戦争の世界である30年後の2051年から来たと言うハートは、11か月後に人類は地球上から消滅する運命だと伝えて、共に戦うための協力を求める。
12か月後。
未来への転送施設が各地に建設され、”ホワイトスパイク”と呼ばれるエイリアンと戦うため、第1陣の1000名が未来に向かった。
7日後に生還したのはごくわずかで20%にも満たず、民間人の徴兵が世界規模で開始された。
それに対して、各地では反戦デモも起きた。
ダンは学校で授業を続けるが、未来がないことを知っている子供たちは希望を失っていた。
徴兵通知を受けたダンはセンターに向かい、7年後の2030年10月13日に死亡することを知らされ、左腕に転送管理装置であるバンドを取りつけられる。
転送バンドは追跡できるため、逃亡や手を加えると懲役刑になり、配偶者などが任務を代行することを知らされたダンは、訓練施設に向かう。
セラピストのエミーは、7日間の任務を終えて帰還した者たちの話を聞き、その場に現れたダンが徴兵されたことを知る。
ダンは、ミューリと共に逃げることを提案するエミーから、父ジェームズに助けを求めるべきだと言われうものの、それを断る。
エミーから、自分とミューリのことを考えるようにと言われたダンは、仕方なくジェームズの元に向かう。
ベトナム帰還兵で反政府主義の技術者ジェームズは、転送バンドを外してもらうために現れたダンを警戒する。
政府のスパイと疑われたダンは、頼りたかった時には消息が知れず、母の葬儀にも参列しなかったジェームズを恨んでいた。
ベトナムから帰還後に闇の中にいたと言うジェームズは、自分の傍にいればさらに苦しんだはずだとダンに伝える。
納得できないダンは、父としての役目を放棄したと言ってジェームズを批判し、孫に会うチャンスはないと伝えてその場を去る。
帰宅したダンは、必ず戻ることをエミーに伝えて、ミューリにも戦争に行くことを話す。
エミーとミューリに別れを告げたダンは施設に向かい、ディアス軍曹(セイチェル・ガブリエル)から銃の扱い方だけを教わり、基礎訓練もなく転送されることになる。
ダンは、同じ部隊のチャーリー(サム・リチャードソン)やノラ(メアリー・リン・ライスカブ)、そして3度目の任務となるドリアン(エドウィン・ホッジ)らと共に出発を待つ。
ドリアンが、仕留めたホワイトスパイクのカギ爪を持っていることなどをチャーリーから聞いたダンは、大学の学科長だった彼の専門が地球学だと言うことを知る。
ダンとチャーリーは、徴兵された者たちの殆どが40歳以上なのは、30年後には死んでいる者が多くパラドックスを防ぐためであり、逆に、未来から来たハートら指導員は今の時点で生まれていないという話をする。
警報が鳴り響き、ダンらは、最後の研究施設が襲撃されているために転送が早まったことをハートから知らされる。
マイアミ・ビーチに転送されたダンらは、誤った場所に落下し、それが市街だったために多くのものが死亡する。
ビルの屋上のプールに落下したダンは助かり、その惨状とホワイトスパイクの存在を目撃して驚く。
現地の司令官フォレスター大佐(イヴォンヌ・ストラホフスキー)は、転送されたダンと話し、彼の情報をチェックする。
大佐は、ホワイトスパイクを一掃するために街を爆撃することをダンに伝え、”CSAR/戦闘捜索救難”の経験がある彼に、近くにあるラボの研究班の救出を指示する。
地上に向かったダンは、チャーリー、ドリアン、ノラ、コーワン(マイク・ミッチェル)らと共にラボに向かい、研究班が全滅していることを確認する。
それを知った大佐は、所長室のHDD、ラボで生物材料と青いアンプルの回収をダンに指示する。
戦闘機が出撃し、ダンがアンプルなどを確保したことを知った大佐は、救護チームを現地に向かわせる。
脱出するダンらはホワイトスパイクに襲われ、戦闘になる。
外に出たダンらは救援車の元に向かうものの、車両はホワイトスパイクに襲われ、戦闘機の爆撃も始まる。
地下道でノラとコーワンがホワイトスパイクに攻撃を加えている間に、ダンらは爆撃地点から逃れる。
医療施設で目覚めたダンは、無事だったチャーリーと共に外に出て、そこがドミニカの前方作戦基地だと気づく。
地下道に戻ったことをドリアンに批判されたダンは、人を救うのが任務だと伝える。
ガンで余命半年のドリアンは、好きなように生きるて思い通りに死ぬつもりだとダンに伝える。
司令官である大佐に呼ばれたダンは、再配備だと言われて落胆するチャーリーを励まし、彼のことをドリアンに任せる。
大佐からアンプル回収のことで感謝されたダンは、彼女もフォレスターという名前だと知り不思議に思い、娘のミューリだと気づき驚く。
ダンと親しげに接することを嫌ったミューリは、生命工学の博士号を取り、専門はゲノムと免疫で、”MIT”を卒業したことを話す。
優秀な娘を誇りに思ったダンは、数週間で人類が滅びる状況下で、ミューリが何か話したかったことを知る。
時期が来たら話すと言うミューリは、ホワイトスパイクのメスをオスたちが守っていることを伝えて、捕獲作戦を行う部下のグリーンウッド少佐(キース・パワーズ)らにダンを紹介する。
ミューリは、オスと違い毒で死ななかったメスのメカニズムを調べて、致死薬を見つけるつもりだとダンに伝えて、ヘリコプターで出撃する。
飛来した敵がロシアを制圧して3年で被害は拡大し、世界の大陸から人間が消えていったと話すミューリは、敵にとって人間はエサだとダンに伝える。
転送バンドを装着された日に7年後に死ぬと言われたことを話すダンは、ミューリは、最後に会った日に死んだとダンに伝える。
死ぬ前に何があったのか、エミーのことも気にするダンだったが、ミューリは、今話すべきことでないと伝える。
ホワイトスパイクの巣に到着し、隊員が中に入りメスを捕獲しようとする。
暴れ始めたメスは隊員に襲いかかり、ダンをヘリで待機させたミューリも中に向かう。
オスのホワイトスパイクが迫ることに気づいたダンも巣に向かい、敵を倒してミューリらに手を貸し、メスを檻の中に閉じ込めることに成功する。
ダンとミューリは、ホワイトスパイクに襲われながら、その場の車両に乗って脱出する。
海岸に着いたミューリは、待機命令を無視したダンを責めるが、娘を見殺しにはできないと言われて、話そうとしていたことを語り始める。
ダンは、家族を捨てた自分が7年後に事故を起こし、ミューリが16歳の時に亡くなったことを知る。
バハマ沖25マイル、ディープスウェル。
ダンと共に要塞化された石油掘削施設に着いたミューリは、捕獲したホワイトスパイクのメスの調査を始めて、父に敵を殺す毒を生成する作業を手伝ってもらう。
帰還日となったダンは、自分を呼び寄せた理由をミューリに尋ねる。
ミューリは、毒を過去に持ち帰り、この場ではできない大量生産を行い、この戦争をなかったことにしてほしいとダンに伝える。
戸惑うダンは、死を覚悟しているミューリの考えを知り、誰よりも信頼できる父親だから頼めると言われ、指示には従うが、必ず戻り死なせはしない、自分と一緒に世界を救うのが役目だと伝える。
100%の結合に成功して毒の生成は完了するが、ホワイトスパイクの大群が迫る。
ヘリに向かうミューリとダンは、ホワイトスパイクに襲われれる。
負傷したミューリは、酷いことばかり言ったことをダンに謝罪し、転送の時間が迫る父に毒を渡す。
ミューリから、こんな未来は作り出さないでほしいと言われたダンは、それを約束する。
現れたホワイトスパイクに襲われて海に落ちそうになったミューリは、手を掴むダンを見つめながら落下する。
海に飛び込もうとしたダンは転送され、過去に戻る。
治療を受けるダンは、持ち帰った毒を大量生産するようハートに指示する。
転送リンクが作動しなくなったことを知ったダンは、未来に行けなくなったと言われて、ミューリのことを考えながら愕然とする。
その後、迎えに来たエミーと共に帰宅したダンは、複雑な思いでミューリを抱きしめる。
夜になってもミューリから離れる気になれないダンは、未来で立派に成長していた娘のことをエミーに話す。
毒の生成を一緒に行い、それを使って世界を救うはずだったと言うダンは、他の方法を考えようとする。
自分も協力すると言うエミーは、最初の襲撃が2048年のロシア北部だったと話すダンに、飛来した宇宙船を攻撃すればいいと伝える。
宇宙から飛来した痕跡はないと言うダンは、はるか前に地球に来ていた可能性を指摘するエミーの意見を聞き対抗策が閃く。
ドリアンに会ったダンは、戦いを避けられると言っても信じない彼に、娘を救うための協力を求める。
ダンの話を聞いたドリアンは、ダンと共にチャーリーの元に向かい、ホワイトスパイクのカギ爪を分析してもらう。
火山灰の成分を確認したチャーリーは、ロシアではなく中国か朝鮮半島の山だとダンとドリアンに伝える。
火山に詳しい生徒マーティンに意見を求めたダンは、中国と北朝鮮の国境にある”白頭山”の946年の噴火の降灰が、今でも氷河に残っているという話を聞く。
エイリアンが1000年前に飛来し解凍されたことに気づいたダンらは、ロシアの氷河の場所を確認して、政府に協力を求めるものの、それを却下される。
ロシアの国境は閉鎖されているため、飛行機で密入国するしかないダンは、仕方なくジェームズの元に向かい、事情を話し協力を求める。
大量に作った毒を持参したハートも作戦に加わることになり、ダンらは空路ロシアに向かう。
科学アカデミー氷河、ロシア、セヴェルナヤ・ゼムリャ諸島。
スノーモービルで移動したダンらは、目的地に到着して内部を調べ、宇宙船を発見する。
ダンらは、このことを世界に伝えることも検討するが、時間がないために、自分たちで解決しようとする。
ジェームズとチャーリーを残したダンらは、宇宙船の内部に入る。
ダンらは、ホワイトスパイクが、地球を絶滅させるための兵器のように格納されていることを確認し、毒を使い抹殺しようとする。
最初の数匹は成功するものの、暴れ始めたホワイトスパイクはダンらに襲い掛かる。
その場を爆破するつもりのドリアンはダンにカギ爪を渡し、娘を救えと伝えて脱出させる。
その場から逃れたダンは、大爆発の爆風で吹き飛ばされるものの無事だった。
ダンは、脱出していたジェームズとチャーリーから、メスが1匹逃げたことを知らされる。
メスを見つけたダンとジェームズは、敵に立ち向かう。
痛めつけられたダンはカギ爪で戦い、毒を使ってメスを倒す。
ダンとジェームズ、そしてチャーリーは戦いを終える。
その後、アメリカ政府は、ロシアの氷河での敵の攻撃を自分たちの功績のように伝える。
エミーとミューリは、無事に戻ったダンを迎える。
ダンはミューリに祖父を紹介し、ジェームズは孫娘を抱きしめる。
結果的に訪れなくなった未来のことを、ダンはミューリには話さなかった。
自分を変えてくれた未来のミューリに感謝したダンは、家族と共に生きて、決して離れないことを誓う。
ダンは、自分にとって最高の未来は目の前にあったことに気づく。