|  | 1934年に発表された、ダシール・ハメットの小説”The Thin Man”を基に製作された、探偵ニック・チャールズとノラ夫妻が活躍する”影なき男”シリーズの第5作(全6作)。 故郷の町で起きた謎の殺人事件を解決しようとする探偵夫婦の活躍を描く、監督リチャード・ソープ、主演ウィリアム・パウエル、マーナ・ロイ、ルシール・ワトソン、グロリア・デヘイヴン他共演のミステリー・コメディ。 | 
■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・ソープ
製作:エヴェレット・リスキン
原作:ダシール・ハメット(キャラクター)
原案
ロバート・リスキン
ハリー・カーニッツ
脚本
ロバート・リスキン
ドワイト・テイラー
撮影:カール・フロイント
編集:ラルフ・E・ウィンターズ
音楽:デヴィッド・スネル
出演
ニック・チャールズ:ウィリアム・パウエル
ノラ・チャールズ:マーナ・ロイ
チャールズ夫人:ルシール・ワトソン
ローラベル”ローラ”ロンソン:グロリア・デヘイヴン
クレイジー・メアリー:アン・リヴィア
ヘレナ・ドレイク:ヘレン・ヴィンソン
バートラム・チャールズ医師:ハリー・ダヴェンポート
エドガー・ドレイク:レオン・エイムズ
ウィリー・クランプ:ドナルド・ミーク
ブローガン:エドワード・ブロフィ
ブルース・クレイワース医師:ロイド・コリガン
ヒルダ:アニタ・シャープ=ボルスター
ピーター・バートン:ラルフ・ブルックス
マクレガー警察署長:ドナルド・マクブライド
ウィロビー:モリス・アンクラム
ミス・ピーヴィー:ノラ・セシル
サム・ロンソン:マイナー・ワトソン
R.T.テイタム:チャールズ・ハルトン(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 MGM
1944年製作 100分
公開
北米:1944年11月21日
日本:1951年2月14日
製作費 $1,000,000
■ ストーリー ■
ニューイングランド、シカモア・スプリングス。
探偵のニック・チャールズ(ウィリアム・パウエル)は、妻ノラ(マーナ・ロイ)と愛犬アスタと共に、休暇を過ごすために故郷に着く。
駅でニックは、地元の変わり者クレイジー・メアリー(アン・リヴィア)に出くわす。
実家に戻ったニックとノラは、医師である父バートラム(ハリー・ダヴェンポート)と母(ルシール・ワトソン)に歓迎される。
庭でくつろいでいたニックは、訪ねて来た幼馴染の町医者ブルース・クレイワース(ロイド・コリガン)から、捜査のために町に来たのかをかれるものの、それを否定する。
その後も、恩師である教師ミス・ピーヴィー(ノラ・セシル)と彼女の甥ウィロビー(モリス・アンクラム)からも、事件の捜査で町に来たと思われる。
しばらくして、銀行家サム・ロンソン(マイナー・ワトソン)の娘で、演劇学校の学生ローラベル”ローラ”ロンソン(グロリア・デヘイヴン)が現れ、彼女も、ニックが町で起きる謎を解くために来たと思う。
ニックはそれを否定するものの、ローラは、彼のことを町中に広めてしまう。
有名な探偵であるニックのことは新聞記事になってしまい、それを知ったエドガー・ドレイク(レオン・エイムズ)は、ニックが自分たちのことを探りに来ていると思い、ある絵を手に入れて町を出ようとする。
絵がまだ届いていないと言うエドガーの妻ヘレナ(ヘレン・ヴィンソン)は、動揺する夫を落ち着かせる。
買い物のために外出したノラは、ウィリー・クランプ(ドナルド・ミーク)の店で、誕生日のニックのために、ショーウィンドウにあった風車の絵を購入しようとする。
買い手が決まっていると言われたノラだったが、クランプを説得して強引に絵を購入する。
クランプの店に向かったヘレナは、絵が売れてしまったことを知り、エドガーにそのことを話す。
その夜、散歩から戻ったニックは、訪ねて来た航空機工場の従業員ピーター・バートン(ラルフ・ブルックス)が、目の前で何者かに射殺されたために驚く。
ニックは、庭にいた、列車で出くわした旧友のブローガン(エドワード・ブロフィ)を家に招き入れ、殺人があったことを話す。
ブルースを呼んだニックは、彼に検死を頼み、マクレガー警察署長(ドナルド・マクブライド)らと共に事件の捜査を始めるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
参考:
・「影なき男」(1934)
・「夕陽特急」(1936)
・「第三の影」(1939)
・「影なき男の影」(1941)
・「風車の秘密」(1944)
・「影なき男の息子」(1947)
1934年に発表された、ダシール・ハメットの小説”The Thin Man”を基に製作された、探偵ニック・チャールズとノラ夫妻が活躍する”影なき男”シリーズの第5作(全6作)。
サイレント時代から活躍し、多くのMGM作品を手がけたたリチャード・ソープが監督し、主演はウィリアム・パウエル、マーナ・ロイ、ルシール・ワトソン、グロリア・デヘイヴンなどが共演した作品。
故郷の町で起きた謎の殺人事件を可決しようとする探偵夫婦の活躍を描くミステリー・コメディ。
シリーズの顔として前4作を監督したW・S・ヴァン・ダイクが前年に亡くなったために、リチャード・ソープが監督を務めた。
太平洋戦争勃発と共に中断していたシリーズとしては、戦中に製作、公開された唯一の作品で、その影響を全く感じさせない、お馴染みである、多くの個性豊かなキャラクターが登場する、ユーモア満載の愉快な内容は注目だ。
主演の探偵夫婦ニック・チャールズのウィリアム・パウエルとノラのマーナ・ロイは、休暇で故郷を訪れたにも拘らず、謎の殺人事件を解決しようとする主人公を熱演している。
ニックの母親ルシール・ワトソン、殺された被害者に惹かれていた銀行家の娘グロリア・デヘイヴン、被害者の母親だった町の変わり者の女性アン・リヴィア、ノラがニックにプレゼントした秘密が隠された絵を手に入れようとするヘレン・ヴィンソン、その夫レオン・エイムズ、ニックの父親である医師ハリー・ダヴェンポート、絵を販売する店主のドナルド・ミーク、、ニックに協力する旧友エドワード・ブロフィ、ニックの幼馴染である町医者のロイド・コリガン、ニックの実家の家政婦アニタ・シャープ=ボルスター、殺される被害者のラルフ・ブルックス、警察署長のドナルド・マクブライド、ニックの恩師である教師ノラ・セシル、その甥モリス・アンクラム、ローラ(グロリア・デヘイヴン)の父親である銀行家マイナー・ワトソン、銀行の頭取チャールズ・ハルトンなどが共演している。















