孤独な少年とエイズ患者の少年の友情とひと夏の体験を描く、監督ピーター・ホルトン、主演ブラッド・レンフロ、ジョゼフ・マゼロ、アナベラ・シオラ他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ピーター・ホルトン
製作
マーク・バーグ
エリック・アイスナー
製作総指揮
トッド・R・ベーカー
ビル・ボーデン
脚本:ロバート・クーン
撮影:アンドリュー・ディンテンファズ
編集:アンソニー・シェリン
音楽:デイヴ・グルーシン
出演
エリック:ブラッド・レンフロ
デクスター:ジョゼフ・マゼロ
リンダ:アナベラ・シオラ
ゲイル:ダイアナ・スカーウィッド
スティーヴンス医師:ブルース・デイヴィソン
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1995年製作 98分
公開
北米:1995年4月21日
日本:1995年8月12日
製作費 $3,000,000
北米興行収入 $2,568,430
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ミネソタ州、スティルウォーター。
12歳の少年エリック(ブラッド・レンフロ)は、待望の夏休みになるものの、隣に越して来たHIV感染者である11歳の少年デクスター(ジョセフ・マゼロ)と友人に思われ、からかわれていた。
離婚した母ゲイル(ダイアナ・スカーウィッド)と暮らすエリックは、友達もなくいつも孤独だった。
デクスターも母リンダ(アナベラ・シオラ)と二人暮らしで、柵を隔ててエリックと話すことくらいしかすることはなかった。
エリックは、空気感染しないことをデクスターに確認して柵を越え、二人は遊ぶようになる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ミネソタ州、スティルウォーター、夏休み。
友人もいない孤独な少年エリックは、隣に越して来たHIV感染者のデクスターと友達になる。
エリックは、デクスターの母リンダが、息子の治療法がないことで心を痛めていることを知る。
食べ物の反応や生えていた葉を煎じてデクスターに飲ませ治療法を考えるエリックは、ルイジアナの医師がエイズの特効薬を見つけたことを知る。
エリックは、母親ゲイルと別れた父親が住んでいるニューオーリンズに行くことを考え、デクスターを連れて、ミシシッピ川を下り目的地に向かうのだが・・・。
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ミシェル・ファイファーの元夫であり、俳優、テレビ演出家でもあるピーター・ホルトンの映画初監督作品。
前年の「依頼人」(1994)のブラッド・レンフロと、「ジュラシック・パーク」(1993)のジョゼフ・マゼロ、期待の子役スターの共演が注目の作品。
孤独な少年の、HIV感染者の少年を伴った無謀で危険な旅にハラハラしてしまうのだが、子供らしい健気な行動と友情が感動を呼ぶ。
主人公二人が共に母子家庭であり、両者の母親の考えなどが対照的に描かれているあたりも、問題を抱えるアメリカ社会を象徴的に映し出す。
美少年ブームとなった日本では好評だった作品だが、残念ながら興行的には成功しなかった。
主演のブラッド・レンフロは、その後、薬物の過剰摂取で25歳の若さで亡くなってしまうことを考えると、病気の少年を演ずるジョゼフ・マゼロよりも心に感じるものがある。
HIV感染者の子を持つ辛い立場の母親を好演するアナベラ・シオラ、息子を理解しない仕事に追われる主人公の母親役ダイアナ・スカーウィッド、医師役でブルース・デイヴィソンなどが共演している。