普段から身勝手なオルドリッチに手を焼いているキャンベルは、レーンに不満を語る。
ローバーに乗ったオルドリッチは、採掘の成果が得られずに苛立ち、キャンベルとレーンに八つ当たりする。
停電の影響で途絶えていた通信が回復し、宇宙船オーロラと交信したブルネルらは、迎えが19時間56分後に到着することを知らされるものの、再び停電してしまう。
採掘場9のセンサーが砂嵐で故障をしたと言う科学者のマルコ・ペトロヴィッチ(ゴラン・コスティッチ)は、外に出ることをブルネルに許可され、ハリントンと共に現場に向かう。
基地に戻ったキャンベルは、オーロラで起きた発作のことを思い出しながら、ペトロヴィッチとハリントンが外に向かうことを知る。
ローバーで採掘場9に向かうペトロヴィッチは、微小変異体の反応があったことをハリントンに伝える。
電力の復旧を任されたキャンベルは、ロバート・アーウィン(ジョニー・ハリス)から、娘のエラとは通信できなかったことを知らされる。
ペトロヴィッチを外に出したことでブルネルに不満を訴えるオルドリッチは、納得できない。
無断でペトロヴィッチのデータを見たオルドリッチは、そのことをローレン・ダルビー(ユスラ・ワーサマ)に非難される。
それを気にせずにデータをチェックしたオルドリッチは、ペトロヴィッチが見つけた鉱物の中でバクテリアの細胞分裂が起きていることに気づく。
採掘場を封鎖し管制センターに連絡しようとしたブルネルは、ローバーのハリントンと話し、それがオルドリッチに知らされる。
それを無視するペトロヴィッチは、採掘サンプルの容器を見て驚き、ハリントンを呼ぶものの、地面が陥没して落下する。
ハリントンから救援を要請されたブルネルは、ダルビーと共に現場に向かい、穴に落ちたペトロヴィッチは死んだと判断する。
下りる準備をすると言うブルネルは、ダルビーを残してハリントンと共に基地に戻る。
世紀の大発見を喜び、ペトロヴィッチは自業自得だと言うオルドリッチの無神経さに憤慨するハリントンをブルネルは落ち着かせる。
管制センターからの連絡を受けたブルネルは、ペトロヴィッチの遺体の回収を指示される。
オルドリッチをとがめる必要があるなど、アーウィンから意見されたブルネルは、全ての事故は自分に責任があると伝えて、オルドリッチとハリントンを基地に残して、ペトロヴィッチの遺体の回収に向かう。
ブルネルらが向かっているという連絡を受けたダルビーは、誰かが来たことに気づき、ローバーのエアロックを開ける。
採掘場に着いたブルネルらは、姿が見えないダルビーを捜し、彼女が穴に落ちたとも考えられためにキャンベルが下りる。
岩石の層があり何かが成長し生きていることを伝えたキャンベルは、もう少し下りてペトロヴィッチを捜す。
オーロラで起きたことを思い出し取り乱しそうになったキャンベルは引き上げられ、ペトロヴィッチがいなかったことをブルネルに伝える。
アーウィンが2組の足跡を発見し、基地に向かっていることを知らされたブルネルは、ローバーを使わない理由を考え、オルドリッチに負傷者への対応を指示しようとする。
冷静になったハリントンはオルドリッチを許し、ペトロヴィッチとダルビーが近づいていることを確認する。
エアロックを開けたハリントンは、無事だったペトロヴィッチのマスクを外すが、人間とは思えない姿になった彼に襲われ、その場にあった電動ドリルで腹部を刺される。
警報を鳴らしたハリントンを助けようとしたオルドリッチは、襲い掛かるペトロヴィッチから逃げる。
ダルビーを閉じ込めたハリントンは、メーデーを発信して息絶える。
基地に着いたブルネルは、キャンベルらを外に残して内部に入る。
抵抗したオルドリッチは、水分を吸って異常な状態になったペトロヴィッチを閉じこめ、戻ってきたブルネルから、時間を稼ぐ間にスーツを着るよう指示される。
ドア破ってその場から出たペトロヴィッチに話しかけるブルネルだったが、エアロックで肩を傷つけらる。
外に出たオルドリッチは、戻ってきたペトロヴィッチとダルビーは死んではいるが動いていることをキャンベルらに伝える。
ブルネルを外に出したキャンベルらは、彼のスーツが破れていることに気づく。
ペトロヴィッチとダルビーを出さないためにオルドリッチが鍵を壊し、キャンベルらは隣の棟に向かう。
ブルネルを寝かせてモルヒネを打ち手当てをしようとしたキャンベルらは、彼の傷口が異常であることに気づく。
家族のことを語るブルネルは、顔を思い出せないと言いながら水を欲しがる。
水を飲んだブルネルは凶暴になり、アーウィンに襲い掛かり首を掴む。
それを制止したキャンベルだったが、”お前も帰れない”と言いながらブルネルは息を引き取る。
オルドリッチがブルネルを縛るのを制止しようとするアーウェインだったが、ペトロヴィッチとダルビーが外気にさらされても生きていると言われる。
キャンベルは、動揺するアーウィンから、娘のエラに会いたいと言われる。
ペトロヴィッチとダルビーに入り口が爆破されことを知ったオルドリッチとレーンは、通信不能のオーロラに連絡する必要があると考える。
キャンベルは、基地とは酸素供給抗で通じているため、地下から向かい通信を復旧してオーロラに救援を求める考えをオルドリッチらに伝える。
ペトロヴィッチが入り口のドアを叩き、ブルネルの体が動いていることをキャンベルらは確認する。
通信を復旧させるためにキャンベルが地下を通って基地に向かい、レーンはブルネルの血液を調べ、感染していることを知る。
オーロラでのことを思い出し発作が起きたキャンベルは、レーンに励まされて基地内に入る。
相手がバクテリアであるために、大量にある抗生物質をエアロックで除染噴射することを考えたオルドリッチは、ブルネルでそれを試そうとする。
血液が”セファロスポリン”に反応していることを確認したレーンは、それをブルネルに投与する。
もだえ苦しみながらブルネルは動きを止め、血液を再検査した結果、バクエリアの増殖は止まり運動性もなくなる。
オーロラと通信できたキャンベルは、メーデーを受信したことを知らされるものの、再び交信は途絶えてしまう。
ペトロヴィッチが基地に戻ることをアーウィンから知らされたオルドリッチは、彼をエアロックに誘き寄せようとする。
抗生物質を噴霧しようとしたオルドリッチだったが、レーンは効果が一時的なものだったということを知り、ブルネルの遺体が再び動き始める。
ハリントンに襲われたキャンベルは、戻りながら密閉扉が閉められていないことをレーンに伝える。
真空状態になるためにヘルメットを被ったレーンとアーウィンは、床のハッチを開けてキャンベルを引き上げる。
ハリントンに抗生物質を投げつけて抵抗したオルドリッチだったが、アーウィンはドアを閉めて彼女を閉じ込めてその場から逃れる。
オルドリッチが助からなかったことをキャンベルとレーンに伝えたアーウィンは、倒れていたペトロヴィッチを痛めつける。
ペトロヴィッチに足を傷つけられたレーンを連れたキャンベルはローバーに向かい、アーウィンが操縦をする。
レーンの治療をするキャンベルは、ペトロヴィッチらが追ってくることを考えてアーウィンに速度を上げさせ、どこかに隠れて着陸船を待とうとする。
感染を抑える薬剤をレーンに投与したキャンベルは、発着所まで行けるローバーの電力が足りないことを知り、基地に戻ってレーンの手当てをすることを考える。
感染の疑いがある自分を置いて行くことを考えるアーウィンに、ブルネルに首を掴まれた際に感染してた可能性を伝えるレーンは、彼の傷を確認しようとする。
採掘場9にローバー2があると言うアーウィンは、それならば発着所に行けると二人に伝えて、ペトロヴィッチらが追ってくることを確認して出発する。
電力を節約しながら採掘場に着いたアーウィンは、今迄の埋め合わせをすると言ってローバー2に向かう。
ローバーに乗り込んだアーウィンは、感染しているレーンを置いて行くことをキャンベルに提案する。
それを聞いてしまったレーンは、キャンベルがローバーに向かったために動揺する。
傷口に異変を感じたアーウィンは、キャンベルとレーンを置き去りにしてローバーで走り去る。
夜が明けて日が出ればローバーは充電され、発着所に行けると考えるキャンベルは、喉が渇いたと言うレーンに水を渡す。
死んだと思われた後も、ブルネルがバクテリアと闘っていたと考えるレーンは、不安を隠せない。
その頃、着陸船はオーロラから火星に向かう。
夜が明けて、レーンがいないことに気づいたキャンベルは、着陸船が救援に向かっていることを知るものの返信できない。
ローバーから降りて歩いて遠ざかるレーンを追ったキャンベルは、感染症状が出たために諦めた彼女を説得する。
ヘルメットを外したレーンは窒息死してしまい、キャンベルは悲しむ。
バクテリアの影響で目覚めたレーンに襲われたキャンベルは、殺してほしいと言われ、仕方なく彼女を石で殴り息の根を止める。
着陸船は無事に着陸するものの、ローバーで近づいたアーウィンが、船外に出た乗組員に襲い掛かる。
殺された乗組員と変わり果てた姿のペトロヴィッチを確認したキャンベは、着陸船に乗り込む。
操縦席にいた感染したアーウィンは、誰に別れを言うのか思い出せないとキャンベルに伝える。
娘のエラだと言われたアーウィンはキャンベルに襲い掛かり、ヘルメットをナイフで突き刺す。
着陸船を離陸させたアーウィンに襲い掛かったキャンベルは、ヘルメットで彼の顔面を強打して殺す。
大気圏を出て無重力状態になったキャンベルはヘルメットを取り、エアロックにアーウィンを入れてハッチを開ける。
アーウィンは宇宙空間に放出され、真空状態で気を失いかけたキャンベルは、オーロラでレーンに救われたことを思い出してハッチを閉める。
操縦席に座り、頬の傷を気にしながら抗感染症薬を投与したキャンベルは、管制センターと交信する。
キャンベルは、タンタルス基地の全員が悪意性バクテリアに感染し、救援の乗組員も死んだことを伝える。
軌道上ではあるが、オーロラまでの燃料がないことを伝えたキャンベルは、タンタルスの交替要員用の食料で救助されるまでしのぐことを伝えるが、自分にも感染の疑いがあると考える。
その場合は、軌道を外れて大気圏に突入して燃え尽きると言うキャンベルは、これが届くのは15分後なので、待っていると伝える。