マーク・ミラーとデイヴ・ギボンズによるコミック”The Secret Service”(2012)を基に製作された「キングスマン」シリーズの3作目。 世界中にネットワークを持つスパイ組織“キングスマン”の誕生秘話を描く、製作、監督、脚本マシュー・ヴォーン、主演レイフ・ファインズ、ジェマ・アータートン、リス・エヴァンス、マシュー・グード、トム・ホランダー、ハリス・ディキンソン、ジャイモン・フンスー、チャールズ・ダンス他共演のスパイ・アクション。 |
・レイフ・ファインズ / Ralph Fiennes / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:マシュー・ヴォーン
製作
マシュー・ヴォーン
デヴィッド・リード
アダム・ボーリング
製作総指揮
マーク・ミラー
デイヴ・ギボンズ
スティーヴン・マークス
クラウディア・シファー
レイフ・ファインズ
原作
”The Secret Service”
マーク・ミラー
デイヴ・ギボンズ
原案:マシュー・ヴォーン
脚本
マシュー・ヴォーン
カール・ガイダシェク
撮影:ベン・デイヴィス
編集:ジェイソン・バランタイン
音楽
マシュー・マージェソン
ドミニク・ルイス
出演
オーランド・オックスフォード公/アーサー:レイフ・ファインズ
ポリー・ワトキンズ/ガラハッド:ジェマ・アータートン
グリゴリー・ラスプーチン:リス・エヴァンス
マックス・モートン/シェパード:マシュー・グード
ジョージ5世/パージヴァル/ヴィルヘルム2世/ニコライ2世:トム・ホランダー
コンラッド・オックスフォード:ハリス・ディキンソン
コンラッド・オックスフォード(少年期):アレクサンダー・ショウ
エリック・ヤン・ハヌッセン:ダニエル・ブリュール
ショーラ/マーリン:ジャイモン・フンスー
ホレイショ・ハーバート・キッチナー:チャールズ・ダンス
マタ・ハリ:ヴァレリー・パフナー
リタ:アリソン・ステッドマン
ウラジーミル・レーニン:アウグスト・ディール
アドルフ・ヒトラー:ダフィット・クロス
エミリー・オックスフォード:アレクサンドラ・マリア・ララ
アレクサンドラ・フョードロヴナ:ブランカ・カティク
アトキンス曹長:ロバート・アラマヨ
オーストリア大公フランツ・フェルディナント・フォン・エスターライヒ=エステ:ロン・クック
アーチー・リード/ランスロット:アーロン・テイラー=ジョンソン
アメリカ合衆国大使/ベディヴィア:スタンリー・トゥッチ
ガヴリロ・プリンツィプ:ジョエル・バズマン
フェリックス・ユスポフ:アーロン・ヴォドヴォズ
アルフレッド・ル・デュ・ポン:トッド・ボイス
ウッドロウ・ウィルソン:イアン・ケリー
H.M.S.G. (ヒュー・マシン・シャーク・ガード):オリヴィエ・リヒターズ
フォレスト英陸軍大尉:ニール・ジャクソン
ジョンストン英陸軍伍長:ロス・アンダーソン
カデット警察官:ティアゴ・マーティンス
イギリス/アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2021年製作 131分
公開
イギリス:2021年12月26日
北米:2021年12月22日
日本:2021年12月24日
製作費 $100,000,000
北米興行収入 $37,176,370
世界 $125,897,480
■ ストーリー ■
1902年、南アフリカ。
第二次ボーア戦争の終結が近づき、平和主義者であり赤十字で活動するイギリス貴族のオーランド・オックスフォード公(レイフ・ファインズ)と妻エミリー(アレクサンドラ・マリア・ララ)、幼い息子コンラッド(アレクサンダー・ショウ)、執事のショーラ(ジャイモン・フンスー)は、イギリス軍の基地に到着する。
オーランドは、友人であるイギリス軍の司令官ホレイショ・ハーバート・キッチナー(チャールズ・ダンス)に会う。
直後に起きたボーア人による襲撃で銃撃されたエミリーは、息を引き取る前に、コンラッドを守り二度と戦争を見せないことをオーランドに約束させる。
12年後、オーランドとコンラッドは、ショーラ、コンラッドの教育係ポリー・ワトキンズ(ジェマ・アータートン)ら使用人と広大な屋敷で暮らしていた。
ロンドン。
オーランドは、コンラッド(ハリス・ディキンソン)を連れて仕立て店”キングスマン”に向かう。
副官マックス・モートン(マシュー・グード)と共にその場にいたキッチナーは、オーランドと出くわして話をする。
オーランドは、キッチナーの要請で、友人であるオーストリア大公フランツ・フェルディナント・フォン・エスターライヒ=エステ(ロン・クック)と妻(ゾフィー・ホテク)に会うために、コンラッドと共にサラエボをに向かう。
ロシアの僧侶グリゴリー・ラスプーチン(リス・エヴァンス)は、”羊飼い”と呼ばれる男がリーダーの組織の秘密会議に姿を現す。
羊飼いは、イギリスに送り込んであるスパイの情報で、キッチナーがフェルディナント大公の身を心配していることを、ラスプーチン、女スパイ、マタ・ハリ(ヴァレリー・パフナー)、ドイツのオカルティスト、エリック・ヤン・ハヌッセン(ダニエル・ブリュール)、セルビアのテロリスト、ガヴリロ・プリンツィプ(ジョエル・バズマン)らに話し、行動を開始させる。
サラエボ。
オーランドと共にフェルディナント大公の車に乗車していたコンラッドは、プリンツィプが投げた爆弾を弾き飛ばし大公を救う。
暗殺に失敗したプリンツィプは、掟に従い服毒自殺をしようとするが、目の前に現れた車に乗る大公とその妻を射殺する。
今回の事件を重視する英国王ジョージ5世(トム・ホランダー)は、いとこ同士のヴィルヘルム2世(トム・ホランダー)とニコライ2世(トム・ホランダー)に争わないよう指示する。
ドイツ、ロシア、大英帝国を戦わせようとした羊飼いの企みは思い通りになり、最終的な目的スコットランドの独立を果たそうとする。
羊飼いは、ジョージ5世を暗殺するようラスプーチンに指示を出す。
ヴィルヘルム2世がジョージ5世の忠告を無視したことで戦争が勃発し、コンラッドは陸軍に志願するものの、国家の欺瞞に気づいていたオーランドは入隊することを許さず、キッチナーも希望には応えられない考えであることを伝える。
ニコライ2世の顧問であったラスプーチン(リス・エヴァンス)は、皇太子アレクセイに薬を飲ませて瀕死の状態にする。
ラスプーチンは、神のお告げだと言って皇帝を動揺させ、戦争からの撤退を迫る。
コンラッドは、いとこのフェリックス・ユスポフ(アーロン・ヴォドヴォズ)から、ラスプーチンの行動を知らされる。
それを知ったキッチナーはモートンと相談し、ロシアに向かおうとする。
2人に同行を求めたコンラッドだったが、オーランドは許さなかった。
ロシアに向かったキッチナーの船は、潜水艦の魚雷攻撃により撃沈される。
その件を知ったコンラッドの強い意志を知ったオーランドは、ポーリーやショーラ、そして世界中の使用人の情報ネットワークを構築したことをコンラッドに話す。
プリンツィプが単独犯でないことを突き止めていたオーランドは、所持していた指輪がラスプーチンのものと同じだと知り、彼を殺すために、ショーラ、ポリー、コンラッドと共にロシアに向かうのだが・・・。
参考:
・「キングスマン」(2014)
・「キングスマン:ゴールデン・サークル」(2017)
・「キングスマン:ファースト・エージェント」(2021)
マーク・ミラーとデイヴ・ギボンズによるコミック”The Secret Service”(2012)を基に製作された「キングスマン」シリーズの3作目。
前2作に続きマシュー・ヴォーンが製作と脚本を兼ねて監督し、主演はレイフ・ファインズ、ジェマ・アータートン、リス・エヴァンス、マシュー・グード、トム・ホランダー、ハリス・ディキンソン、ジャイモン・フンスー、チャールズ・ダンスなどが共演した作品。
世界中にネットワークを持つスパイ組織“キングスマン”の誕生秘話を描くスパイ・アクション。
20世紀初頭から始まり、激動の時代の歴史的背景と共に、世界に影響を与えた人物が多数登場する内容は実に興味深い。
第一次世界大戦の前線のシーンが登場するが、映像的にはよくできているものの長すぎるのが気になる。
しかし、初代メンバーが決まり、正式にキングスマンの活動が始まるラストを観ると、今後の展開が楽しみだ。
一般の受けは良かったものの批評家の評価は低く、SARSコロナウイルス2-オミクロン株の影響などもあり北米興行収入は約3700万ドル、全世界では約1億2600万ドルに終わり、共に4億ドルを超えた(世界)前2作から激減してしまった。
国家の欺瞞を知り独自に世界中の情報ネットワーク組織を構築し、第一次大戦の危機に直面するレイフ・ファインズ、その使用人として情報活動に加わるジェマ・アータートンとジャイモン・フンスー、グリゴリー・ラスプーチンを怪演するリス・エヴァンス、世界を混乱させてスコットランドの独立を企む組織のリーダー、マシュー・グード、ジョージ5世、ヴィルヘルム2世、ニコライ2世のトム・ホランダー、主人公の息子ハリス・ディキンソン、その少年期アレクサンダー・ショウ、ドイツのオカルティスト、エリック・ヤン・ハヌッセンのダニエル・ブリュール、主人公の友人である軍人ホレイショ・ハーバート・キッチナーのチャールズ・ダンス、マタ・ハリのヴァレリー・パフナー、ウラジーミル・レーニンのアウグスト・ディール、アドルフ・ヒトラーのダフィット・クロス、主人公の妻アレクサンドラ・マリア・ララ、ニコライ2世の皇后アレクサンドラ・フョードロヴナのブランカ・カティク、オーストリア大公フランツ・フェルディナント・フォン・エスターライヒ=エステのロン・クック、主人公の息子と戦場で入れ替わりキングスマンのメンバーとなるアーロン・テイラー=ジョンソン、同じくメンバーになるアメリカ合衆国大使スタンリー・トゥッチ、サラエボ事件の犯人ガヴリロ・プリンツィプのジョエル・バズマン、ロシア貴族でラスプーチンを殺害するフェリックス・ユスポフのアーロン・ヴォドヴォズ、曹長のロバート・アラマヨ他アリソン・ステッドマンなどが共演している。