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悪魔と寵児 The Life and Adventures of Nicholas Nickleby (1947)

1838~1939年に発表された、チャールズ・ディケンズの小説”ニコラス・ニクルビー”を基に製作された作品。
父を亡くした青年と家族の様々な体験と苦悩を描く、監督アルベルト・カヴァルカンティ、主演セドリック・ハードウィックスタンリー・ホロウェイデレク・ボンド他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:アルベルト・カヴァルカンティ
製作:マイケル・バルコン
原作:チャールズ・ディケンズニコラス・ニクルビー
脚本:ジョン・ダイトン
撮影:ゴードン・ダインズ
編集:レスリー・ノーマン
音楽:ロード・バーナーズ

出演
ラルフ・ニクルビー:セドリック・ハードウィック
ヴィンセント・クラムルズ:スタンリー・ホロウェイ
ワックフォード・スクイアーズ:アルフレッド・ドレイトン
アルフレッド・マンタリーニ:シリル・フレッチャー
ニューマン・ノッグス:バーナード・マイルズ
ニコラス・ニクルビー:デレク・ボンド
ケイト・ニクルビー:サリー・アン・ハウズ
キャサリン・ニクルビー:メアリー・メロール
スクイアーズ夫人:シビル・ソーンダイク
クラムルズ夫人:ヴェラ・ピアース
ミス・ナグ:キャスリーン・ネスビット
ミス・ラ・クリービー夫人:アシーン・セイラー
マルベリー・ホーク卿:セシル・ラマージ
ブレイ:ジョージ・レルフ
フランク・チアリブル:エムリス・ジョーンズ
マンタリーニ夫人:フェイ・コンプトン
マデリン・ブレイ:ジル・バルコン
スマイク:オーブリー・ウッズ
ファニー・スクィアーズ:ヴィダ・ホープ
ワックフォード・スクィアズJr.:ロイ・ハーミティッジ
フィービー:パトリシア・ヘイズ
幼児現象:ウナ・バート
ミス・スネヴェリッチ:ジューン・エルヴィン
グルーデン夫人:ドゥルシラ・ウィルズ
ネッド・チアリブル/チャールズ・チアリブル:ジェームズ・ヘイター
ティム・リンキンウォーター:ロディ・ヒューズ
グレッグズベリー議員:マイケル・シェプリー
ヴェリソフ卿:ティモシー・ベイトソン
グライド:ローレンス・ハンレイ
マレー保安官:フレデリック・バートウェル
リリーヴィック:ジョン・サリフ
スナウリー:アーサー・ブランダー
郵便配達員:エリオット・メイカム
フォレア:ガイ・ロルフ(クレジットなし)
マンタリーニのスタッフ:ダンディ・ニコルズ(クレジットなし)
ケンウィック夫人:ハティ・ジェイクス(クレジットなし)
裁縫師:ジーン・マーシュ(クレジットなし)

イギリス 映画
配給 General Film Distributors
1947年製作 108分
公開
イギリス:1947年3月12日
北米:1947年12月3日
日本:1950年7月4日


ストーリー
ロンドン
裕福だが冷淡な高利貸しラルフ・ニクルビー(セドリック・ハードウィック)は、疎遠だった弟が死んだという、義妹キャサリン(メアリー・メロール)からの手紙を受けとる。
ラルフは、息子ニコラス(デレク・ボンド)と娘ケイト(サリー・アン・ハウズ)と共にロンドンに来ているキャサリンが、自分に助けを求めていることを知り不機嫌になる。
キャサリンたちが滞在する下宿を訪ねたラルフは、自分を頼らずに働くよう指示し、ニコラスには寄宿学校”スクイアーズ・アカデミー”の教師の仕事を紹介しようとする。
ラルフは、街に滞在していた寄宿学校を運営するワックフォード・スクイアーズ(アルフレッド・ドレイトン)に会い、同行していたニコラスを雇ってもらう。
翌日ニコラスは、キャサリンとケイトそしてラルフに見送られ、スクイアーズと共にヨークシャーに旅立つ。
ラルフは、家賃が要らない借家をキャサリンに提供し、ケイトには仕立屋の仕事を紹介する。
寄宿学校に着いたニコラスは、暴力的なスクイアーズと妻(シビル・ソーンダイク)と、その場が監獄のようだったために驚きショックを受ける。
ニコラスは、旅立つ際にラルフに雇われているニューマン・ノッグス(バーナード・マイルズ)からメモを受け取っていたが、力になるというその内容を見て嬉しくなる。
スクイアーズ夫妻は、劣悪な環境下で幼い子供たちを身体的に傷つけ、言葉による精神的な虐待を行っていた。
ケイトは、ラルフに仕立屋のマンタリーニ夫人(フェイ・コンプトン)とその夫アルフレッド(シリル・フレッチャー)を紹介され、その場で雇われることになる。
ニコラスは、脚の不自由な少年スマイク(オーブリー・ウッズ)と仲良くなる。
スクイアーズの娘ファニー(ヴィダ・ホープ)は、ニコラスに惹かれ、ニコラスに好かれているスマイクを憎む。
ファニーからスマイクのことを聞いたスクイアーズは、ニコラスや子供たちの前で彼を鞭打とうとする。
それを制止したニコラスは、スクイアーズを罵倒し、自分を傷つけようとした彼を叩きのめし、スマイクを連れてその場から逃げる。
ニコラスはロンドンに戻るが、ファニーからの手紙を受け取ったラルフは、ニコラスの起こした暴力事件を知り、彼を非難する。
子供たちを救ったと主張するニコラスは、支援をやめると言うラルフに、キャサリンとケイトの面倒をみることを約束させて出て行くのだが・・・。


解説 評価 感想
1838~1939年に発表された、チャールズ・ディケンズの小説”ニコラス・ニクルビー”を基に製作された作品。

ブラジル出身でドキュメンタリーなども手掛けたアルベルト・カヴァルカンティが監督し、主演はセドリック・ハードウィックスタンリー・ホロウェイデレク・ボンドなどが共演した作品。

父を亡くした青年と家族の様々な体験と苦悩を描くドラマ。

1903年と1912年のサイレント作品に続く映画化作品。
2002年に公開された、「ディケンズのニコラス・ニクルビー」も本作と同じ内容の作品。

オリヴァー・トゥイスト”に続くチャールズ・ディケンズの原作の面白さをまずまず引き出しているものの、物語の主人公であるラルフ・ニクルビーの存在が薄く、全体的には平凡な内容だが、重要な役柄であるニコラスの伯父役ラルフ・ニクルビーのセドリック・ハードウィックと、彼に雇われるニューマン・ノッグス役バーナード・マイルズの演技は印象的であり賞賛さた。

ニコラスと出会う演劇一座の座長ヴィンセント・クランムズのスタンリー・ホロウェイ、ニコラスの雇用主となる寄宿学校を運営するワックフォード・スクィアーズのアルフレッド・ドレイトン、その妻シビル・ソーンダイク、ニコラスの妹ケイトを雇う仕立屋のマンタリーニ夫人フェイ・コンプトン、その夫アルフレッド・マンタリーニのシリル・フレッチャー、そのスタッフ、キャスリーン・ネスビットダンディ・ニコルズ、ラルフに雇われる事務員でニコラスに親切にするニューマン・ノッグスのバーナード・マイルズ、父を亡くし経済的に困窮しながら様々な体験をして成長するニコラス・ニクルビーのデレク・ボンド、その妹ケイト・ニクルビーのサリー・アン・ハウズ、その母親キャサリン・ニクルビーのメアリー・メロール、演劇一座座長ヴィンセントの妻で女優のヴェラ・ピアース、ケイトとキャサリンと同じ下宿に住む画家のミス・ラ・クリービー:アシーン・セイラー、ラルフの顧客でケイトに言い寄るマルベリー・ホーク卿のセシル・ラマージ、ニコラスと惹かれ合うマデリン・ブレイのジル・バルコン、その父親ブレイのジョージ・レルフ、ニコラスと知り合う双子のネッド・チアリブル/チャールズ・チアリブル役ジェームズ・ヘイター、その甥でケイトと惹かれ合うフランク・チアリブルのエムリス・ジョーンズ、ニコラスと共に寄宿学校から逃げる脚が不自由な少年で、ラルフの息子だったスマイクのオーブリー・ウッズ、スクイアーズ夫妻の娘ファニー・スクィアーズのヴィダ・ホープ、スクイアーズの息子ロイ・ハーミティッジ、スクイアーズの使用人フィービーのパトリシア・ヘイズ、チアリブルの知人グルーデン夫人のドゥルシラ・ウィルズ、ティム・リンキンウォーターのロディ・ヒューズ、ニコラスを低賃金で雇おうとするグレッグズベリー議員のマイケル・シェプリー、ラルフの顧客でケイトに言い寄るヴェリソフ卿のティモシー・ベイトソン、ラルフの顧客グライドのローレンス・ハンレイ、保安官のフレデリック・バートウェル、リリーヴィックのジョン・サリフ、スクイアーズの仲間スナウリーのアーサー・ブランダー、郵便配達員のエリオット・メイカム、劇団員のフォレア:ガイ・ロルフ、ニコラスが子供たちにフランス語を教えるケンウィック夫人のハティ・ジェイクス、裁縫師のジーン・マーシュなどが共演している。


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