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マトリックス リローデッド The Matrix Reloaded (2003)

仮想世界”マトリックス”を舞台にした”救世主”に選ばれた者と仲間達そしてその全てを破壊しようとするコンピューターとの戦いを描く、製作、監督、脚本を兼ねるラナ、アンディ・ウォシャウスキー姉妹、主演キアヌ・リーブスローレンス・フィッシュバーンキャリー=アン・モスヒューゴ・ウィーヴィングジェイダ・ピンケット=スミスランバート・ウィルソン他共演のSFスーパー・アクション大作シリーズの第2作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト ■
監督
ラナ・ウォシャウスキー
アンディ・ウォシャウスキー
製作総指揮
ラナ・ウォシャウスキー
アンディ・ウォシャウスキー
ブルース・バーマン
グラント・ヒル
製作:ジョエル・シルバー
脚本
ラナ・ウォシャウスキー
アンディ・ウォシャウスキー
撮影:ビル・ポープ
編集:ザック・ステンバーグ
音楽:ドン・デイヴィス

出演
ネオ/トーマス・A・アンダーソン:キアヌ・リーブス
モーフィアス:ローレンス・フィッシュバーン
トリニティー:キャリー=アン・モス
エージェント・スミス:ヒューゴ・ウィーヴィング
ナイオビ:ジェイダ・ピンケット=スミス
オラクル:グロリア・フォスター
パーセフォニー:モニカ・ベルッチ
リンク:ハロルド・ペリノーJr.
ロック司令官:ハリー・レニックス
メロビンジアン:ランバート・ウィルソン
キー・メーカー:ランドール・ダク・キム
ハーマン評議員:アンソニー・ザーブ
ローランド:デヴィッド・ロバーツ
ウェスト評議員:コーネル・ウェスト
ザ・ツインズ:ニール&エイドリアン・レイメント
マラカイ:スティーブ・ヴェラ
エージェント・トンプソン:マット・マッコーム
ティラント:フランキー・スティーブンス
セラフ:コリン・チョウ
エージェント・ジョンソン:ダニエル・バーンハード
ソーレン:スティーブ・バストニー
バラード:ロイ・ジョーンズJr.
ジー:ノーナ・ゲイ
キッド:クレイトン・ワトソン
ベイン:イアン・ブリス
ゴースト:アンソニー・ウォン
アクセル:リー・ワネル
カズ:ジーナ・トーレス
マギー:エッシー・デイヴィス
アーキテクト:ヘルムート・バカイティス

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2003年製作 138分
公開
北米:2003年5月15日
日本:2003年6月7日
製作費 $150,000,000
北米興行収入 $281,492,480
世界 $742,128,460


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
仮想世界”マトリックス”に入ったトリニティー(キャリー=アン・モス)が、エージェント・トンプソン(マット・マッコーム)に追われ、銃弾を受けてビルから落下する・・・。

ネオ/トーマス・A・アンダーソン(キアヌ・リーブス)は、その夢から目覚める。

ホバークラフト・シップ”ネブカドネザル”船長モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)は、人類が生存する最後の砦”ザイオン”への侵入のため、メインの電源をハードディスクドライブにつなぐよう、オペレーターのリンク(ハロルド・ペリノーJr.)に命ずる。

自分の使命への探求のために、未だに眠れないネオを、彼と愛し合うトリニティーが気遣う。

コンピュータ側のザイオンへの攻撃として、センチネル/スクイーティー(ロボット)25万体が迫っていることが明らかとなった。

モーフィアスは、元恋人で”ロゴス”の船長ナイオビ(ジェイダ・ピンケット=スミス)らと会合を開いていたが、建物内にエージェントが建物に乱入し、ネオが、難なく彼らを倒す。
...全てを見る(結末あり)

その頃、リンクの操縦するネブカドネザルはザイオンに到着し、下船したモーフィアスは、ロック司令官(ハリー・レニックス)に呼ばれる。

以前モーファイスと関係のあったナイオビは、今はロックと付き合っていた。

ネオ、トリニティー、リンクは、ネブカドネザルの乗組員になることを望む、キッド(クレイトン・ワトソン)に迎えられる。

救世主ネオなどにこだわり、防衛のための命令に従わないモーフィアスを、ロックは厳しく非難する。

そこにハーマン評議員(アンソニー・ザーブ)が現われ、モーフィアスは、オラクル/預言者の言葉の実現性を信じ、敵が追い込まれていることと、戦いは必ず終わることを断言する。

ようやく二人になれたネオとトリニティーだったが、救いを求める者達を前にして、彼らの話を聞くよう、ネオはトリニティー指示される。

リンクは、久し振りに妻ジー(ノーナ・ゲイ)の元に戻るが、ネブカドネザルで命を落とした兄ドーザーやタンクのことなどを考えながら、彼女は夫を案ずる気持を伝える。

しかしリンクは、モーフィアスを信じていることをジーに伝えて、彼女を抱きしめる。

人々を岩のホールに集めたハーマン評議員は祈りを捧げ、モーフィアスは、自分達が生き抜いていることを確認させて、機械を恐れないと力強いメッセージを伝える。

その後、人々は、音楽やダンスを楽しみ、モーフィアスに話しかけるナイオビをロックが牽制する。
ネオは、トリニティーとの愛を確かめ合うが、彼女を失った悪夢を思い出す。

やはり眠れないネオは、その場に現われたハーマン評議員に、ザイオンの都市機能制御するエンジニアリング・レベルに案内される。

自分には理解できない機械の仕組みを目の前にして、ハーマンは、ネオが、どのようにして特別なことができるのか分からないと言う彼は、その理由を知ることができればいいと伝える。

その後ネオは、”カデューシャス”のバラード船長(ロイ・ジョーンズJr.)からオラクルのメッセージを受取る。

ロックは、ネブカドネザルの出航許可を出したことでハーマンを非難する。

しかし、防御にこだわるロックに対し、ハーマンは、船の数が問題でないことを伝える。

マトリックスに入ったネオは、オラクルの護衛であるセラフ(コリン・チョウ)から、救世主であることを確かめるための手荒い歓迎を受ける。

オラクル(グロリア・フォスター)の元に案内されて再会したネオは、全てがプログラムだということを確認する。

ネオは、相変わらずオラクルに翻弄されながら、未来を守ることで、協力し合うための会話を続ける。

機械のメインフレームに向うことが必要だと悟っていたネオに、そこで、トリニティーの生死を選んでいる未来の自分を理解する必要があることをオラクルは伝える。

それを拒むネオだったが、救世主がそれをしない場合は、ザイオンが滅びるとオラクルに言われる。

ザイオンを救うためには、ソースに行かなければならず、それには消息を絶ったキー・メーカー(ランドール・ダク・キム)の存在が必要だった。

キー・メーカーは、メロビンジアン(ランバート・ウィルソン)というプログラムに捕らえられていたため、ネオは彼に会うようオラクルに指示される。

オラクルが去った直後、ネオの前にエージェント・スミス(ヒューゴ・ウィーヴィング)が現われ、自分達の戦いの結果と、生まれ変わった自分の存在を理解させようとする。

そこに、エージェント・スミスによってコピーされた無数の彼が現われる。

ネオはそれに立ち向かうが、相手が増え続けるため、彼はその場を脱出して仲間達の元に戻る。

ザイオン。
評議会が開かれ、ロックは、今後の防御についての説明をする。

しかしロックは、船を派遣してネブカドネザルの救世主の確認をするよう、ウェスト評議員(コーネル・ウェスト)に指示される。

ロックはそれを拒むが、評議員は、二隻の船を向わせる意思を伝え、出席した船長達に志願者がいるかを問う。

その中で、”ヴィジラント”の船長ソーレン(スティーブ・バストニー)と”ロゴス”のナイオビが志願する。

評議会は閉会され、ナイオビの行動をロックは理解できないまま、彼女は出航準備を始める。

メロビンジアンのいるレストランに向ったモーフィアス、ネオ、トリニティーは、彼と妻パーセフォニー(モニカ・ベルッチ)の席に案内される。

キー・メーカーを捜していることを、単刀直入に伝えたモーフィアスだったが、メロビンジアンは、それに応ずる気はなく、回りくどい説明を始めて彼らを追払う。

モーフィアスらはその場を離れ、何が間違っていたのかを考えるが、そこに、メロビンジアンにはうんざりしているパーセフォニーが現われ、彼らをキー・メーカーの元に連れて行こうとする。

パーセフォニーは、キー・メーカーに会わせる条件として、ネオのキスを求める。

それに応じたネオだったが、パーセフォニーは、満足せずに立ち去ろうとする。

パーセフォニーを引き止めたネオは、それを気にするトリニティーの前で、もう一度、気持を込めてキスをして彼女を納得させる。

ネオらはキー・メーカーの元に案内されるが、裏切ったと言って憤慨しながら現われたネブカドネザルを、相手にもせず、パーセフォニーはその場を立ち去る。

ネブカドネザルは、キー・メーカーを捕らえるよう、部下のザ・ツインズ(ニール&エイドリアン・レイメント)に命ずる。

キー・メーカーは戻らないと言って姿を消し、モーフィアスとトリニティーが彼を追う。

ネオは他の部下を倒すが、ネブカドネザルには逃げられてしまう。

駐車場に向ったキー・メーカーを追ったモーフィアスとトリニティーは、ザ・ツインズの襲撃を逃れて車で逃走する。

ネオは山奥に移動させられ、モーフィアスらの元に向かう。

リンクの誘導でトリニティーの運転する車は、フリーウェイに向う。

ザ・ツインズは、他の車を巻き込みながらモーフィアスに襲い掛かり、パトカーの警官に乗り移ったエージェントもそれを追う。

モーフィアスは、トリニティーに、キー・メーカーを連れて逃げるよう指示し、ザ・ツインズの車に立ち向かい爆破する。

トリニティーは、搬送トレーラーのバイクを奪い、キー・メーカーを乗せて走り去り、エージェントを振り切る。

逆送したトリニティーは、トレーラーのコンテナに乗り近づくモーフィアスにキー・メーカーを託す。

モーフィアスは、トレーラーに飛び移ったエージェント・ジョンソン(ダニエル・バーンハード)と一騎打ちとなり落下してしまうが、ナイオビの運転する車が彼をキャッチする。

エージェント・ジョンソンは、”エグザイル”(不要プログラム)のキー・メーカーを削除しようとする。

モーフィアスがエージェント・ジョンソンを突き落とし、彼らの乗り移ったトレーラーに、正面衝突されて大破するが、そこにネオが現われ、彼とキー・メーカーを救う。

その頃、無数の敵のマシン、スクイーティーがザイオンに近づき、ロックが迎え撃つ準備を始める。

あるビルの知られない階に、多くの場所につながっているドアがあり、その中の特別な部屋のソースに通じるドアの存在を、キー・メーカーはネオらに伝える。

警備システムが爆弾の作動につながるため、広範囲の電力を断つことが必要であり、発電所を襲うと共に緊急システムもオフにする必要があった。

ドアが無防備になると接続は切断され、別の接続をする必要もあり、約5分でそれを済ませなくてはならず、ドアを開けるのは、救世主だけだとキー・メーカーは付け加える。

トリニティーに迫る危険を口にできないネオは悩み、今回は、何があろうともマトリックスには入らないで欲しいことを伝える。

理由を伝えられないネオを信じて、トリニティーはそれを約束する。

ナイオビとソーレンらは発電所を襲うが、ヴィジラントがスクイーティーに攻撃されて彼らは息絶える。

脱出したナイオビは発電所の爆破を確認し、街の電力は停止し、モーフィアスとネオ、そしてキー・メーカーは行動を開始する。

しかし、緊急システムが電力を回復してしまったため、トリニティーは、ネオとの約束を破りマトリックスに入りビルに向う。

無数のドアの階に入ったネオらだったが、エージェント・スミスが現われ、コピーと共に三人に襲い掛かる。

トリニティーは、システムを操作して送電網を遮断し、街の電力は停止し始める。

ネオとモーフィアスがエージェント・スミスに立ち向かう間、キー・メーカーがドアを開けて二人もその中に入る。

しかし、キー・メーカーはエージェント・スミスの銃弾を受けてしまい、彼はネオに鍵を渡して息を引き取る。

ドアを開けたネオは、マトリックスの設計者アーキテクト(ヘルムート・バカイティス)の元に導かれる。

アーキテクトは、”アノマリー”、すなわち、排除し切れなかった異常なものの結果だと、ネオがここにいる理由を伝える。

”アノマリー”がシステム全体だと知らされたネオは、キーポイントが”選択”だと気づく。

トリニティーは、現われたエージェント・トンプソンを迎え撃ち、二人は激しい戦いとなる。

アーキテクトに前任者と比較され、人類絶滅に対しての責任を科せられる、その心構えがあるかをネオは問われ、トリニティーが、愛のためにマトリックスに入ったことを知らされる。

ネオは、ソースにつながりザイオンが救われる場合と、トリニティーに通じるが、ザイオンは滅びるドアの”選択”を迫られる。

トリニティーの死を阻止するために、できることはないとアーキテクトに言われながらも、ネオは彼女の元に向うドアを選ぶ。

現実に戻ったモーフィアスは、トリニティーがマトリックスに入ったことを知る。

エージェント・トンプソンと銃撃戦になったトリニティーは、ビルから落下しながら銃弾を受けてしまう。

信じ難いスピードでトリニティーの元に向ったネオは、彼女を落下寸前で救い体内の弾丸を摘出する。

モーフィアスもトリニティーを励ますが、彼女はネオの腕の中で息を引き取る。

しかし、ネオは、愛の力でトリニティーを蘇生して彼女を救い、奇跡を起こして現実に戻る。

モーフィアスは、救世主がソースに向えばザイオンが救われるはずだと言って苛立つが、ネオが、戦いは24時間すれば終わると伝える。

それで、ザイオンが破壊されることも伝えたネオは、予言が嘘だったことも付け加え、疑問に思うモーフィアスを納得させる。

スクイーティーが接近し、ネブカドネザルを出たネオらだったが、船は破壊されてしまう。

仲間達とその場を離れたネオは、何かが違うことを感じ、襲い掛かるスクイーティーを倒すものの意識を失う。

モーフィアスらは、現われた”ハマー”に救助されて、昏睡状態のネオにトリニティーが寄り添う。

ザイオンの攻撃状況を、ローランド船長(デヴィッド・ロバーツ)らから報告を受けたモーフィアスは、誰かが、兵器EMP(電磁パルス)を誤作動させたために、艦隊が壊滅状態になったことを知る。

誰がしくじったかは不明だったが、一人だけ生存者がいたこともをローランドは伝える。

それは、”カデューシャス”の一等航海士ベイン(イアン・ブリス)だった。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「マトリックス」(1999)
・「マトリックス リローデッド」(2003)
・「マトリックス レボリューションズ」(2003)
・「マトリックス レザレクションズ」(2021)

*(簡略ストー リー)
マシン(コンピューター)による攻撃が迫る、人類最後の砦”ザイオン”の運命を担う”救世主”ネオは、愛するトリニティーが命を落とす悪夢を見る。

人類が生き残る地下都市”ザイオン”の艦隊船長モーフィアスは、攻撃の危機が迫っていることを知る。
モーフィアスは、ネオやトリニティーとザイオンに戻るが、ロック司令官に”救世主”についてを語っても理解を得られない。
その後、オラクル/預言者からのメッセージを受けたネオは、マトリックスに入る。
オラクルと再会したネオは、トリニティーの生死を選んでいる未来を理解することが必要で、それができない場合は、ザイオンが滅びるとを知らされる。
滅亡を阻止するためには、敵のソースに行かなければならず、それには、マトリックスの最古のプログラム、メロビンジアンに捕らえられているキー・メーカーの存在が必要だった。
そして、ネオに破壊されたはずのエージェント・スミスが生まれ変わって現われ、彼への復讐を誓い襲い掛かる・・・。
__________

迫力と斬新さで迫る映像が話題になった前作を、更に上回る驚異の映像感覚。
止まることのないラナ、アンディ・ウォシャウスキー姉妹の想像の世界に引き込まれる。

独創的なストーリー、あくまでスタイリッシュな強烈なインパクトを放つアクションは、芸術的とも言える素晴らしさだ。

製作費は、前作の2倍以上の1億5000万ドル、北米興行収入は約2億8100万ドル、全世界では約7億4200万ドルの大ヒットとなった。
*前作
北米興行収入 $171,479,930
世界 $463,517,380

前作とほぼ同じスタッフに個性的な新キャラクターも加わり、パワーアップされたアクション、さらには半年後に公開される完結編「マトリックス レボリューションズ」(2003)への期待と、見所の多い満足度の高い作品でもある。

ドン・デイヴィスの、和洋取り混ぜたイメージの音楽も印象に残る。

逞しさも加わった、洗練された雰囲気が何とも凛々しいキアヌ・リーブス、預言者の言葉、救世主を信ずる艦隊船長ローレンス・フィッシュバーン、主人公ネロとの愛の力で敵に立ち向かう、前作以上の活躍を見せるキャリー=アン・モス、その逆に、やや個性が薄れた感じがある、復活して生まれ変わったエージェント・スミスのヒューゴ・ウィーヴィング、モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)の元恋人で、勇敢な艦隊船長ジェイダ・ピンケット=スミス、預言者グロリア・フォスター、プログラム、メロビンジアン(ランバート・ウィルソン)の妻で、ため息が出るほどの美しさのモニカ・ベルッチ、その部下ニール&エイドリアン・レイメント、モーフィアスの部下でオペレーターのハロルド・ペリノーJr.、その妻ノーナ・ゲイ、艦隊司令官ハリー・レニックス、キー・メーカーのランドール・ダク・キム、ベテランの名バイ・プレイヤーとして存在感が光る評議員アンソニー・ザーブ、艦隊船長デヴィッド・ロバーツ、同じくロイ・ジョーンズJr.スティーブ・バストニー、評議員コーネル・ウェスト、預言者の護衛コリン・チョウ、主人公達を苦しめるエージェントのマット・マッコームダニエル・バーンハード、マトリックスの設計者ヘルムート・バカイティス、そして、生存者のイアン・ブリスなど共演している。


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