカーが長編初監督した作品。

性同一性障害の父親と男娼でドラッグに溺れる息子という、普通の親子の再会よりも遥かに複雑な関係が、どのような方向に向かうかが、二人の旅の出来事と共に、悲哀を感じさせながらもユーモラスに描かれている。

結局は、父子が完全に理解し合える感動の物語には終わらないのだが、問題を抱えながらも、良き関係を築き人生を共に歩むだろうという雰囲気で終わるラストもいい。

各方面から絶賛されたフェリシティ・ハフマンの演技は秀逸であり、女性になる願望を体全体から発している、男性が女装している様子を見事に表現する、女性とは思えない彼女の演技は素晴らしいとしか言いようがない。

そのフェリシティ・ハフマンは、惜しくも受賞は逃すものの、第78回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞の主演女優賞 (ドラマ部門)を受賞した。

また、ドリー・パートンが歌う主題歌”Travelin’ Thru”も、アカデミー歌曲賞にノミネートされた。

不良ではあるが、ナイーブでどこか悲しげな主人公の息子を好演するケヴィン・ゼガーズ、主人公親子に親切にする男性グラハム・グリーン、主人公の母親フィオヌラ・フラナガン、その夫バート・ヤング、その娘キャリー・プレストン、主人公に助言する精神科医のエリザベス・ペーニャ、トビー(ケヴィン・ゼガーズ)に性的虐待を加えていた義父のレイノール・シェイン、トビーを可愛がる隣人のヴェニーダ・エヴァンス、主人公の主治医ダニー・バースタイン、冒頭で登場するボイス・コーチでトランスジェンダーのアンドレア・ジェームズ、トビーに迫る少女ステラ・ミーヴなどが共演している。


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