ザ・マミー The Mummy (2017)

ニックは、考古学者のジェニファー”ジェニー”ハルジー（アナベル・ウォーリス）に”ハラーム”の位置を知らせる”ヘンリー”からの手紙を手に入れ、その場所に古代の遺物があると考えていた。

ニックは、反対するヴェイルを説得して町に向かう。

激しい政府軍の攻撃を受けたニックは反撃し、ヴェイルは爆撃要請をする。

爆撃を受けて政府軍は撤退し、建物の屋上にいたニックとヴェイルは、その場が倒壊して地面に落下する。

陥没した穴に落ちたヴェイルの無事を確認したニックは、地中に埋もれた巨大石像を見つける。

到着した上官のグリーンウェイ大佐（コートニー・B・ヴァンス）から、無謀な行動を非難されたニックとヴェイルは、古代の宝を手に入れて売りさばく考えを知られてしまう。

その場に現れたジェニーに殴られたニックは、3日前にバグダッドのホテルで寝た際に手紙と地図を盗まれたと言われる。

一夜を過ごしたことを認めたニックは、話を聞いていたグリーンウェイに弁解する。

陥没した場所を見たジェニーは驚き、石像が古代エジプトのものだと伝える。

エジプトまでは1600キロあると言うジェニーは、敵から宝を守るために、この場には誰も入れないようにとグリーンウェイに指示する。

グリーンウェイは、ニックとヴェイルもジェニーと一緒に穴に下りるよう命ずる。

穴の底に下りたジェニーは墓所だと確信し、天井から滴り落ちる水銀に気づき、それが悪霊の力を弱めるものだとニックとヴェイルに伝える。

奥にある人工の洞窟を調べたジェニーは、水路を流れる水銀で満たされる儀式用の井戸や、白骨化した死体の装飾品などを確認する。

宝物を目の前にして触れようとしたニックを制止したジェニーは、水銀の井戸に何かが沈められていると考える。

墓ではなく牢獄だと思うジェニーは、敵の接近により部隊は移動すると言うグリーンウェイからの連絡を無視し、国防脅威削減局を呼び放射線対応防護服と保護ケースを用意するようにとヴェイルに指示する。

その時、ニックが目の前のロープを銃撃して切ってしまい、仕掛けが動き出し、水銀の井戸から何かが現れる。

同時に大量の”ヒヨケムシ”が発生し、それに噛まれたヴェイルは発砲してしまう。

興奮するヴェイルを落ち着かせようとしたニックは、引き上げられた石棺の仮面を見つめた瞬間にアマネットの呪いをかけられる。

石棺はヘリコプターで搬送され、砂嵐が近づく中、輸送機に積み込まれて飛び立つ。

ニックは、ジェニーから石棺の価値を理解するようにと言われ、ヒヨケムシに噛まれたヴェイルの体に異変が起きる。

石棺を調べ始めたジェニーは、それがメネフトラ王の世継ぎだったアマネットのものであることを知る。

その後、石棺に近づくヴェイルを注意したグリーンウェイは、彼にナイフで刺されてしまう。

騒ぎを鎮めようとしたニックは兵士の銃を奪い、ナイフを手にしたヴェイルが迫るために銃撃する。

その直後にエンジンが故障した機体は操縦不能になり、カラスの群れに突っ込む。

ジェニーにパラシュートをつけさせて脱出させたニックだったが、輸送機はイングランドに墜落する。

助かったジェニーは、遺体の確認をするために安置所に向かう。

遺体安置所で生き返ったニックは、死んでいなかったヴェイルから話しかけられる。

そこにジェニーらが現れて驚き、ニックは何が起きたのか理解できない。

イングランド、アイルズフォード。
輸送機墜落の最初の地点から数キロ離れた場所を調べた二人の警官は、犠牲者を発見して救急車を呼ぶ。

何匹ものカラスがいる棺を開けた警官は、ミイラのようなものを確認して仲間を呼ぶものの襲われる。

警官二人の生気を吸い取ったミイラは、死んだ彼らを復活させる。

パブでニックと話したジェニーは、彼がかすり傷一つないことを不思議に思いながら、助けてくれたことを感謝する。

ヴェイルの幻覚が見えるニックは、ジェニーから、歴史から抹殺されたエジプトの王女がいると考え、グループで研究していることを知らされる。

柄に宝石の入った儀式用の”セトの短剣”を探していると話すジェニーは、セトはエジプトの”死の神”で、宝石を短剣の柄に入れると肉体を与えられると伝える。

短剣は十字軍が盗みヨーロッパのどこかに隠されたのだが、宝石は短剣から外され、騎士と一緒にイングランドのに埋められたのだった。

ロンドンで見つかった十字軍騎士の墓所にその宝石はあるはずで、埋められていたアマネットが伝説の王女だとジェニーはニックに話す。

アマネットは父王メネフトラと息子まで殺してセトに誓約したため、自分達が彼を怒らせたと言われたニックは、ヴェイルに呼ばれて席を立ち女性用のトイレに向かう。

ジキルに連絡したジェニーは予想外の事態になっていることを伝え、ニックをロンドンに連れてくるようにと指示される。

ニックは、自分とジェニーを襲ったヴェイルを責めるが、3発も撃たれたと反論される。

自分達は呪われていると言うヴェイルは、アマネットに従うしかないことをニックに伝え、”セテパイ/選ばれし者”となったことを知らされる。

逃げても無駄だと言われたニックは、動揺しながら路地に出るが、ネズミの大群とミイラに襲われる。

それが幻覚だったニックはジェニーの言葉で正気に戻り、アマネットを見たことや呪いの話をする。

ニックがセテパイのことも知っているために驚くジェニーは、ロンドンの名医に診せることを提案するものの、墜落現場近くの教会に連れて行かれる。

何人もの生気を吸い取り復活しかけたアマネットはニックを捕え、セトに身を捧げると言って、その場の石像に隠されていた短剣を手にして彼に突き刺そうとする。

しかし、短剣の柄に宝石がないことに気づいたアマネットは、その場に現れたジェニーに襲い掛かる。

短剣でアマネットを突き刺してジェニーを救ったニックは、その場にあった警察車両に乗って逃走する。

セトの短剣を渡されたジェニーは宝石がないことを知り、ニックから、アマネットもそれに気づいたと言われる。

十字軍の騎士が石像に短剣を隠し、アマネットがそれを知っていいたため輸送機を墜落させて教会に導いたと言われたニックは、自分の意思で教会に行ったとジェニーに伝える。

ジェニーから、アマネットに操られていると言われたニックは、目の前に彼女が現れたため、自分達が知らぬ間に教会に戻っていることに気づく。

その場から逃れたニックは、死者から蘇った警官らに襲われて車が横転してしまう。

車から投げ出されたニックは、近づいてきたアマネットに襲い掛かるものの叩きのめされる。

ジェニーに迫るアマネットだったが、現れた集団に捕らえられ、ニックは、リーダーのマリク（マーワン・ケンザリ）の催眠銃で眠らされる。

ロンドン。
研究施設に連れて行かれたニックは、現れたジキルから経歴は調べてあると言われ、化学的病理学と神経外科、法律家でもある彼から自己紹介される。

ある男の話をするジキルは、変化する自分を制御するために薬剤を投与して元に戻る。

アマネットを拘束している場所にニックを連れて行ったジキルは、その場にいたジェニーがスタッフであることを伝える。

悪を封じ込めて検証し滅ぼすと言うジキルは、アマネットにマイナス38度の水銀を注入して防腐処置を施していることを伝える。

血管に入った水銀が凝結して解剖が可能になると話すジキルに、検証だけのはずだと確認したジェニーは、解剖も必要だと言われる。

呪われていることをニックに知らせたジキルは、悪の化身になるために選ばれ、それを救えるのは我々だけだと伝える。

アマネットから、選んだ男は殺されたため、その代わりだと言われたニックは、彼を殺そうとした理由を尋ねる。

殺すことが目的ではなく永遠の命を与えようとしたと言うアマネットは、父王や妻、そして子供まで殺した話をするニックに、時代が違ったためだと伝える。

アマネットから、セトになり身を捧げ従うようにと言われたニックは、正気を取り戻してジェニーと話す。

互いに利用し合っていたと言われたジェニーはニックに好意を示し、自分を救ってくれた善人であることを伝える。

その頃、発見された墓所の棺の中から宝石が見つかる。

アマネットと話したジェニーは、宝石が見つかり男もいると言われ、ニックが何をされると思うか訊かれる。

マリクから宝石が見つかったことを知らされたジキルは、ジェニーからニックを殺す気なのかを問われる。

宝石を入れた短剣で殺されることを知ったニックは、発作が起きたジキルから薬剤がセットされた注射器を奪う。

注射器を取り戻したジキルは、この場から出るようにとニックらに伝えるものの、薬剤を投与することができない。

マリクはジェニーを連れてその場から去り、逃げ遅れたニックが閉じ込められたため、ジェニーは彼の元に戻ろうとする。

悪の化身エドワード・ハイドに変身したジキルは、ニックに襲い掛かる。

アマネットが送った虫が制御室の係員の耳に入り、水銀の注入を止める。

ハイドに痛めつけられたニックは、薬剤を投与して彼をジキルに戻す。

追ってきたマリクを叩きのめしたジェニーは、無事だったニックに宝石を壊すと言って墓所に向かおうとする。

拘束を逃れたアマネットは呪いをかけて部屋を破壊し、短剣を奪う。

墓所に連絡したマリクは、アマネットが短剣を持って向かうことを伝えて、宝石を守るよう指示する。

建物を出たニックとジェニーは、アマネットの呪いで起きた砂嵐に襲われる。

現れたヴェイルに地下トンネルに案内されたニックは、アマネットに渡せば自分の役割は終わると言われる。

呪いをかけたアマネットは、墓所の死者を蘇らせる。

はぐれていたジェニーを死者から守ったニックは、迫る地下鉄を避ける。

墓所に入ったアマネットは死者達に迎えられ、宝石を手に入れて短剣の柄に入れる。

死者に襲われたニックとジェニーは地下水路に落下し、彼女はアマネットに連れ去られる。

ジェニーを捜したニックは、彼女を救って水から上がるものの、死者に捕らえられる。

息を引き取ったジェニーを見つめながら落胆するニックは、現れたアマネットに襲い掛かるが、殴り倒される。

抵抗したニックは痛めつけられるものの、剣を奪って宝石を床に叩きつける。

剣を渡すようにと言われたニックは、それを自分に突き刺す。

息絶えたと思われたニックは、暫くして蘇る。

床に落ちた剣の宝石は壊れ、アマネットに近づいたニックは、ジェニーから善人だと言われたことと、ジキルからは自分自身が治すと言われたことを思い出す。

アマネットに襲い掛かったニックは、彼女から生気を奪いミイラに戻す。

ニックのパワーで生き返ったジェニーは、アマネットがミイラに戻ったことを知り、落ちていた剣を手に取る。

ニックに気づいたジェニーは、暗闇で身を隠す彼から近づくなと言われる。

間違いばかりしていた自分を変えてくれたとジェニーに伝えて感謝したニックは、別れを告げて姿を消す。

そこに、部下を引き連れたジキルが現れる。

その後、ジキルがニックを単なる盗人と誤解していると言うジェニーは、彼が犠牲になり自分を救ってくれたと話す。

それがニックのつぐないだと言うジキルは、そのため彼はモンスターになったとジェニーに伝える。

ニックは今でも人間で、善人であると言うジェニーは、彼が善か悪かどんなパワーを見せるかを考えるジキルと共に、アマネットが入れられた棺に水銀が満たされる様子を見守る。

ヴェイルを生き返らせたニックは砂漠に戻り、どこに行くか尋ねながら不平ばかり言う彼に、冒険が命だと伝えて新しい旅を始める。

まだ人間であれば、地の果てでもニックを追い呪いを解くと、ジキルはジェニーに伝える。

アマネットの棺は封印され、地下に保管される。

ジキルから、決して諦めない悪はニックを誘惑すると言われたジェニーは、アマネットを滅ぼした彼は、これからも頼れる味方だと伝える。

モンスターと戦えるのはモンスターかもしれないと、ジキルは語る。