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ラヴ・パレイド The Love Parade (1929)

独身の女王に見初められて結婚した伯爵の苦悩を描く、製作、監督エルンスト・ルビッチ、主演モーリス・シュヴァリエジャネット・マクドナルドルピノ・レインリリアン・ロスユージン・パレット他共演のミュージカル・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ミュージカル


スタッフ キャスト
監督:エルンスト・ルビッチ
製作:エルンスト・ルビッチ
原作
”Le Prince Consort”
ジュールス・チャンセル
レオン・ザンロフ
脚本
エルネスト・ヴァイダ
ガイ・ボルトン
撮影:ヴィクター・ミルナー
編集:メリル・G・ホワイト
音楽
W・フランク・ハーリング
ジョン・レイポルド
オスカー・ポトカー
マックス・ター

出演
アルフレッド・ルナール伯爵:モーリス・シュヴァリエ
ルイーズ女王:ジャネット・マクドナルド
ジャック:ルピノ・レイン
ルル:リリアン・ロス
戦争大臣:ユージン・パレット
シルヴァニア大使:E・H・カルヴァート
女王の従者:エドガー・ノートン
首相:ライオネル・ベルモア

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1929年製作 107分
公開
北米:1929年11月19日
日本:1930年9月
製作費 $650,000


アカデミー賞
第3回アカデミー賞
・ノミネート
作品・監督
主演男優(モーリス・シュヴァリエ
美術・撮影・録音賞


ストーリー
パリ
シルヴァニア大使館の軍事担当官アルフレッド・ルナール伯爵(モーリス・シュヴァリエ)は、大使(E・H・カルヴァート)の妻との不倫など一連の不祥事をお起こして帰国を命ぜられる。
シルヴァニアの統治者ルイーズ女王(ジャネット・マクドナルド)は、独身であるために、首相(ライオネル・ベルモア)や戦争大臣(ユージン・パレット)など側近から、毎日、結婚相手に関する話をされることに嫌気がさしていた。
帰国したアルフレッドを呼び話しを聞き報告書を見た女王は、彼の不祥事の内容に興味を示し夕食に招待する。
女王はアルフレッドが気に入り、それを見た首相らは、これが恋と結婚につながると考える。
アルフレッドと共に帰国した従者のジャック(ルピノ・レイン)も、女王の侍女ルル(リリアン・ロス)と恋に落ちる。
そして、首相らの願いがかない女王とアルフレッドは結婚することになり、式が盛大に行われる。
何不自由ない生活が始まったアルフレッドは、することもなく退屈な日々を送りながら、”女王の夫”としての役目を果たそうとするのだが・・・。


解説 評価 感想

1919年に発表された、ジュールス・チャンセルレオン・ザンロフの小説”Le Prince Consort”を基にした1905年の舞台劇”Cosmo Gordon-Lennox”の映画化。

本作は、エルンスト・ルビッチの最初のトーキー作品で、ヒロインを演じたジャネット・マクドナルドのデビュー作でもある。
また、”ウォール街大暴落”の直後に公開されて大きな影響を受けたものの、作品は大ヒットしてパラマウントを救った。

独身の女王に見初められて結婚した伯爵の苦悩を描くミュージカル・コメディ。

映画に”サウンド”(肉声)が加わることの素晴らしさを実感できる作品でもあり、そのテスト的なエルンスト・ルビッチの作風や画期的な編集技術も注目だ。

第3回アカデミー賞では、作品、監督、主演男優(モーリス・シュヴァリエ)、美術、撮影、録音賞にノミネートされた。

主演のモーリス・シュヴァリエは、女好きの遊び人である伯爵を愉快に演じ、人々を幸せな気持ちにさせる笑顔も印象的な主人公を熱演している。

ヒロインである女王を演ずるジャネット・マクドナルドは、本作がデビュー作とは思えない貫禄さえ感じる演技で好演し、得意の歌声を存分に披露してくれる。

主人公の従者を演ずる曲芸的なダンスが印象的なルピノ・レイン、彼と惹かれ合うようになる女王の侍女リリアン・ロス、女王の結婚問題で悩む戦争大臣のユージン・パレット、首相ライオネル・ベルモア、主人公を帰国させる大使E・H・カルヴァート、女王の従者で主人公に作法を教えるエドガー・ノートンなどが共演している。


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