1972年に発表された、ロバート・ラドラムの小説”The Osterman Weekend”を基に製作された作品。 友人3人がKGBのスパイだと知りCIAの諜報活動に協力することになったジャーナリストの行動を描く、監督サム・ペキンパー(遺作)、主演ルトガー・ハウアー、ジョン・ハート、クレイグ・T・ネルソン、デニス・ホッパー、クリス・サランドン、メグ・フォスター、バート・ランカスター他共演のサスペンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:サム・ペキンパー
製作
ピーター・S・デイヴィス
ウィリアム・N・パンザー
製作総指揮
ガイ・コリンズ
ラリー・ジョーンズ
マイケル・T・マーフィ
マーク・W・ザヴァット
原作:ロバート・ラドラム”The Osterman Weekend”
脚本:アラン・シャープ
脚色:イアン・マスターズ
撮影:ジョン・コキロン
編集
エドワード・M・エイブロムス
デヴィッド・ローリンズ
音楽:ラロ・シフリン
出演
ジョン・タナー:ルトガー・ハウアー
ローレンス・ファセット:ジョン・ハート
バーナード・オスターマン:クレイグ・T・ネルソン
リチャード・トレメイン:デニス・ホッパー
ジョセフ・カードン:クリス・サランドン
アリ・タナー:メグ・フォスター
ヴァージニア・トレメイン:ヘレン・シェイヴァー
ベティ・カードン:キャシー・イエーツ
ウォルター・ステニングス:サンディ・マクピーク
クリス・タナー:クリストファー・スター
マクスウェル・ダンフォース:バート・ランカスター
ズナ・ブリックマン:メレテ・ヴァン・カンプ
アンドレイ・ミカロヴィッチ:ジャン・トリスカ
キーヴァー将軍:ハンスフォード・ロウ
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1983年製作 103分
公開
北米:1983年11月4日
日本:1984年6月9日
製作費 $6,500,000
北米興行収入 $6,486,780
■ ストーリー ■
CIA諜報員のローレンス・ファセット(ジョン・ハート)は、シャワーを浴びている間に、妻ズナ・ブリックマン(メレテ・ヴァン・カンプ)を侵入したKGBに殺される。
その様子は盗撮され、CIA長官のマクスウェル・ダンフォース(バート・ランカスター)は、ファセットの妻が殺される様子をビデオで確認する。
ファセットは、犯人であるKGBのオメガと呼ばれるスパイ組織を突き止め、著名なジャーナリストのジョン・タナー(ルトガー・ハウアー)を利用して、それを潰すことを考える。
ダンフォースは、部下ウォルター・ステニングス(サンディ・マクピーク)の反対を押し切りファセットを呼び出す。
ファセットは、タナーの学友であるテレビ・プロデューサーのバーナード・オスターマン(クレイグ・T・ネルソン)、形成外科医のリチャード・トレメイン(デニス・ホッパー)、株式トレーダーのジョセフ・カルドン(クリス・サランドン)の3人がオメガの一員であるため、その中の1人を西側に転向させることをダンフォースに提案して許可を得る。
ファセットに会ったタナーは、友人のバーナード、リチャード、ジョセフがKGBであることを知らされ動揺しながら協力を求められる。
仕方なくファセットの要望を聞き入れたタナーは、妻アリ(メグ・フォスター)と息子クリス(クリストファー・スター)には何も話さなかった。
タナーは、年に一度の恒例行事である、妻を同伴する友人3人との自宅で行う同窓会で、ファセットの監視下で行動を開始するのだが・・・。
ロバート・ラドラムの小説”The Osterman Weekend”(1972)を基に製作された作品。
数々の話題作を残したサム・ペキンパーの遺作であり、主演はルトガー・ハウアー、ジョン・ハート、クレイグ・T・ネルソン、デニス・ホッパー、クリス・サランドン、メグ・フォスター、バート・ランカスターなどが共演している。
友人3人がKGBのスパイだと知り、CIAの諜報活動に協力することになったジャーナリストの行動を描くサスペンス。
ロバート・ラドラムの複雑な内容の原作をイアン・マスターズが脚色し、アラン・シャープが脚本にまとめた作品で、冷戦下の米ソのスパイ戦に見せかけたCIA内部の陰謀が描かれている。
何と言っても、サム・ペキンパーの暴力描写が注目であり、スローモーションや細かいカットを随所で見せながら彼らしさはでているものの、衰える年齢ではないのだが平凡でいまいち物足りない。
ドラマ構成も理解不能の箇所があり、必要以上の性描写なども批判され、批評家の評価は低かった。
事件の黒幕として存在感を発揮するCIA長官役のバート・ランカスター他、個性派スターが揃ったキャストが見どころの作品でもある。
友人がスパイだと知らされ、動揺しながらCIAに協力する著名なジャーナリストを熱演するルトガー・ハウアー、彼を操るCIA諜報員を好演するジョン・ハート、主人公の友人であるテレビ・プロデューサーのクレイグ・T・ネルソン、同じく形成外科医のデニス・ホッパー、その妻で薬物依存症のヘレン・シェイヴァー、主人公の友人で株式トレーダーのクリス・サランドン、その妻キャシー・イエーツ、終盤で勇敢に戦う主人公の妻メグ・フォスター、CIA長官の補佐サンディ・マクピーク、主人公の息子クリストファー・スター、殺されるファセットの妻メレテ・ヴァン・カンプ、KGBのジャン・トリスカ、主人公のインタビューを受ける将軍ハンスフォード・ロウなどが共演している。