ロバート・ラドラムの「ジェイソン・ボーン」3部作を基に製作された映画シリーズ第4作。 ”ジェイソン・ボーン”が携わる作戦と同時展開される計画の作戦員が陰謀により命を狙われながら戦う姿を描く、前3作で脚本を担当したトニー・ギルロイが監督と原案、脚本を兼ね、主演ジェレミー・レナー、レイチェル・ワイズ、エドワード・ノートン、ジョアン・アレン、デヴィッド・ストラザーン、アルバート・フィニー、スコット・グレン他共演のサスペンス・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:トニー・ギルロイ
製作総指揮
ジェニファー・フォックス
ヘンリー・モリソン
製作
パトリック・クローリー
フランク・マーシャル
ベン・スミス
ジェフリー・M・ワイナー
原作:ロバート・ラドラム
原案:トニー・ギルロイ
脚本
トニー・ギルロイ
ダン・ギルロイ
撮影:ロバート・エルスウィット
編集:ジョン・ギルロイ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
アーロン・クロス/ケネス・ジェームズ・キットソン:ジェレミー・レナー
マルタ・シェアリング博士:レイチェル・ワイズ
リック・バイヤー:エドワード・ノートン
パメラ・ランディ:ジョアン・アレン
ノア・ヴォーゼン:デヴィッド・ストラザーン
アルバート・ハーシュ博士:アルバート・フィニー
エズラ・クレイマーCIA長官:スコット・グレン
マーク・ターソ:ステイシー・キーチ
ディタ・マンディ:ドナ・マーフィ
アーサー・イングラム:マイケル・チャーナス
ゼヴ・ヴェンデル:コリー・ストール
テレンス・ワード:デニス・ボウトシカリス
ドナルド・フォイト博士:ジェリコ・イヴァネク
ダン・ヒルコット博士:ニール・ブルックス・カニンガム
コニー・ダウド博士:エリザベス・マーヴェル
アウトカム3:オスカー・アイザック
LARX-03:ルイ・オザワ・チャンチェン
サイモン・ロス:パディ・コンシダイン
レイ・ウィリス:コーリイ・ジョンソン
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2012年製作 135分
公開
北米:2012年8月10日
日本:2012年9月28日
製作費 $125,000,000
北米興行収入 $113,203,870
世界 $276,144,750
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
アラスカ、特別作戦グループ訓練地。
国防総省の極秘プログラム”アウトカム”計画の作戦員アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)は、極寒の地で独り訓練を行っていた。
ロンドン。
その頃、新聞社”ガーディアン” の記者サイモン・ロス(パディ・コンシダイン)が、”ブラックブライアー”計画のことを嗅ぎつけたことを知り、CIAは彼を監視する。
メリーランド州、ベセスダ。
CIA長官エズラ・クレイマー(スコット・グレン)は、退役した提督のマーク・ターソ(ステイシー・キーチ)を訪れる。
クレイマーは、”ジェイソン・ボーン”と”トレッドストーン”計画の件で、国家調査分析局の局員リック・バイヤー(エドワード・ノートン)に会うつもりがあることを伝える。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ボーン・アイデンティティー」(2002)
・「ボーン・スプレマシー」(2004)
・「ボーン・アルティメイタム」(2007)
・「ボーン・レガシー」(2012)
・「ジェイソン・ボーン」(2016)
*(簡略ストー リー)
”暗殺者”作戦員の活動するCIAのプログラム“トレッドストーン”の裏では、別の“アウトカム”計画が進行していた。
作戦員”ジェイソン・ボーン”を逃亡させてしまった”トレッドストーン”の不祥事などで、極秘計画が知られてしまうことを恐れたCIAは、国家調査分析局のバイヤーと共に防衛措置を考える。
”ジェイソン・ボーン”の生存、そして彼が帰国する緊急事態を知ったバイヤーは、進行中の全ての計画の停止を指示する。
アラスカで訓練を行っていた、”アウトカム”の作戦員アーロン・クロスは、ある錠剤を定期的に服用し、血液サンプルを研究所に送っていたのだが、相次ぐ予定変更などに疑問を感じ始める。
そして、計画末梢指示と共に、クロスの命も狙われるのだが、彼はその場を脱出して本土に向かう・・・。
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ロバート・ラドラムの死後に、エリック・ヴァン・ラストベーダーがシリーズを受け継ぎ、2004年、同名小説「ボーン・レガシー」を発表しているのだが、映画と内容は異なっている。
シリーズ第4作として、当然のごとく、その顔であるマット・デイモン主演で企画は進められていたが、ポール・グリーングラスの降板により、”不動の主演”交代となるゴタゴタの末に製作された作品。
続編ともリブートとも言えない内容は、写真だけ登場の”ジェイソン・ボーン”マット・デイモンが亡霊のように常に気になってしまい、違う物語だと思っていても、意識せずにはいられないのがファンの心情だ。
”ジェイソン・ボーン”に迫る存在である”パメラ・ランディ”の登場も期待してしまうとまた物足りない。
展開上仕方がないが、1作目からボーンと深く関わる”ニコレット・パーソンズ”役のジュリア・スタイルズが出演しないのも寂しい。
前3作で脚本を担当した監督トニー・ギルロイは、前作の雰囲気を継承しつつ、まずまずのサスペンスには仕上げてはいる。
ファンにはやや消化不良と受け止められたのか、興行収入は、一般的な作品ならばヒットとは言えるが、北米で約1億1300万ドル、全世界では約2億7600万ドルで、前作から激減してしまった。
*「ボーン・アルティメイタム」(2007)
北米興行収入 $227,137,100
世界 $442,822,420
まだまだ力を出し切っていない感じに、今後が期待できる、必殺の作戦員を雰囲気を出して熱演するジェレミー・レナーと、化学者であり、彼をサポートする実力派レイチェル・ワイズの好演は光る。
計画の停止、作戦員他を容赦なく抹殺しようとする国家調査分析局局員エドワード・ノートン、前作で大きな役を演じたCIAの幹部ジョアン・アレンとデヴィッド・ストラザーン、医療チームの医師アルバート・フィニー、CIA長官スコット・グレン、影響力を持つ退役海軍提督ステイシー・キーチ、バイヤー(E・ノートン)の部下ドナ・マーフィ、マイケル・チャーナス、コリー・ストール、研究施設の親会社副社長デニス・ボウトシカリス、化学者及び医師のジェリコ・イヴァネク、ニール・ブルックス・カニンガム、精鋭部隊指揮官エリザベス・マーヴェル、作戦員オスカー・アイザック、ルイ・オザワ・チャンチェン、殺害される記者のパディ・コンシダイン、CIA局員役のコーリイ・ジョンソンなどが共演している。