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チャイニーズ・ブッキーを殺した男 The Killing of a Chinese Bookie (1976)

自分のクラブを手に入れそれに人生を懸けようとする男の凋落を描く、監督、脚本ジョン・カサヴェテス、主演ベン・ギャザラティモシー・アゴリア・ケリーシーモア・カッセル他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・カサヴェテス

製作:アル・ルーバン
脚本:ジョン・カサヴェテス
撮影
ミッチェル・ブリート
アル・ルーバン
編集:トム・コーンウェル
音楽:ボー・ハーウッド

出演
コズモ・ヴィテリ:ベン・ギャザラ
フロー:ティモシー・アゴリア・ケリー
モート・ウィール:シーモア・カッセル
フィル:ロバート・フィリップス
ボス:モーガン・ウッドワード
レイチェル:アジジ・ジョハリ
ミスター・ソフィスティケーション:メーダ・ロバーツ
シェリー:アリス・フリードランド
マーゴ・ドナー:ドナ・マリー・ゴードン
マーティ・リーツ:アル・ルーバン

アメリカ 映画
配給 Faces Distribution
1976年製作 134分(再公開108分)
公開
北米:1976年2月15日
日本:1993年3月27日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
カリフォルニア
場末のストリップ・クラブ”クレイジー・ホース”のオーナー、コズモ・ヴィテリ(ベン・ギャザラ)は、マーティ・リーツ(アル・ルーバン)に最後の借金の返済を済ませ、クラブが自分のものになる。

その夜も、怪しげなミスター・ソフィスティケーション(メーダ・ロバーツ)の進行でクラブでのショーは始まる。

コズモは、店に現われたモート・ウィール(シーモア・カッセル)から、ポーカー以外の飲食が全てタダだというクラブのことを聞く。

翌日コズモは、クラブのダンサー、シェリー(アリス・フリードランド)、レイチェル(アジジ・ジョハリ)、マーゴ・ドナー(ドナ・マリー・ゴードン)を伴い、着飾ってリムジンに乗り、秘密のクラブに向かう。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
場末のストリップ・クラブ”クレイジー・ホース”のオーナー、コズモ・ヴィテリは、借金の返済を終え、ついにクラブが自分のものになる。
組織のモートに、ある秘密クラブを紹介されたコズモは、ダンサー三人を引きつれ、着飾ってその場に向かう。
しかしコズモは、多額の借金を作ってしまい、組織から借用書にサインさせられる。
その後、組織は、ある中国人の殺害で借金を帳消しにする提案をコズモにする。
コズモはそれを断るが、組織のフローらに痛めつけられ、彼は仕方なくそれを承知し、殺害を実行に移す。
銃弾を受けながら、目的の中国人を殺害したコズモだったが、それを知ったモートは、全てを解決させるために、コズモを抹殺しようとする・・・。
__________

夢を追う男が、もろくも破滅の道に追い遣られる序盤から陰鬱なムードが漂うのだが、ジョン・カサヴェテスの盟友である、脚本家メーダ・ロバーツの怪演(ショーの進行役)などの存在が実にユーモラスで、そのコントラストが面白い。

夫婦間や男女の関係を、生々しく描いてきたカサヴェテスが、ギャングが絡む、フィルム・ノワール的な作風に挑戦した、その映像感覚も興味深い。

こちらもジョン・カサヴェテス・ファミリーである、ベン・ギャザラの、演技には見えないパフォーマンスも必見だ。

クラブが自分のものになった満足感と安堵の表情、一転、人生の悲哀を感じさせる中盤からの彼の奥深い演技を堪能できる。

やや外れたショーを見せるクラブなのだが、プレイメイトのアリス・フリードランドや、デイヴィッド・ボウイの恋人でモデルのアジジ・ジョハリ、実際のストリッパーなど、美女を揃えたダンサー達も注目だ。

組織のティモシー・アゴリア・ケリーシーモア・カッセル、ロバート・フィリップス、ボス役のモーガン・ウッドワード、ダンサーのドナ・マリー・ゴードン、そして、製作、撮影を担当するアル・ルーバンが、借金の取り立て屋出演している。


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