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彩られし女性 The Painted Veil (1934)

1925年に発表された、サマセット・モームの小説”The Painted Veil”を基に製作された作品。
刺激的な生き方だけを夢見て学者と愛のない結婚をした女性の女心を描く、監督リチャード・ボレスラウスキー、主演グレタ・ガルボハーバート・マーシャルジョージ・ブレント他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ

グレタ・ガルボ / Greta Garbo / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:リチャード・ボレスラウスキー
製作:ハント・ストロンバーグ
原作:サマセット・モームThe Painted Veil
脚本
ジョン・ミーハン
サルカ・ヴィアテル
エディス・フィッツジェラルド
撮影:ウィリアム・H・ダニエルズ
編集:ヒュー・ウィン
音楽:ハーバート・ストサート

出演
カトリン・コーバー・フェイン:グレタ・ガルボ
ウォルター・フェイン医師:ハーバート・マーシャル
ジャック・タウンゼント:ジョージ・ブレント
ユー将軍:ワーナー・オーランド
コーバー医師:ジーン・ハーショルト
コーバー夫人:ボディル・ロージング
タウンゼント夫人:キャサリン・アレクサンダー
オルガ・コーバー:セシリア・パーカー
アマ:ス・ヨン
ワディントン:フォレスター・ハーヴェイ

アメリカ 映画
配給 MGM
1934年製作 85分
公開
北米:1934年11月23日
日本:1935年10月
製作費 $947,000
北米興行収入 $1,658,000


ストーリー
オーストリアの医師コーバー(ジーン・ハーショルト)の娘カトリン(グレタ・ガルボ)は、妹のオルガ(セシリア・パーカー)が結婚してしまい、孤独を感じながらも愛には関心がなく、刺激を求めて国外で暮らすことなどを夢見る。
コーバーの助手で、真面目だが不器用なイギリス人の細菌学者ウォルター・フェイン医師(ハーバート・マーシャル)は、幼馴染のカトリンに惹かれていた。
カトリンに求婚したウォルターは、研究のために向かう香港に住むことを提案する。
カトリンは、ウォルターを愛していないにも拘わらず、少しでも夢に近づくと思いそれに同意する。
結婚した2人は香港に到着し、カトリンは、ウォルターからイギリス大使館員のジャック・タウンゼント(ジョージ・ブレント)を紹介される。
その後、ウォルターは研究に専念してしまい、ジャックがカトリンの相手をすることが多くなる。
妻(キャサリン・アレクサンダー)を愛していないジャックは、カトリンにウォルターを愛しているか尋ねるが、説明は不要で、必然性があればいいと言われて納得する。
ジャックにキスされたカトリンは、動揺してその場を去る。
カトリンは、忙しいウォルターとのすれ違い生活と、平凡な日々が続いていたために気が滅入る。
その夜、祭があることを知ったカトリンは、ジャックが迎えに来たために戸惑うが、気分転換を兼ねて彼と出かける。
中国の文化に触れて楽しい時を過ごしたカトリンは、昼間と同じ質問をするジャックの愛を受け入れてしまう。
ウォルターは、仕事が山積みだったためにカトリンの相手ができない。
ある日、早めに帰宅したウォルターは、カトリンの寝室のドアがロックされ、テーブルの上にジャックの帽子が置かれていることに気づく。
ショックを受けたウォルターは、その夜カトリンを非難する。
反論したカトリンは、ジャックを愛し、あなたを愛したことは一度もないとウォルターに伝えるものの、納得してもらえるはずがなかった。
ウォルターは、ジャックが妻と離婚することを書面で約束した場合に、離婚に同意することをカトリンに伝える。
カトリンから話を聞いたジャックは、自分のキャリアを捨てる訳にはいかないと言って彼女から身を引く。
仕方なくカトリンは、ウォルターと共にコレラが蔓延している地区に向かうのだが・・・。


解説 評価 感想

1925年に発表された、サマセット・モームの小説”The Painted Veil”を基に製作された作品。

ポーランド出身のリチャード・ボレスラウスキーが監督し、主演はグレタ・ガルボハーバート・マーシャルジョージ・ブレントなどが共演した作品。

刺激的な生き方だけを夢見て学者と愛のない結婚をした女性の女心を描く、監督リチャード・ボレスラウスキー、主演グレタ・ガルボハーバート・マーシャルジョージ・ブレント他共演のドラマ。

後に同じ原作で、監督ロナルド・ニーム、主演エレノア・パーカー主演の”The Seventh Sin”(1957)、ナオミ・ワッツエドワード・ノートン主演の「ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち」(2006)が製作された。

原作とその後の2作は、主人公の夫ウォルターはコレラで亡くなり、ヒロインは妊娠するが、父親が夫か恋人かは不明だという点などが本作と違う。

ハーバート・ストサートのドラマチックな音楽も印象に残る。

自由奔放に生きながら刺激を求め、喜怒哀楽、苦悩する姿、真実の愛を知りながら夫の無事を祈る妻など、様々な表情を見せるグレタ・ガルボの魅力が見どころの作品で、当時の映画界が誇るスターとしての存在感ある演技は注目だ。

主人公と結婚するものの、蔓延する疫病の研究と治療で関係が悪化する医師ハーバート・マーシャル、主人公と深い関係になるイギリス大使館員ジョージ・ブレントコレラが蔓延する地区を管理する将軍ワーナー・オーランド、主人公の父親ジーン・ハーショルト、その妻ボディル・ロージング、ジャック(ジョージ・ブレント)の夫人キャサリン・アレクサンダー、主人公の妹セシリア・パーカー、主人公のメイド、ス・ヨン、地区の役人フォレスター・ハーヴェイなどが共演している。


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