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ナイトビジター The Night Visitor (1971)

殺人罪で精神病院に入れられた男がその場を脱出して復讐を果たそうとする姿を描く、製作メル・ファーラー、監督ラズロ・ベネディク、主演マックス・フォン・シドーリヴ・ウルマントレヴァー・ハワードペール・オスカルソン他共演のスリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ラズロ・ベネディク

製作:メル・ファーラー
原案:サミュエル・ローカ
脚本:ガイ・エルムズ
撮影:ヘニング・クリスチャンセン
編集:ビル・ブランデン
音楽:ヘンリー・マンシーニ

出演
セイラム:マックス・フォン・シドー
エスター・ジェンクス:リヴ・ウルマン
警部:トレヴァー・ハワード
アントン・ジェンクス医師:ペール・オスカルソン
クレメンス:ルパート・デイヴィス
ケンプ:アンドリュー・キア
ポップ:アーサー・ヒューレット
エミー・ジェンクス:ハナ・ボーク

スウェーデン 映画
配給 Hemisphere Pictures
1971年製作 106分
公開
スウェーデン:1972年2月7日
北米:1971年2月10日
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
地主殺人事件の犯人として精神病院に入れられていたセイラム(マックス・フォン・シドー)は、真冬でもあるにも拘らず下着姿で病院を抜け出す。

自宅に着いたセイラムは、中の様子を窺う。

医師のアントン・ジェンクス(ペール・オスカルソン)と妻であるセイラムの妹エスター(リヴ・ウルマン)は、土地を売って町の病院に移ることを提案するものの、彼女の妹のエミー(ハナ・ボーク)は、父から受け継いだ土地を売ることに反対する。

屋根に上ったセイラムは二階の窓から内部に入り、三人の話を聞く。

セイラムは、飼っているオウムが自分の名を話す言葉を聞く。

兄のセイラムの意思にも反すると言うエミーは、考えを変えようとしない。

アントンの診療鞄から薬を取り出し、それを靴下の中に隠したセイラムは、ネクタイを一本腰に巻き数本を鞄に入れる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
地主を殺した罪に問われ精神病院に入れられていたセイラムは、その場を脱出して自宅に向かう。
自分に濡れ衣を着せた妹のエスターと夫で医師のアントンに復讐しようとしたセイラムは、モルヒネとネクタイを奪いその場から逃げる。
恋人のブリットの元に向かったセイラムは、自分のために証言してくれなかった彼女を責めて殺す。
ブリット殺害の報告を受けた警部は捜査を始め、エスターの妹エミーも殺されたことを知る。
アントンから、セイラムがエミーの部屋にいたと言われた警部は、それを確かめるために病院に向かう。
セイラムと話をした警部は、地主を殺したのはアントンだと言われ、脱出不可能な病院の様子も確認しながら、複雑な事件解決のために考えを巡らせるのだが・・・。
__________

ハンガリー出身で、第二次世界大戦以後にルイス・B・メイヤーの協力でアメリカに亡命し、「セールスマンの死」(1951)や「乱暴者」(1953)など話題作を手掛けて活躍した、ラズロ・ベネディクの繊細で巧な演出が光るスリラー映画。

極寒の地をさ迷う下着姿の主人公・・・その衝撃的映像から始まる物語は、精神病院から脱出した男の復讐劇が展開する。

脱出不可能に思える要塞のような病院からの脱出が、綿密に計画されて実行される様子なども興味深く描かれている。

殺人事件を描くスリラーとしての面白味に加え、完全犯罪のように思えた主人公の犯行が知られるラストなど、観る者を引き付ける見事な演出は必見。

主演のマックス・フォン・シドーは、殺人の濡れ衣を着せられ精神病院に入れられた主人公を演じ、結局は殺人鬼と化してしまう男を好演している。
撮影当時40歳のマックス・フォン・シドーは既にキャリア十分であり、二年後の「エクソシスト」(1973)の”ランカスター・メリン神父”役で、世界的な名声を得ることになる。

主人公の妹である地主殺しの共謀者リヴ・ウルマン、その夫である医師のペール・オスカルソン、事件を捜査する沈着冷静な警部トレヴァー・ハワード、主人公の弁護士ルパート・デイヴィス、精神病院の院長アンドリュー・キア、主人公と親交を深める看守のアーサー・ヒューレット、主人公の妹ハナ・ボークなどが共演している。


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