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オスカー The Oscar (1966)

ハリウッドの内幕を赤裸々に描く、主演スティーヴン・ボイドトニー・ベネットエルケ・ソマーエリノア・パーカー他共演、監督ラッセル・ラウズによるドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:ラッセル・ラウズ

製作:クラレンス・グリーン
製作総指揮:ジョセフ・E・レヴィン
原作:リチャード・セイル
脚本
ハーラン・エリスン

ラッセル・ラウズ
クラレンス・グリーン
撮影:ジョセフ・ルッテンバーグ
編集:チェスター・W・スキッファー
美術・装置
ハル・ペレイラ

アーサー・ロネーガン
ロバート・R・ベントン
ジェームズ・E・ペイン
衣装デザイン:イデス・ヘッド
音楽:パーシー・フェイス

出演
スティーヴン・ボイド:フランク・フェーン
トニー・ベネット:ハイミー・ケリー
エルケ・ソマー:ケイ・バーグダル
エリノア・パーカー:ソフィー・カンターロ
ミルトン・バール:アルフレッド”キャピー”キャプステトラー
ジョセフ・コットン:ケネス・リーガン
ジル・セント・ジョン:ローレル・スコット
アーネスト・ボーグナイン:バーニー・イエール
エディ・アダムス:トリナ・イエール
ウォルター・ブレナン:オリン・C・クエンティン
ピーター・ロフォード:スティーヴ・マークス
ジーン・ヘイル:シェリル・バーカー
ブロデリック・クロフォード:保安官
エド・ベグリー:グロバード
ジェームズ・ダン:テレビ局重役
ボブ・ホープ:本人
マール・オベロン:本人
フランク・シナトラ:本人
ナンシー・シナトラ:本人
ヘッダ・ホッパー:本人
イデス・ヘッド:本人

アメリカ 映画
配給 Embassy Pictures
1966年製作 119分
公開
北米:1966年3月4日
日本:1967年6月


アカデミー賞 ■
第39回アカデミー賞
・ノミネート
美術(カラー)・衣装デザイン賞(カラー)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
サンタモニカアカデミー賞授賞式会場。
ボブ・ホープの司会で式は始まるが、今年の主演男優賞にノミネートされたフランク・フェーン(スティーヴン・ボイド)を、同じ会場で、複雑な表情で見つめている男ハイミー・ケリー(トニー・ベネット)がいた。
__________

数年前ハイミーは、フェーンとダンサーのローレル・スコット(ジル・セント・ジョン)と共に、危ない橋を渡りながら貧しい巡業暮らしをしていた。

ある日、彼らは、悪徳保安官(ブロデリック・クロフォード)に、売春の仲介容疑の濡れ衣を着せられ逮捕されてしまう。

ケイの車を売って保釈金を払い、釈放された三人は、再起をかけてヒッチハイクでニューヨークに向かう。

グロバード(エド・ベグリー)のクラブで、ケイはダンサーに雇われる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
相棒のハイミーと恋人ローレルと共に、貧しい巡業暮らしを続けていたフランク・フェーンは、ニューヨークに向かう。
野心家のフェーンは、ローレルを捨ててハイミーとも別れる。
フェーンは、パーティーで出会ったデザイナーのケイの会社で雑用係として働いていたが、ある日、俳優のスカウトであるソフィーに認められ、演劇の道に進むことになる。
その後フェーンは、オフ・ブロードウェイで演技を磨き、ソフィーとエージェントのキャピーの協力を得て、ついにハリウッドに進出することができる。
強かなフェーンは、あらゆる手段を使い業界のトップにのし上がろうとする。
ハイミーを呼び寄せたフェーンはトップ・スターとなり、豪勢な生活を始め、ケイとも再会して結婚する。
しかし、やがてフェーンの人気も陰り始め、人々は彼の元を離れていく・・・。
__________

リチャード・セイルの同名小説の映画化。

イヴの総て」(1950)を髣髴させるオープニング、同作が演劇界を描いたのに対し、本作はハリウッドの内幕を赤裸々に描くドラマ。

銀幕のスターとしての地位を保つため、周囲の人々や友人家族までを利用する人間の醜さや、平素に生きることの尊さを考えさせられる作品。

舞台がハリウッドだけに、アカデミー賞にノミネートされた美術セットや衣装の豪華さ、派手な生活ぶりが随所で見られて興味深い。

第39回アカデミー賞では、美術(カラー)、衣装デザイン賞(カラー)にノミネートされた。

詐欺師まがいの貧しい巡業役者から、ハリウッドのスターに上りつめる、強かな男を演じたスティーヴン・ボイドの熱演は光る。

野望を果たすために、人を手玉に取りながら成り上がっていく男の、恐ろしさと哀れさを見事に表現している。

映画デビューとなる歌手トニー・ベネットも、主人公を見捨てきれず、彼にすがるしかない気弱な正直者を好演している。

クライマックスで主人公を見限る場面では、真迫る演技を見せてくれる。

デザイナーのイデス・ヘッドの助手らしく、ファッション・センスを披露してくれるエルケ・ソマーは、出演女優の中でも群を抜く美しさだった。

また、主人公を取り巻く俳優陣に加え、多数の名優が本人役で出演しているのも、豪華さに華を添えている。

カリスマ・デザイナーのイデス・ヘッドまで度々登場している。

主人公に入れ込む新人スカウトのエリノア・パーカー、主人公のエージェントのミルトン・バール、映画業界の大物ジョセフ・コットン、主人公に捨てられる恋人でダンサーのジル・セント・ジョン、主人公を恐喝する私立探偵のアーネスト・ボーグナイン、その妻役エディ・アダムス、テレビ・スポンサーのウォルター・ブレナン、落ちぶれた元俳優役ピーター・ロフォード、新人女優ジーン・ヘイル、悪徳保安官のブロデリック・クロフォード、クラブ・オーナー役のエド・ベグリー、テレビ局の重役のジェームズ・ダン、そして本人役でボブ・ホープマール・オベロンフランク・シナトラナンシー・シナトラ、本作の公開を待たずに亡くなるコラムニストのヘッダ・ホッパーなどが出演している。


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