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ライトハウス The Lighthouse (2019)

孤島の灯台を管理する2人の灯台守の心理的な混乱を描く、製作、監督、脚本ロバート・エガース、主演ロバート・パティンソンウィレム・デフォー他共演のスリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ロバート・エガース
製作
ホドリゴ・テイシェイラ
ジェイ・ヴァン・ホイ
ロバート・エガース
ロウレンソ・サンターナ
ユーリー・ヘンリー
製作総指揮
アーノン・ミルチャン
ヤリフ・ミルチャン
マイケル・シェイファー
脚本
ロバート・エガース
マックス・エガース
撮影:ジェアリン・ブラシュケ
編集:ルイーズ・フォード
音楽:マーク・コーヴェン

出演
イーフレイム・ウィンズロー/トーマス・ハワード:ロバート・パティンソン
トーマス・ウェイク:ウィレム・デフォー
人魚:ワレリヤ・カラマン
イーフレイム・ウィンズロー:ローガン・ホークス

アメリカ 映画
配給 A24
2019年製作 109分
公開
北米:2019年10月18日
日本:2021年7月9日
製作費 $11,000,000
北米興行収入 $10,867,100
世界 $18,150,240


アカデミー賞
第92回アカデミー賞
・ノミネート
撮影賞


ストーリー
1890年代、ニューイングランド
イーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)は、沖合の小さな孤島に着く。
若い新人のウィンズローは、4週間の灯台守の仕事を請け負い、長年の灯台の管理人トーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)の監督下で働くことになる。
寡黙なウィンズローは、威圧的で傲慢であり身勝手な老人ウェイクの指示に黙って従う。
宿舎で寝床を提供されたウィンズローは、人魚の彫刻細工を見つける。
翌日からウィンズローは、灯台の掃除、灯油の管理、ペンキ塗りなど、厳しいウェイクに重労働を課せられる。
しかしウェイクは、灯台の灯室への立ち入りを禁止し、光は自分だけのものだとウィンズローに伝える。
ある日、眠れないウィンズローは、灯室でウェイクが全裸になっている姿を目撃する。
口ぎたなく罵倒するウェイクの言葉に耐えながら仕事を続けるウィンズローは、精神的に不安定になり、人魚や海の魔物のようなものの幻覚を見るようになる。
さらにウィンズローは、ウェイクの奇行と共に隻眼のカモメに悩まされる。
ウィンクは、カモメは船乗りの生まれ変わりであり、不幸が訪れるので決して殺してはならないとウィンズローに警告する。
ある日の夕食時にウィンズローは、前任者が正気を失い死んだことをウェイクから知らされる。
ウィンズローは、自分が元木こりで、カナダから仕事を求めて来たとウェイクに話す。
何とか4週間務めたウィンズローは、迎えの船を待つことになるが、貯水タンクで死んだカモメを見つけ、しつこい隻眼のカモメを捕らえて殺してしまう。
その後、風向きが変わり、ウェイクから嵐が来ると言われたウィンズローは、窓を補強しそれに備えるよう指示されるのだが・・・。


解説 評価 感想

ウィッチ」(2015)で長編デビューして高い評価を得たロバート・エガースが製作と脚本を兼ねて監督し、ロバート・パティンソンウィレム・デフォーが共演した作品。

孤島の灯台を管理する2人の灯台守の心理的な混乱を描くスリラー。

ロバート・エガースと共に脚本を担当したマックスは、エドガー・アラン・ポーの未完の短編小説”ライトハウス”をベースにすることを考えたものの、結局はその方向でプロジェクトは進まなかった。

主人公2人の激しい”対決”に発展するドラマは、心理的な混乱による幻想にファンタジックな雰囲気を加え、恐怖の世界まで描き出している。

ほぼ正方形の1.19:1の縦横比、さらに白黒で撮影された映像は、主人公2人の不安定な心理状態と孤島の閉塞感を見事に映し出している。
その撮影は、第92回アカデミー賞で撮影賞にノミネートされた。

カモメの伝説や海の神ポセイドンの予言、灯台守を誘惑する人魚の登場や灯台を男根にイメージさせ、男性の性的趣向を描くエロチックな演出なども興味深い。

上記のように、その映像感覚と脚本を含めたロバート・エガースの演出は絶賛され、主人公を演ずるロバート・パティンソンウィレム・デフォーの鬼気迫る演技のぶつかり合いも高く評価された。

人魚のワレリヤ・カラマン、主人公が木こり時代に知り合い扮する相手ローガン・ホークスが共演している。


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