アメリカの元諜報員が超能力を持つ息子を巻き込む陰謀を阻止しようとする姿を描く、監督ブライアン・デ・パルマ、主演カーク・ダグラス、ジョン・カサヴェテス、エイミー・アーヴィング、チャールズ・ダーニング他共演のサスペンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ブライアン・デ・パルマ
製作:フランク・ヤブランス
原作:ジョン・ファリス
脚本:ジョン・ファリス
撮影:リチャード・H・クライン
編集:ポール・ハーシュ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演
カーク・ダグラス:ピーター・サンザ
ジョン・カサヴェテス:ベン・チルドレス
エイミー・アーヴィング:ギリアン・ベラヴァー
チャールズ・ダーニング:ジム・マッキーヴァー博士
キャリー・スノッドグレス:ヘスター
アンドリュー・スティーヴンス:ロビン・サンザ
フィオナ・ルイス:スーザン・チャールズ医師
キャロル・ロッセン:エレン・リンドストローム医師
ジョイス・イーストン:キャサリン・ベラヴァー
ルターニャ・アルダ:キルステン
ウィリアム・フィンレイ:レイモンド・ダンウッディー
デニス・フランツ:ボブ・エグルストン
マイケル・オドワイヤー:マーティ・オブライエン
ダリル・ハンナ:パム
ローラ・イネス:ジョディ
ジェームズ・ベルーシ:浜辺の若者
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1978年製作 117分
公開
北米:1978年3月10日
日本:1978年9月
北米興行収入 $5,500,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1977年、中東。
アメリカの元諜報員ピーター・サンザ(カーク・ダグラス)は、シカゴの大学に進学する息子のロビン(アンドリュー・スティーヴンス)を、友人であるベン・チルドレス(ジョン・カサヴェテス)に預けることにする。
チルドレスは、超能力を持つロビンを諜報活動に利用しようとしてピーターの命を狙う。
それは成功したかに思えたが、ピーターは一命を取り留めて姿を消す。
1978年。
ロビンを追ってシカゴに潜伏していたピーターは、息子と同じ超能力を持ち、彼を見つけられる可能性のある高校生ギリアン・ベラヴァー(エイミー・アーヴィング)の情報を入手するが、チルドレスがそれに気づく。
学校の授業中、ギリアンはテレパシーの実験で異常な反応を起こし、その後、意地の悪いクラスメイトの妊娠を言い当ててしまう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1977年、中東。
アメリカの元諜報員ピーター・サンザは、シカゴの大学に進学する息子ロビンを、友人のチルドレスに預けることにする。
しかし、チルドレスは、超能力を持つロビンを諜報活動に利用するため、ピーターの命を狙う。
ピーターは、一命を取り留めて姿を消し、その後、ロビンを追いシカゴに潜伏していた。
ロビンを捜せる可能性のある、超能力を持つ高校生ギリアンの存在を知ったピーターだったが、チルドレスもそれに気づく。
ピーターは、変装などをしてチルドレスらの追跡をかわす。
その頃、ギリアンは、精神科研究所に滞在することになるが、そこにはロビンも収容されていた・・・。
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1976年に発表された、ジョン・ファリスの同名小説の映画化で、彼自身が脚本も担当している。
超能力を持つ息子を誘拐された、元諜報部員の活躍を描くサスペンスのように始まる作品だが、周囲に危害を加えてしまうもう一人の超能力少女を中心に展開するホラーに変わっていくあたりが、いかにもブライアン・デ・パルマらしい作品とも言える。
エイミー・アーヴィングの出演及びキャラクター等が、2年前の「キャリー」(1976)に似ているが、同作に比べるとやや深みがなく、映像、演出的にも、少女が研究所から逃亡する場面の他は、平凡なサスペンス・ホラーという感じで、新鮮味もないのは残念だ。
ジョン・ウィリアムズの音楽も、インパクトに欠ける。
1970年代に入っても、精力的に仕事をこなしていた主演のカーク・ダグラスは、60歳を過ぎていたにも拘らず、見事な肉体美と体を張ったアクションで熱演している。
途中、控えめな登場となるが、クライマックスでは再び存在感を示してくれる。
超能力を、国家の秘密工作に利用しようとする黒幕のジョン・カサヴェテス、同じ能力の青年とテレパシーで通じ、自分の能力に怯える少女エイミー・アーヴィング、陰謀に加担する研究所長のチャールズ・ダーニング、主人公に協力する研究所の看護師役のキャリー・スノッドグレス、終始、怒りを抑えきれない超能力青年アンドリュー・スティーヴンス、その付い医師のフィオナ・ルイス、同じく医師役のキャロル・ロッセン、警官デニス・フランツの他、無名時代のダリル・ハンナ、ローラ・イネス、ジェームズ・ベルーシなども端役出演している。