1925年に発表された、F・スコット・フィッツジェラルドの小説”グレート・ギャツビー”を基に製作された、1926年のサイレント作品「或る男の一生」に続く2度目の映画化。 (1974年、2013年にも映画化) 謎の富豪がかつての恋人の愛を取り戻そうとする姿を描く、監督エリオット・ニュージェント、主演アラン・ラッド、ベティ・フィールド、マクドナルド・ケリー、ルース・ハッセイ、シェリー・ウィンタース、ハワード・ダ・シルヴァ、エリシャ・クックJr.、エド・ベグリー他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:エリオット・ニュージェント
製作:リチャード・メイボーム
原作:F・スコット・フィッツジェラルド”グレート・ギャツビー”
脚本
リチャード・メイボーム
シリル・ヒューム
撮影:ジョン・F・サイツ
編集:エルスワース・ホーグランド
音楽:ロバート・エメット・ドーラン
出演
ジェイ・ギャツビー:アラン・ラッド
デイジー・フェイ・ブキャナン:ベティ・フィールド
ニック・キャラウェイ:マクドナルド・ケリー
ジョーダン・ベイカー:ルース・ハッセイ
トム・ブキャナン:バリー・サリヴァン
マートル・ウィルソン:シェリー・ウィンタース
ジョージ・ウィルソン:ハワード・ダ・シルヴァ
クリップスプリンガー:エリシャ・クックJr.
ミーロン・ルプス:エド・ベグリー
ダン・コーディ:ヘンリー・ハル
キンセラ:ウォルター・グリアザ
マーヴロミケリス:ティト・ヴオロ
レバ:ジャック・ランバート
警官:レイ・ティール(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1949年製作 91分
公開
北米:1949年7月13日
日本:1950年5月9日
北米興行収入 $4,360,000
■ ストーリー ■
第一次大戦の帰還兵である陸軍少佐のジェイ・ギャツビー(アラン・ラッド)は、資産家の遺産を相続し、部下だったクリップスプリンガー(エリシャ・クックJr.)やミーロン・ルプス(エド・ベグリー)らと共に、裏社会で禁酒法を利用し、酒の密売に手を出しさらに財産を増やす。
その後、ロングアイランドの豪邸を購入したギャッツビーは、金に糸目を付けずに内部を完璧な状態に改装すし、名士を呼び豪華なパーティーを開く。
パーティーでギャッツビーと知り合った隣人のニック・キャラウェイ(マクドナルド・ケリー)は、友人のジョーダン・ベイカー(ルース・ハッセイ)と共に彼と親交を深めるようになる。
ギャッツビーは、ニックのいとこデイジー・ブキャナン(ベティ・フィールド)とのお茶会の手配を彼に頼む。
平凡な青年だった若き日に、財産家のダン・コーディ(ヘンリー・ハル)に気に入られたギャッツビーは、彼の死後、陸軍に入隊し、デイジーと知り合い恋に落ちた。
ギャッツビーはフランスの戦場に向かい、デイジーはシカゴの富豪トム・ブキャナン(バリー・サリヴァン)と結婚した。
帰還した際にデイジーの結婚を知ったギャッツビーは、コーディの遺産を相続して、世の中は金がすべてだという彼の言葉を信じて、デイジーの愛を取り戻そうとするのだが・・・。
1926年のサイレント作品「或る男の一生」、1974年、2013年にも映画化された。
・「華麗なるギャツビー」(1974)
・「華麗なるギャツビー」(2013)
謎の富豪が、かつての恋人の愛を取り戻そうとする姿を描くドラマ。
アラン・ラッドと多くの作品でのコンビで知られるジョン・ファローが監督する予定だった作品で、彼はデイジー役にジーン・ティアニーを望むものの、脚本を兼ねる製作のリチャード・メイボームがベティ・フィールドを推したことなどで彼と意見が対立し、ファローは監督を降りた。
作品自体の評価は低かったものの、興行的には成功した作品。
主人公のジェイ・ギャツビーを演ずるアラン・ラッドは、金ですべてが手に入れられるという信念に基づき、波乱の人生を送る謎の大富豪を熱演している。
ギャッツビーが愛を取り戻そうとするデイジー・ブキャナンのベティ・フィールド、彼女の夫である富豪のトム・ブキャナン役バリー・サリヴァン、ギャッツビーの隣人で、彼と親交を深めるニック・キャラウェイのマクドナルド・ケリー、その友人であるジョーダン・ベイカーのルース・ハッセイ、トムと浮気をするマートル・ウィルソンのシェリー・ウィンタース、彼女の夫であるガソリンスタンドの経営者ジョージ・ウィルソンのハワード・ダ・シルヴァ(1974年版にも出演している)、ギャッツビーの戦地での部下で帰国後も行動を共にするエリシャ・クックJr.とエド・ベグリー、ギャッツビーを気に入り財産を遺す富豪のヘンリー・ハル、ギャッツビーの悪党時代の仲間ジャック・ランバート、警官のレイ・ティール他、ウォルター・グリアザ、ティト・ヴオロなどが共演している。