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ベロニカとの記憶 The Sense of an Ending (2017) 3.82/5 (33)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

2011年に発表された、ジュリアン・バーンズの小説”The Sense of an Ending”を基に製作された作品。
学生時代の初恋の女性の母親の遺品である親友の日記を受け取ることになった男性の複雑な心境と過去を描く、監督リテーシュ・バトラ、主演ジム・ブロードベントシャーロット・ランプリングハリエット・ウォルタービリー・ハウルフレイア・メイヴァージョー・アルウィンエミリー・モーティマーマシュー・グッド他共演のミステリー・ドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:リテーシュ・バトラ
製作
デヴィッド・M・トンプソン
エド・ルービン
製作総指揮
ベン・ブラウニング
アーロン・ライダー
グレン・バスナー
ミラン・ポペルカ
ノーマン・メリー
クリスティーン・ランガン
エド・ウェザレッド
原作:ジュリアン・バーンズThe Sense of an Ending
脚本:ニック・ペイン
撮影:クリストファー・ロス
編集:ジョン・F・ライオンズ
音楽:マックス・リヒター

出演
アンソニー”トニー”ウェブスター:ジム・ブロードベント
アンソニー”トニー”ウェブスター(若年期):ビリー・ハウル
ベロニカ・フォード:シャーロット・ランプリング
ベロニカ・フォード(若年期):フレイア・メイヴァー
マーガレット・ウェブスター:ハリエット・ウォルター
セーラ・フォード:エミリー・モーティマー
スージー・ウェブスター:ミシェル・ドッカリー
エイドリアン・フィンSr.:ジョー・アルウィン
エイドリアン・フィンJr.:アンドリュー・バックリー
コリン・シンプソン:ピーター・ライト
コリン・シンプソン(若年期):ジャック・ロクストン
アレックス・スチュワート: ヒルトン・マクレー
アレックス・スチュワート(若年期):ティモシー・アイネス
ジョー・ハント:マシュー・グッド
ジャック・フォード:エドワード・ホルクロフト
デヴィッド・フォード:ジェームズ・ウィルビー

イギリス/アメリカ 映画
配給
CBS Films
Lionsgate Films
StudioCanal
2017年製作 108分
公開
イギリス:2017年4月14日
北米:2017年3月10日
日本:2018年1月20日
北米興行収入 $1,274,400
世界 $4,842,620


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロンドン
アンソニー”トニー”ウェブスター(ジム・ブロードベント)は、”ライカ”の中古カメラ店を経営する年金生活者だった。

ある朝、家を出る際に郵便配達人のダニーから手紙を受け取ったトニーは、店に向かい仕事を始める。

ランチの際、脚を怪我している元妻マーガレット(ハリエット・ウォルター)からの電話を受けたトニーは、シングルマザーとして出産しようとする娘スージー(ミシェル・ドッカリー)の妊婦教室の付き添いを代わってほしいと言われる。

朝受け取った手紙のことを気にしながら、車でスージーを迎えに行ったトニーは妊婦教室に向かい、参加者と交流して楽しむ。

スージーを家に送ったトニーは、プレゼントがあると言われて車で待ち、法律事務所から届いた手紙を確認する。

手紙の内容を見て動揺するトニーは、スージーから”iPhone”を受け取る。

家に向かう途中でも手紙が気になるトニーは、学生時代を思い出す。

帰宅したトニーは、身分証明書のコピーを同封した手紙を法律事務所に送る。

数日後、トニーは届いた手紙を確認する。

学生時代の親友エイドリアン・フィン(ジョー・アルウィン)の友人へと書かれた、500ポンドと昔の思い出の品を遺したという内容だった。

初恋の人ベロニカ・フォードの母親セーラ(エミリー・モーティマー)からの手紙であり、トニーは、亡くなった彼女の遺品を受け取りに法律事務所に向かう。

要件を話したトニーは、手紙と共にあるはずの添付品が入っていないと伝え、それがベロニカの元にあることを知らされる。

添付品が日記であることを知ったトニーは、それを確かめるために、ベロニカの住所を教える許可を得てほしいと伝えてその場を去る。

王室顧問弁護士のマーガレットに手紙を見せたトニーは、受け取るはずの日記を手放してくれないと伝える。
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学生時代、あるパーティーでお気に入りの”ライカ”のカメラを手にするベロニカ(フレイア・メイヴァー)と出会ったトニー(ビリー・ハウル)は、彼女と意気投合する。
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日記のことを話したトニーは、手紙はセーラのもので娘のベロニカのものではないことを伝え、マーガレットから、どちらと寝たのか訊かれる。

どちらとも寝ていないと言うトニーは、ベロニカとは一応、付き合っていたと話す。
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父デヴィッド(ジェームズ・ウィルビー)と共にトニーを車で迎えに行ったベロニカは、家に向かう。

気さくなデヴィッドに部屋に案内されたトニーは、現れたベロニカの兄ジャック(エドワード・ホルクロフト)に挨拶する。

夕食になり、ジャックが通うケンブリッジ大学で、友人のエイドリアンが哲学を専攻していることを伝えたトニーは、彼を知らないと言われる。

英文学を専攻するトニーは将来のことを訊かれ、詩か書きたいと思っていると答える。

部屋に戻り、ぎこちない会話のことをベロニカに話したトニーは、彼女からみだらなことを言われ、その後、自慰行為をする。
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それを聞いたマーガレットは呆れてしまい、トニーが今でもベロニカを想っていると考える。
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翌日、皆は散歩に出かけ、起きて来たセーラに朝食を作ってもらうトニーは、ベロニカに振り回されてはダメだと言われる。

その後、デヴィッドとベロニカと共にその場を去るトニーは、見送ってくれたセーラのことが気になる。
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十分話は聞いたと言うマーガレットは席を立ち、何かが起きていると大袈裟に考えるトニーに、用があったら電話してほしいと伝えてその場を去る。

その後、弁護士事務所を通しベロニカに何通もの手紙を送ったトニーだったが、日記を手放す気はないとのことだった。

弁護士から、日記はエイドリアンのものだと言われたトニーは、それが自分の私物であることを確認して、マーガレットの家に向かう。
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休暇明けの歴史の授業を受けたトニーは、教師のジョー・ハント(マシュー・グッド)に質問される転校生のエイドリアンに興味を持つ。

ランチの時間にエイドリアンとテーブルを共にしたトニーは、友人のコリン・シンプソン(ジャック・ロクストン)とアレックス・スチュワート(ティモシー・アイネス)を紹介する。

全校集会が開かれ、科学科の”ジョゼフ・ドブソン”が遺体で発見さたことが生徒に知らされ、自殺ということが分かる。

エイドリアンは、その件をハントの授業で語り、ドブソンは恋人が妊娠したことで自殺したと言って、個人的な事柄だと指摘されるものの、歴史の問題としての意見を伝える。
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卒業後もエイドリアンとだけは連絡を取り合っていたとマーガレットに話したトニーは、この数日、語っていたことで初めて聞いたと言われる。

話す価値もないことだったと言わてたマーガレットは、長年夫婦だったのに、自分にとっては重要だとは思わなかったのかとトニーに伝える。

初恋の話だと言われたトニーは、ベロニカと自分に愛はなかったとマーガレットに伝えるものの、カメラは影響を受けたはずだと思う彼女に昔のことを語る。
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車の中でベロニカと過ごしたトニーは、キス以上のことは拒まれる。

自分たちの関係の今後を尋ねたトニーは、ベロニカから、それが必要かと言われる。
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何も進展しなかったと話すトニーにマーガレットは、普通とは思えないベロニカの母親が日記を持っていた理由を尋ね、エイドリアンが死んだ時に遺品がベロニカに渡ったのだろうと言われる。

その訳を知りたがるマーガレットに、トニーは話をする。
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ある日トニーは、ベロニカと親しくなったので付き合うつもりだと言うエイドリアンからの手紙を受け取る。

トニーは、全く構わないという返事をエイドリアンに送る。

その後エイドリアンは、バスタブで手首を切り自殺する。

それを知ったトニーは、コリンとアレックスと共にエイドリアンの自殺について話をする。
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日記には何が書かれているか分からないが、とにかく自分のものだと言うトニーは、マーガレットから、昔雇っていたスウェーデン人のナニーの日記を読んでしまった時の話を聞く。

知っていたらクビにした内容だと言うトニーが酔っていたために、マーガレットは仕方なく彼を泊めることにする。

ベッドを用意してくれたマーガレットに自分を捨てた理由を尋ねたトニーは答えてもらえず、いい結婚だったと伝える。

翌日、コリン(ピーター・ライト)とアレックス(ヒルトン・マクレー)にメールを送りカフェで再会したトニーは、二人に今回の件を話す。

ベロニカのような女に惚れた理由を訊かれたトニーは、ミステリアスなところが良かったと答える。

二人から、自分がベロニカとエイドリアンを引き合わせたと言われたトニーは、彼女の兄ジャックだと言い張りるものの、そうでなかったことを思い出すようにと言われる。

アルバムを見直してみるようにと言われたトニーは、写真は処分してしまったと二人に伝える。

ベロニカに直接、連絡をとってみたか訊かれたトニーは、コリンとアレックスに手伝ってもらい、SNSのアカウントをとり、彼女と連絡を取ることにする。

翌朝、ベロニカと初めて会った時の夢を見ていたトニーは電話の呼び出し音で目覚めるものの、受話器が見つからない。

それはベロニカからの電話で、トニーは、メッセージを残してくれた彼女と会うことになる。

出かける準備をするトニーは、かつては拒んだベロニカと愛し合った時のことを思い出す。

ミレニアム・ブリッジ”でベロニカ(シャーロット・ランプリング)と再会したトニーは、近くのカフェに向かう。

セーラや遺品であるエイドリアンの日記ことを話したトニーは、ベロニカから日記は燃やしてしまったと言われる。

近くの席で騒ぐ子供を叱ったトニーは、日記の内容は知る権利があるとベロニカに伝える。

法的にはイエスでも道徳的にはノーだと言うベロニカは、突然のことで動揺したと話し納得しないトニーに、母の行動は理解できないと伝える。

説明を求められたベロニカは、封筒を置いて席を立ちその場を去る。

ベロニカを追ったトニーは、地下鉄でハイゲート駅に向かった彼女が、駐車してあった車に乗り走り去ったためにナンバーをメモする。

スージーからの電話で出産が近いことを知ったトニーは、彼女を車で迎えに行き病院に向かう。

分娩室に入ったスージーを励まし、マーガレットに連絡しに行ったトニーは、待っている間、長年使っている腕時計が動かなくなったことに気づく。

ベロニカから受け取った封筒を開けたトニーは、それが、エイドリアンとベロニカに送ろうとしたハガキを破った後でタイプした、二人に対する怒りを書き綴った手紙であることに気づく。

トニーは、嫌味と共に、ベロニカに振り回されるなと忠告してくれた母セーラと話してみるべきであり、”いい女”だと手紙に書いたことも思い出す。

マーガレットが駆け付けるが、結局はスージーの勘違いで出産することなく、トニーは二人を送っていく。

スージーの家に着いたトニーは、泊っていくと言うマーガレットにベロニカに会ったことを話し、受け取った手紙を見せる。

酷い内容に驚き、ベロニカをつけて車のナンバーまでメモしたトニーにストーキングだと伝えたマーガレットは、彼女に謝罪しようとしたと言われる。

スージーのことなどを含め、今の状況が分かっていないトニーをマーガレットは批判する。

翌日、ベロニカを監視していたトニーは、彼女が息子(アンドリュー・バックリー)らしき青年を連れて障害者施設の人々と散歩する姿を確認する。

彼らと別れたベロニカは家に向かい、つけて来たトニーに気づき迷惑に思う。

渡された手紙を読んだので話をしたいと言うトニーは、名刺を渡しながら、これ以上は煩わせないとベロニカに伝える。

トニーが”ライカ”の中古品を扱う店を経営していることを知ったベロニカは、今日は都合が悪いと言って、近いうちに改めて会うことを約束する。

施設の青年らがパブに行くと言っていた会話を聞いていたトニーは、その場に向かう。

ベストに多くのバッジをつける青年に話しかけたトニーは、彼がエイドリアンという名前だと知る。

席に着いたトニーは、ドブソンが恋人の妊娠を知り自殺したと、学生時代に歴史の授業で話したエイドリアンのことを思い出す。

トニーは、怒りを込めた手紙をエイドリアンに書いたことを後悔する。

ベロニカから連絡がありカフェで会ったトニーは、彼女が結婚しなかったことを知り、自分は離婚したと話す。

マーガレットが”ライカ”の店を始めたことで嫉妬していると話すトニーは、最初のカメラは君からだったとベロニカに伝える。

妊婦のスージーのことなどを話したトニーは、約束があるので帰ると言うベロニカに、パブでエイドリアンに会ったことを話す。

君と同じく、エイドリアンも自分には大切な存在であり、あの酷い手紙は一時の過ちだと言うトニーは、日記はもういらない、君の息子の父親が書いたものだからとベロニカに伝える。

大変な時を過ごしただろうと言われたベロニカは、あなたには理解できないとトニーに伝えてその場を去る。

帰りがけにセーラに似た女性とすれ違ったトニーは、パブに向かう。

エイドリアンらが現れ、彼らを世話をする施設の職員ベンから不審に思われたトニーは、エイドリアンが気にして動揺していると言われる。

自己紹介をしたトニーは、自分はエイドリアンの父親の親友で、同じ大学だった母親とも最近、再会したとベンに伝えるものの、彼女と同じ世代には見えないと言われる。

ここに来ればエイドリアンの母親ベロニカに会えると思ったと伝えたトニーは、ベンから、彼女は姉だと言われて驚く。

エイドリアンの母親セーラは半年前に亡くなったと言われたトニーは、彼がエイドリアンSr.とセーラの息子だと知る。

セーラと過ごし見送られた時のことを思い出すトニーは、スージーからの電話を受けて、マーガレットに連絡して娘を連れて病院に向かう。

分娩室で待つスージーに、ベロニカとエイドリアンのことなどを話したトニーは、二人に酷い手紙を送ってしまったと伝える。

エイドリアンが自殺する前にベロニカが妊娠したと思ったのだが、身ごもったのは彼女の母親だったと言うトニーは、自分の手紙のせいでそうなったとスージーに話す。

その後、トニーに付き添ってもらったスージーは、男の子を無事に出産して感激する。

待合室にいたトニーは、スージーが感謝していることをマーガレットから知らされる。

去ろうとするマーガレットを呼び止めたトニーは、今までの自分のことを謝罪し、君とスージーは人生の宝物だと伝える。

動かない腕時計のことを気にするトニーにキスしたマーガレットは席に戻る。

その後、トニーとマーガレットは、スージーと孫と共に家に向かう。

いつものように現れたダニーにコーヒーをご馳走し郵便物受け取ったトニーは、それがマーガレットから届いた腕時計だったために喜ぶ。

ベロニカに手紙を書いたトニーは、”その後”を知らなかったことに謝罪すると共に、教えてくれたことに感謝する。

店にいたトニーは、孫のジョシュアを連れて来たスージーと話をする。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロンドン
ライカ”の中古カメラ店を経営する年金生活者のアンソニー”トニー”ウェブスターは、弁護士事務からの手紙を受け取る。
学生時代の初恋の人ベロニカの母セーラが亡くなったことを知ったトニーは、彼女が自分に遺した日記を受け取ることになる。
様々なことを思い出したトニーは、その日記が自殺した親友エイドリアンのものだと知り、引き渡しを拒むベロニカに連絡して会うことを考えるのだが・・・。
__________

ブッカー賞”を受賞したジュリアン・バーンズの小説”The Sense of an Ending”の映画化。

学生時代の初恋の女性の母親の遺品である親友の日記を受け取ることになり、困惑しながら過去を思い出す男性の複雑な心境を描くドラマ。

年金生活者が、ある出来事をきっかけに過去を想いながら過ごす日々を描く人間ドラマと思いきや、複雑な人間関係などが絡むミステリー・タッチで展開する内容に引き込まれる。

自殺した親友の日記を、彼と付き合っていた恋人の母親が主人公に遺品として遺していることを知る観客は戸惑うだろう。
過去の回想と、主人公が直面する事態と共にその真実が解明され、一連の騒動により、離れ離れになっていた家族の気持ちが一つになるという、心地よい雰囲気で終わるラストもなかなかよろしい。

やや偏屈にも思える年金生活者の老人を、実力派らしく実に自然に演ずる主演のジム・ブロードベントと、過去を背負って生きた女性をクールに演ずるシャーロット・ランプリングの深い演技は注目だ。

主人公の学生時代を演ずるビリー・ハウル、ヒロインの若年期フレイア・メイヴァー、彼女と付き合うようになるものの自殺する主人公の親友ジョー・アルウィン、その息子アンドリュー・バックリー、主人公の妻をいい雰囲気で演ずるハリエット・ウォルター、主人公の親友ピーター・ライト、その若年期ジャック・ロクストン、同じくヒルトン・マクレー、その若年期ティモシー・アイネス、ヒロインの母親エミリー・モーティマー、主人公の娘ミシェル・ドッカリー、歴史の教師マシュー・グッド、ヒロインの兄エドワード・ホルクロフト、その父親ジェームズ・ウィルビーなどが共演している。



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