自殺した作家の伝記を執筆しようとする文学教師がその遺族と関わっていく姿を描く、監督ジェームズ・アイヴォリー、主演アンソニー・ホプキンス、ローラ・リニー、シャルロット・ゲンズブール、真田広之他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェームズ・アイヴォリー
製作総指揮
アショク・アムリトラジ
ヴィンセント・マイ
ジェームズ・マーティン
カツヒコ・ヨシダ
製作
ポール・ブラッドリー
ピエール・プロネル
原作:ピーター・キャメロン
脚本:ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
編集:ジョン・デヴィッド・アレン
音楽:ホルヘ・ドレクスレル
出演
アダム・グント:アンソニー・ホプキンス
キャロライン・グント:ローラ・リニー
アーデン・ラングトン:シャルロット・ゲンズブール
オマー・ラザギ:オマー・メトワリー
ディアドラ・ロザムンド:アレクサンドラ・マリア・ララ
ピート:真田広之
ヴァン・ユーウェン夫人:ノルマ・アレアンドロ
アメリカ 映画
配給 Screen Media Films
2009年製作 118分
公開
北米:2010年4月16日
日本:2012年10月6日
製作費 $8,300,000
北米興行収入 $493,300
世界 $1,351,870
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
大学の文学教師オマー・ラザギ(オマー・メトワリー)は、自殺した作家”ユルス・グント”の伝記を執筆しようとしていた。
しかしオマーは、遺族に公認を求めるもののそれを断られてしまう。
恋人ディアドラ・ロザムンド(アレクサンドラ・マリア・ララ)に、オマーは、遺族の住むウルグアイに行くべきだと言われ、同行を希望する彼女を残して旅立つ。
ウルグアイ。
スクール・バスに乗り、遺族の住む”オチョス・リオス”に向かおうとしたオマーは、車内で、偶然にもユルスの娘ポーシャに出会う。
ユルスの妻キャロライン(ローラ・リニー)が訪れたオマーに気づき、ユルスの愛人であるアーデン(シャルロット・ゲンズブール)が彼を出迎える。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
大学の文学教師オマー・ラザギは、自殺した作家”ユルス・グント”の伝記執筆を考えていたのだが、遺族の公認を得られなかった。
恋人ディアドラに促されたオマーは、遺族が住むウルグアイに向かう決心をして、同行を希望する彼女を残して旅立つ。
ユルスの愛人アーデンに迎えられたオマーは、公認を断われていたものの、その場に滞在させてもらえることになる。
ユルスの妻キャロラインは、伝記に反対の考えを変えず、アーデンを伴い、夫の兄アダムの元に向かう。
アダムは伝記には前向きであり、キャロラインとの話し合いは平行線に終わる。
キャロラインは、オマーの滞在を認め彼を誘惑するような素振りを見せたアーデンを牽制する。
その後オマーは、パートナーである、日本人男性ピートと暮らすアダムに会う。
アダムは伝記には賛成であり、協力を約束されるのだが、オマーは、彼から宝石類を売却する手伝いをすることを求めらる。
そしてオマーは、伝記の公認のために現れた土地で、その遺族の生活に深く関わってしまうことになる・・・。
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2002年に発表された、ピーター・キャメロンの小説”The City of Your Final Destination”を基に製作された作品。
80歳を超えたジェームズ・アイヴォリーが、人間社会と逸脱した空間で暮らす一家を、気品を漂わせながらも、退廃的雰囲気を出しながら描き、突如として加わった部外者の登場により、各自が変化して行く姿を描く、異色の文芸ドラマに仕上げている。
ジェームズ・アイヴォリーとは4作目のコンビとなるアンソニー・ホプキンスが、自殺した作家の兄を演じ、重厚かつ存在感溢れる彼らしい演技を見せ、盟友とも言える名匠の作品に敬意を表している様子が窺える。
他、実力派のローラ・リニーが、作家の妻役を印象深く演じ、ジェーン・バーキンの娘で、作家の愛人役シャルロット・ゲンズブール、文学教師オマー・メトワリー、自己顕示欲が強いその恋人を好演するアレクサンドラ・マリア・ララ、名優アンソニー・ホプキンスのパートナーを演ずる真田広之の存在も興味深く、ベテランのノルマ・アレアンドロが、地元の名士として登場する。