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レディ・イヴ The Lady Eve (1941)

女詐欺師と世間知らずの大富豪の御曹司の恋の行方を描く、監督、脚本プレストン・スタージェス、主演バーバラ・スタンウィックヘンリー・フォンダチャールズ・コバーンユージン・パレットウィリアム・デマレスト他共演によるスクリューボール・コメディの傑作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト
監督:プレストン・スタージェス
製作
ポール・ジョーンズ
バディ・G・デシルヴァ
原作:モンクトン・ホフ”Two Bad Hats”
脚本:プレストン・スタージェス
撮影:ヴィクター・ミルナー
編集:スチュアート・ギルモア
音楽
ジグムンド・クラムゴールド
フィル・ブテルジェ
チャールズ・ブラッドショー
ギル・グラウ
ジョン・レイポルド
レオ・シューケン

出演
ジーン・ハリントン/レディ・イヴ・シドウィッチ:バーバラ・スタンウィック
チャールズ・ポンスフォート”ホプシー”パイク:ヘンリー・フォンダ
”コーネル”ハリントン:チャールズ・コバーン
ホレス・パイク:ユージン・パレット
アンブローズ”マグシー”マーガトロイド:ウィリアム・デマレスト
アルフレッド・マクグレナン・キース卿:エリック・ブロア
ジェラルド:メルヴィル・クーパー
ジャネット・パイク:ジャネット・ビーチャー
マーサ:マーサ・オドリスコル
バロウズ:ロバート・グレイグ
ガートルード:ドーラ・クレメント
エミール:ルイ・アルバーニ

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1941年製作 94分
公開
北米:1941年3月21日
日本:1994年4月16日
製作費 $660,000


アカデミー賞
第14回アカデミー賞
・ノミネート
原案賞


ストーリー
南米
蛇の専門家であるチャールズ・ポンスフォート”ホプシー”パイク(ヘンリー・フォンダ)は、アマゾンでの1年間の探検を終え、航路アメリカに向かう。
同じ船には、詐欺師のジーン・ハリントン(バーバラ・スタンウィック)と父親”コーネル”ハリントン(チャールズ・コバーン)、その相棒ジェラルド(メルヴィル・クーパー)が乗船していた。
大手ビールメーカー”パイク・エール”の経営者ホレス・パイク(ユージン・パレット)の息子チャールズは、温厚で内気な青年で、女性には縁がなかった。
船内の女性たちはチャールズの関心を引こうとするものの、彼は蛇のことしか頭になかった。
早速、チャールズを騙そうとしたジーンは、難なく彼のハートを射止めて親しくなる。
そんなチャールズの幼い頃からの付き人兼ボディーガードのアンブローズ”マグシー”マーガトロイド(ウィリアム・デマレスト)は、ジーン親子とジェラルドのことを疑う。
ジーンは、カードのイカサマでチャールズから金をまき上げようとする父の妨害をする。
騙すはずがチャールズと恋に落ちたジーンは、彼にカードはやらないことを約束させる。
その後、チャールズがジーンと結婚するつもりだと知ったハリントンは、遊びでカードをして彼に勝たせようとするものの、逆に3万2000ドルも勝ってしまい、小切手を受け取る。
それを知ったジーンは、約束を守らなかったチャールズを批判するが、ハリントンは、2人の前で小切手を破り捨てる。
同じ頃マグジーは、ジーンらが手配されている詐欺師だという証拠写真をパーサーから入手し、それをチャールズに知らせる。
ショックを受けたチャールズは、ジーンから、ニューヨークに着いたらすべてを明かそうとしたと言われるものの、納得できなかった。
チャールズに侮辱されたと考えながらニューヨークに着いたジーンは、父から破り捨てていなかった小切手を渡される。
その後、競馬場で詐欺師仲間のアルフレッド・マクグレナン・キース卿(エリック・ブロア)と出くわしたジーンは、彼の姪レディ・イヴ・シドウィッチに扮して、チャールズに復讐しようとするのだが・・・。


解説 評価 感想

モンクトン・ホフのストーリー”Two Bad Hats”を基に製作された作品。

監督、脚本プレストン・スタージェス、実力派人気スターのバーバラ・スタンウィックヘンリー・フォンダの共演が話題になった作品。

女詐欺師と世間知らずの大富豪の御曹司の恋の行方を描くスクリューボール・コメディの傑作。

ジョージ・ゴーベルミッツィ・ゲイナーデヴィッド・ニーヴン共演による、1956年公開の「陽気のせいデス」は本作のルメイク。

シニカルなドタバタ喜劇に加え、”まじめな”ロマンスや復讐劇まで展開する、シャープで無駄のないプレストン・スタージェスの演出と脚本は冴え渡る。

世渡りがうまく、すべてを支配する雰囲気がある、圧倒的な存在感で詐欺師を演ずるバーバラ・スタンウィックの魅力と、大富豪の御曹司ではあるが、控えめで世間知らずの青年を絶妙なボケで好演するヘンリー・フォンダの演技は見ものだ。

イデス・ヘッドによる、バーバラ・スタンウィックの各衣裳も注目だ。

本作は各方面で絶賛された映画史上に残る傑作コメディであり、第14回アカデミー賞では原案賞にノミネートされた。

1994年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

ヒロインの父親である詐欺師チャールズ・コバーン、チャールズ(ヘンリー・フォンダ)の父親で大手ビールメーカーの経営者ユージン・パレット、チャールズの付き人兼ボディーガードのウィリアム・デマレスト、ヒロインに協力する詐欺師のエリック・ブロア、ヒロイン親子と行動を共にする詐欺師メルヴィル・クーパー、チャールズの母親ジャネット・ビーチャー、その屋敷のメイド役マーサ・オドリスコル、執事のロバート・グレイグ、シェフのルイ・アルバーニなどが共演している。


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