両親の作品のビデオをチェックしていたアニーは、あるテープを見て閃いたことをバクスターに伝えようとする。
1か月前。
演技でトップレスになることを監督のフリーマン(ジョシュ・パイス)から要求されたアニーは、それを断るものの、瞑想して恐怖を拭い去り、ローブも着ないでセットに向かいスタッフを驚かせる。
ニューヨーク州。
作家のバクスター(ジェイソン・ベイトマン)は、アニーの写真が掲載された雑誌を買う。
二冊の小説を出版した後はアイデアが浮かばないバクスターは、ポテト・ガンの取材をするよう指示される。
楽しんだバクスターだったが、調子に乗ってポテトを耳に受けてしまい、病院に運ばれる。
治療を受けたバクスターは、看護師から両親が迎えに来るとを知らされて驚く。
即興劇を仕掛ける有名なアーティストだったケイレブとカミーユは、子供達も参加させて人々を混乱させ、注目を集めた。
記者と話したアニーは、両親のことを訊かれて動揺する。
バクスターからの電話を受けたアニーは、医師から連絡を受けた両親が迎えに来ると言われて驚く。
アニーから、協力するが今直ぐにはいけないと言われたバクスターは、航空券を手配することを提案されるものの、飛行機には乗れない体だと伝える。
両親に抵抗するしかないと言えわれたバクスターは、無理に決まっていると伝えて電話を切る。
記者を紹介された友人から寝たことを責められたアニーは、成り行きでそうなったと答えて、仕事が欲しいだけだと考えるものの無理だと言われる。
ニューヨーク州、スパーキル。
帰省したアニーは、バクスターと怪我人に扮したケイレブ(クリストファー・ウォーケン)とカミーユ(メアリーアン・プランケット)に迎えられる。
家族で食事をしたアニーは、両親から胸の写真のことを話題にされて苛立つ。
翌日、家族で出かけたアニーは、新作を作るつもりのケイレブとカミーユから、参加してほしいと言われる。
バクスターは、アニーが女優なので人目を気にするが、ケイレブは二流だと言ってバカにする。
作品が動画サイトのレビューで批判されていることを両親に伝えたアニーは、憤慨したケイレブからもう頼む気はないと言われる。
アニーらは遊園地に向かい、バクスターは、メッセージをくれた同級生のスザンヌ・クロスビー(マリン・アイルランド)から声をかけられる。
執筆の講師を頼まれているとアニーに伝えたバクスターは、スザンヌに姉を紹介する。
偽のクーポンを配ったケイレブとカミーユだったが、店の店員は疑いもなく客にただで商品を渡す。
確かめるために店に向かったケイレブは、店員がクーポンを疑いもしないでサンドイッチを渡したため店長を呼ぶ。
偽のクーポンだと言っても信じない対応が悪い店長に憤慨したケイレブは、カミーユになだめられながら、アニーとバクスターのせいだと言ってその場を去る。
かつて両親はひらめきを持っていたと言うアニーは、今は変人にしか見えないとバクスターに伝えて、手を貸すべきかもしれないと考える。
両親はマサチューセッツのバークシャーに旅行すると言いだし、家に戻りクローゼットにあった何百枚もの奇妙な絵を見つけたアニーは、それをバクスターに見せる。
それを見てはだめだと言って動揺するカミーユは、自分が描いた絵で、画家志望だったもののケイレブに出会ったので諦めたとアニーとバクスターに伝える。
ケイレブには内緒で、知られたら裏切ったと思われると言うカミーユは、彼が現れたために焦る。
ドアに鍵をかけていたカミーユは、二人で持っていってほしいとアニーとバクスターに伝える。
カミーユから、自分がケイレブより先に死んだら捨ててほしいと言われたアニーとバクスターは、旅立つ両親を見送る。
両親が自分達の自立に気づけば普通の家族になれると考えたアニーは、現れたダナム巡査(フランク・ハーツ)から保安官事務所に来てほしいと言われる。
ヘイル保安官(グレインジャー・ハインズ)から、両親の車がパーキングエリアに放置されていたことを知らされたアニーとバクスターは、車内には争った跡と大量の血痕があったと言われる。
情報は入手できず、犯罪に巻き込まれた可能性があると言われたアニーは、両親はアーティストなので芝居だと思うと伝える。
同じ街道で4件の誘拐事件が発生して全員が死亡していることを知らされたアニーとバクスターは、現場の写真を見せてもらう。
心配するバクスターとは違い、過去の作品でよく使っていた手法だと言うアニーは、両親はどこかに隠れていると考え、当局が死亡を認めた途端に姿を現すと保安官に伝える。
誘拐事件の場合、死亡認定は7年後だと言われたアニーは、それでも芝居だと考える。
失踪劇は父の独断で、望んでいなかった母は、わざと絵を見つかる所に隠していたと言うアニーは、彼女が絵描きだと知らせたかったと考える。
自分達は巻き込まれたと言うアニーは、殺人事件の可能性もあると考えるバクスターに、父の思うつぼだと伝える。
父が自分達を困らせようとしていると言うアニーは、これが作品なら録画しているはずだと考えてカメラを探し、翌日、二人を捜しに行こうとする。
情報を集めて独自で捜査を始めようとするアニーは、演じるのではなく、一度でいいから本当の家族になりたいとバクスターに伝えて、過去のビデオのチェックを始める。
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ハイスクールの演劇で”ロミオとジュリエット”のジュリエット役のアニー(テイラー・ローズ)は、バクスター(カイル・ドネリー)が代役でロミオ役になったためにキスすることになる。
それを教師のボニー・デラノ(リンダ・エモンド)から知らされて校長は、姉弟で演じるならキスシーンはなくすよう指示する。
舞台は始り、ジュリエット役のアニーが恥をかいたために、バクスターは彼女にキスしてしまう。
観客と両親は喜ぶが、校長は劇を中止してしまう。
責任を追求されたデラノは解雇されるが、その価値があったとアニーとバクスターに伝え、両親の作品に参加できて光栄だったと言って興奮する。
ケイレブとカミーユを学生時代から尊敬していたデラノは、迷わず二人に協力したと伝える。
全て両親が仕組んだ計画で、500ドル払い主役に降りてもらったことを知ったアニーとバクスターは、デラノから、これこそ芸術だと言われる。
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”ロミオとジュリエット”の後から全てが複雑になったとバクスターに伝えたアニーは、両親が失踪しているにも拘わらず、彼が執筆の講師を引き受けて人前に出ることを知り、それを聴講しようとする。
大学でスザンヌに紹介されたデクスターは、創作について語り、頭から離れない妄想を、奇妙だと思っても書き出すことで、思考を整理できると話す。
帰宅したアニーは留守電のメッセージを聴き、ヘイル保安官からの電話で、血液鑑定の結果、父のDNAと一致したということを知る。
それでもアニーは、父は作品のためなら何でもするとバクスターに伝える。
その後、ビデオをチェックしていたアニーは”ホバート”というタイトルのテープを見てあることに気づきバクスターの元に向かい、友人がいないと言っていた父には知り合いがいたと伝える。
アニーは、両親に大学で教えていたホバート・ワックスマン教授(ハリス・ユーリン)が、二人の失踪の理由を知っているかもしれないとバクスターに伝える。
物語のアイデアを書いているために今は暇がないと伝えたバクスターは、アニーから、協力し合うと約束したはずだと言われる。
ワックスマンの家に向かったアニーとバクスターは、留守のようだったために侵入する。
家にいたワックスマンに見つかったアニーとバクスターだったが、自分達だと分かった彼に歓迎される。
新聞で両親のことは知っているワックスマンは、二人が死んだと思うかを尋ね、アニーは思わないと答える。
自分が協力していると思っているアニーに、何年も前に絶縁しているのであり得ないと言うワックスマンは、理由は話せないと伝える。
一つ助言をしたいと言うワックスマンは、両親は捜すべきでなく、家族と芸術の関係がもつれるだけだと二人に話す。
今は自由の身であることをアニーとバクスターに確認したワックスマンは、親からの贈り物だと思い感謝するべきだと伝える。
帰り際にワックスマンからDVDを渡されたアニーは、低迷した両親にドキュメンタリーを作ることを提案した映像だと言われる。
それを見たアニーは、母の個展を開けば父が食いつくだろうと考え、バクスターにそれを提案するものの反対される。
姉だから協力してきたが、事実と向き合わずに今は逃げているだけだと言うバクスターは、失踪が偽装だとしたら、死んだと思われたいからやったことだとアニーに伝える。
捜し出したらダメだと言うバクスターは、話しても変わるような親ではないと伝えるものの、アニーは変わるかもしれないと考える。
誰かを変えられると思う方がおかしいと言うバクスターは、両親はああいう人間なので、望むような普通の家族にはなれないのであって、変えられるのは自分達だけだとアニーに伝える。
アニーから、変われると思うかと訊かれたバクスターは、思うと答える。
終わりは始りだと伝えたバクスターは、本当に死んだと思うか訊かれ、分からないが、死んでいるよりも生きている方がもっと嫌だと言って、遠くへ行ったと思う考える。
翌日からアニーとバクスターは、気分を新たにして家財の処分を始める。
見に来たスザンヌと話していたバクスターは、かけていたCDに聴き覚えがあることをアニーに伝える。
”ヴェンジフル・ヴァージンズ”の曲”KAP”(親を殺せ)は自分達の曲で、子供時代にアニーが作詞して両親の作品に使ったものだった。
路上で歌い、カメラは壊されたので映像は残っていないはずで、家族しか知らない曲だった。
”ヴェンジフル・ヴァージンズ”の14歳のヴォルツ兄弟がマサチューセッツ在住だと知ったアニーとバクスターは、彼らの家を訪ねる。
音楽雑誌記者を装ったアニーとバクスターは、ルーカスとライナス(エドワード・ミッチェル/パトリック・ミッチェル)に会って話を聞こうとする
バクスターはトイレを借りると言って家の中を調べ、アニーが兄弟にインタビューする。
”KAP”は自分達で作詞したのか尋ねたアニーは、白状しないと記事にすると言って兄弟を脅す。
カメラを見つけたバクスターは、父ケイレブが自分の腕をナイフで切る映像を確認する。
曲は誰かに教わったはずだとライナスに追及するアニーは、作詞はしていないと言う彼から、デビュー曲なのでアルバムに入れたと言われたため、あれは自分の曲だと伝える。
そこに母親が帰宅するのだが、アニーとバクスターはそれがデラノだったために驚く。
兄弟に部屋から出るよう指示したデラノは、アニーから両親のことを訊かれ、自分達に構わないでほしいと伝える。
事実は話せないと言われたアニーとバクスターは、その場に現れたケイレブから、見つかると思っていたと言われる。
カミーユはこの家にはいないことを知ったアニーはケイレブに迫り、以前から考えていた計画をぶち壊すと言って、正直に話すよう指示する。
デラノは妻だと言うケイレブは、複雑な話だと伝える。
家族を壊さないでほしいと言うデラノは、子供を野球観戦に連れて行く優しい父親だと伝えるものの、アニーは彼女を黙らせる。
ケイレブをカミーユの居場所に案内させたアニーとバクスターは、母の偽名を尋ね、”パティ・ハワード”だと知らされる。
カミーユは夏が来るたびにキャビンで過ごし、地元の人々と親しかったために、定住したとしても不思議はないことをケイレブは話す。
演じて何年も経つと言うケイレブは、自分達の”死後”に、新しいIDを作り、そうでないとうまくいかないと話すものの、アニーは失敗だと伝える。
カミーユに会ったアニーは全てを話すようケイレブに指示し、自分達の存在を定義づけるような、過去の功績がをしのぐ大作だと言われる。
価値を感じていないのは分かっていたので、この計画を隠し続けていたと言うケイレブは、デラノをだましたと思っているアニーに、彼女は喜んで参加したと伝える。
ケイレブとデラノは見せかけの夫婦だと言うカミーユは、兄弟は二人の子供だと伝える。
それを知ったバクスターは驚き、自分達を捨てたことをカミーユに追及するアニーは、拒否されたからだと言われる。
そこまでする理由を訊かれたケイレブは、すべてはアートのためだと答え、カミーユは愛があるからだと伝える。
自分が生まれた時からこの計画が始まったことを知ったアニーは、悪人呼ばわりされたことで反論するケイレブから、幸せな子供時代を過ごせたはずで、次に何が起きるか興奮していたはずだと言われる。
それが退屈だったのかとアニーに問うケイレブは、テーマパークより良かったはずだと伝えるものの、アニーとバクスターから、その方がよかったと言われる。
愛していたと二人に伝えるものの、芸術性を傷つけるまでだったはずだと言われたケイレブは、”ヴェンジフル・ヴァージンズ”のことを訊かれ、そのせいでバレてしまったとと伝える。
バクスターから、バレたのだからこの作品は終わりのはずだと言われたケイレブは、まだダメだと答える。
それならばカメラの映像をメディアに渡すと言われたため、ケイレブは邪魔をされることを不満に思い、カミーユは、作品を壊すのはやめてほしいと伝える。
アニーから、壊すのがファングらしさだと言われたケイレブは、親は子供を傷つけてしまうものであり、だから何でも意見すると伝えて、若くないので最後の大仕事だと話す。
カミーユから、また訪ねて来てほしいが、ここでのことは秘密にしてほしいと言われたアニーとバクスターは、死んだことにされたいかを両親に尋ねる。
そうしてもらいたいことを確認したアニーはビデオカメラを渡し、ケイレブから、自分達の活動を理解も評価もしないだろうが、その効果は否定できないはずだと言われる。
ケイレブは、人々の目を覚まさせて、人生を鮮やかに見せるために活動を続けてきた善良な行いだと伝える。
アニーは、それでも人々は去り二度と姿を見せないと伝えて、バクスターは、兄弟を野球観戦に連れて行くかを尋ねて、答えを聞かずに二人はその場を去る。
その後、アニーは仕事に戻り、バクスターの著書”子供達の穴”は高く評価され、二人はキャンピングカーで旅をしたりして過ごし、固い絆で結ばれる。