マルコムと話したグレタは、自分が噛んでいるガムで占うと言われるものの、まったく当たらなかった。
ヒールシャー夫妻のことを訊いたグレタは、思いやりのある素晴らしい夫婦だと言うマルコムに、息子のブラームスことも尋ねる。
マルコムは説明しにくい様子で、そこに現れたヒールシャー夫人(ダイアナ・ハードキャッスル)は、靴をどうしたのかグレタに尋ねる。
靴がなくなっていたために息子のいたずらだと伝えた夫人は、他のものを履くよう指示してヒールシャー(ジム・ノートン)の元に向かう。
グレタに夫を紹介した夫人は、椅子に座らせていた人形が息子のブラームスだと伝える。
思わず笑ってしまったグレタを見て夫妻は驚き、現れたマルコムがブラームスに話しかける。
マルコムが自分のことをブラームスに説明してくれたために、グレタも彼と握手して挨拶する。
夫人から仕事の説明を受けたグレタは、着替え、詩の朗読などと共に、ブラームスが音楽好きであることを知らされる。
屋敷を外敵から守るために窓はすべて塞いでいることや罠や仕掛けなどについての説明をヒールシャーから受けたグレタは、世間から見るとおかしく思うかもしれないが、ブラームスがここにいるのは確かだと言われる。
それを何とか理解しようとするグレタは、正常とは思えないために姉のサンディに電話をする。
お金のために何とか我慢してほしいと言われたグレタは、元恋人のコール(ベン・ロブソン)が、接近禁止令を無視して連絡してくることを知らされる。
コールから暴力を受けたグレタは彼を恐れ、自分の居場所は教えないようにとサンディに伝える。
妻と旅行に出発するヒールシャーは、妻が用意した子守のための10のルールをグレタに渡し、必ず守るようにと指示される。
週に一度、配達に来るマルコムが給料を渡すと言うヒールシャーは、何かあれば彼に相談するようにとグレタに伝える。
ブラームスを夫妻から任されたグレタは、二人を見送る。
気味が悪いブラームスに毛布を被せたグレタは、携帯電話が圏外であることを確認し、ワインを飲んで眠ってしまう。
日が暮れて目覚めたグレタは、毛布が外れていたブラームスを部屋に連れて行き、椅子に放り投げて座らせる。
夜中に目覚めたグレタは、何かの気配に気づき、家族の肖像画の前で、ブラームスの腕につかまれる・・・。
悪夢を見て目覚めたグレタは子供部屋に向かい、そのままの状態だったブラームスの目から涙が流れたために驚く。
天井から滴る水が原因だったことに気づいたグレタは、屋根裏に入るドアを開けることができない。
サンディに電話をしたグレタは、かけ直してきた相手がコールのようだったために動揺する。
配達に来たマルコムから給料を受け取り、ブラームスのことを尋ねたグレタは、彼の墓に案内され、1991年の8歳の誕生日に火事で亡くなったことを知る。
その後、人形が現れ、夫婦は悲しみを癒している言われたグレタは、ブラームスが生きていればマルコムと同じくらいの年齢であることを確認する。
夫婦は常に子守を探していたと言うマルコムは、息抜きをしたい時には遊びに連れて行くとグレタに伝える。
デートはできないと伝えたグレタは、マルコムから、職場の同僚の付き合いと考えてもらいたいと言われる。
マルコムと出かけることにしたグレタは、そのことをサンディに電話で話し、ブラームスを気にしながらシャワーを浴びる。
着替えようとしたグレタは、ドレスやネックレス、そして部屋の服もなくなっていることに気づき、屋根裏に入るドアも開いていたためにマルコムのいたずらだと思う。
その場に上がってみたグレタは、入り口が閉まり閉じ込められてしまいう。
マルコムが迎えに来たため、グレタは彼を呼ぶものの気づいてもらえない。
吊る下がっている何かに驚き倒れたグレタは、気を失ってしまう。
夜が明けて、目の前の壁にかけられた洋服を確認したグレタは、ブラームスと夫婦の写真を見つける。
ドアが開きその場から出たグレタは、部屋の洋服などが元に戻っていることに気づく。
グレタは、訪ねて来たマルコムに屋根裏に閉じ込められたことを話し、ドアが自然に閉まったために二人は驚く。
屋敷の中を調べたマルコムは、窓がすべて塞がれているために、誰も入れないはずだとグレタに伝える。
誰かいるはずだと伝えたグレタは、服が消えた話をして、ついていてくれると言うマルコムに、ブラームスのことを尋ねる。
悲劇によりこの世を去った少年、または、かなり変わった子供だったという噂があると話したマルコムは、ヒールシャーからそう言われた時のことをグレタに伝える。
マルコムが帰った後、サンディと電話で話したグレタは、コールが家に着て、息子が屋敷の住所を教えてしまったことを知る。
ブラームスの夢を見て目覚めたグレタは、部屋の外に靴が置いてあることに気づく。
子供部屋に向かい、椅子に座らせていたはずのブラームスがベッドの上にいることに気づいたグレタは驚く。
”決して一人にしない”というのが9番目のルールだった。
恐ろしくなったグレタは部屋のドアを閉め、電話をかけるもののつながらない。
かかってきた電話から、自分の名を呼ぶブラームスの声が聴こえたため、グレタはそれを切る。
再びかかってきた電話で、”一緒に遊ぼう、ルールを破ったね”と言われたグレタは、取り乱しそうになる。
部屋の外にブラームスが何かを置いて行ったために、それを確認したグレタは、ドアを開けてサンドイッチを確認し、思わず笑ってしまう。
ブラームスの望みがルールだと知ったグレタは、マルコムからの電話を受ける。
初日に靴をなくした時に、ブラームスのいたずらだと夫人から言われたことを話すグレタは、それが冗談ではなかったことをマルコムに伝えて電話を切る。
ヒールシャー夫妻は、ブラームスを屋敷に残し、入水自殺するために旅立ったのだった。
その後グレタは、ルールに従いブラームスに接する。
訪ねて来たマルコムは、手紙が届いたことをグレタに伝えて、彼女を食事に誘うものの断られる。
ブラームスに霊がとり憑いていると考えたグレタは、彼に話しかけるものの反応はなかった。
目を離した隙にブラームスが移動していたために驚いたグレタは、マルコムを呼ぶ。
グレタから、ブラームスが生きているか確かめてほしいと言われたマルコムは戸惑う。
床にブラームスを座らせてその場所をチョークで印したグレタは、別の部屋でマルコムと待機する。
ブラームスを見に行ったグレタは動いていないために、もう一度、試す。
信じようとしなかったマルコムは、ブラームスがいなくなったために驚く。
ここに来たのは、元恋人のコールから逃げるためだとマルコムに話したグレタは、妊娠しても暴力を振るわれ、子供は助からなかったと伝える。
そのため、子供を亡くした親の気持ちが分かると言うグレタは、ヒールシャー夫妻とブラームス、そして屋敷にも縁を感じると伝えて、理解してくれたマルコムにキスされる。
ブラームスを寝かせたグレタは、マルコムと愛し合おうとするものの、レコードの音に気づく。
居間にいたブラームスが音楽を流したことを知ったグレタは、戸惑うマルコムから、今夜は街に行く方がいいと言われる。
それを断り、ヒールシャー夫妻との約束を守りたいと言うグレタに、マルコムはある秘密を話す。
ブラームスの元に遊びに来ていた少女エミリーは、彼の誕生日に行方不明になり、後日、頭蓋骨が陥没した彼女の遺体が林で発見されたことを、マルコムはグレタに話す。
警察はブラームスの聴取のために屋敷に向かうものの、火災となり、夫妻は助かるがブラームスは亡くなったことをマルコムはグレタに伝える。
少女殺しの犯人は未だに逮捕されず、霊の仕業かは自分には分からないと言うマルコムは、危険な相手の可能性があると伝えるものの、ブラームスは大丈夫だとグレタは考える。
屋敷からは離れないと言うグレタは、ブラームスを寝かせて屋根裏に向かい、彼の8歳の誕生日に写したエミリーの写真を確認する。
翌日、コールが現れたために驚いたグレタは、抱いていたブラームスが人形だったために驚く彼から、アメリカに連れ帰ると言われる。
マルコムが現れ、コールを紹介して事情を知らせたグレタは、考えがあると伝える。
怪しまれないようにするためにマルコムはその場を去り、コールから許してほしいと言われたグレタは、その気になれない。
コールから、逃げても無駄だと言われたグレタは、朝までに荷造りしておくようにと指示される。
ブラームスを寝かせたグレタは、一人にしないので助けてほしいと伝える。
夜中にコールの呼ぶ声で目覚めたグレタは、動物の血で”出ていけ”と書かれた文字のことを追及される。
その場にいたブラームスを抱きかかえたグレタは、コールに襲われる。
車で待機していたマルコムが騒ぎに気づき、コールを追い出そうとする。
興奮するコールはブラームスを奪い、テーブルに叩きつけて壊してしまう。
屋敷に異変が起き、鏡の奥を気にするコールは、それが割れて飛び散ったために吹き飛ばされる。
壁から仮面を被ったブラームスが現れ、コールに襲い掛かり殺す。
グレタに飛びかかったブラームスを殴り倒したマルコムは、彼女と共にその場から逃げる。
居間に向かったグレタとマルコムは、襲い掛かるブラームスから逃れ、彼の部屋を見つける。
”お前のことは彼女が愛してくれる”というヒールシャーからの手紙を確認し、自分のドレスなどを見つけたグレタは、夫妻は、すべてを承知の上で自分を雇ったことに気づく。
屋敷から脱出しようとするマルコムは、グレタを逃がすためにブラームスに立ち向かう。
マルコムを叩きのめしたブラームスは、屋敷から逃げたグレタに向かい、一人にしないでほしいと言って叫ぶ。
マルコムを見捨てられないグレタは屋敷に戻り、ドライバーを手にする。
現れたブラームスに戻ったことを伝えたグレタは、眠る時間だと言ってベッドに向かうよう指示する。
ブラームスをベッドに寝かせたグレタは、キスしてほしいと言われたため彼に近づく。
襲われそうになったグレタは、ドライバーでブラームスを突き刺すものの、投げ飛ばされる。
首を絞められたグレタは、再びブラームスを突き刺す。
グレタは、傷ついたマルコムを車に乗せてその場を去る。
生き延びたブラームスは、粉々になった人形を修復する。