才能を見出されたマドリードの踊り子の女性がイタリアの伯爵と共にする運命を描く、主演ハンフリー・ボガート、エヴァ・ガードナー、ロッサノ・ブラッツィ、エドモンド・オブライエン共演のドラマ。 |
・ドラマ
・ハンフリー・ボガート / Humphrey Bogart / Pinterest
・エヴァ・ガードナー / Ava Gardner / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョセフ・L・マンキーウィッツ
製作:ジョセフ・L・マンキーウィッツ
脚本:ジョセフ・L・マンキーウィッツ
撮影:ジャック・カーディフ
編集:ウィリアム・ホーンベック
音楽:マリオ・ナシンベーネ
出演
ハンフリー・ボガート:ハリー・ドーズ
エヴァ・ガードナー:マリア・ヴァルガス・トルラート=ファブリーニ
ロッサノ・ブラッツィ:ヴィンチェンツォ・トルラート=ファブリーニ伯爵
エドモンド・オブライエン:オスカー・マルドゥーン
ウォーレン・スティーヴンス:カーク・エドワーズ
マリウス・ゴーリング:アルベェルト・ブラヴァーノ
ヴァレンティナ・コルテーゼ:エレオノーラ・トルラート=ファブリーニ
エリザベス・セラーズ:ジェリー
アメリカ/イタリア 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1954年製作 130分
公開
北米:1954年9月29日
イタリア:1954年12月30日
日本:1954年11月1日
■ アカデミー賞 ■
第27回アカデミー賞
・受賞
助演男優賞(エドモンド・オブライエン)
・ノミネート
脚本賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
イタリアのラパロ。
一世を風靡した映画女優、そして伯爵夫人であるマリア・ヴァルガス・トルラート=ファブリーニ(エヴァ・ガードナー)の葬儀が執り行われていた。
参列した映画監督兼脚本家のハリー・ドーズハンフリー・ボガート)は、回想する。
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3年前。
映画製作に乗り出した実業家カーク・エドワーズ(ウォーレン・スティーヴンス)と、宣伝担当のオスカー・マルドゥーン(エドモンド・オブライエン)と共に、ハリーは女優捜しのためマドリードを訪れる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
マドリード。
新人女優を発掘しようとしていた映画監督兼脚本家ハリー・ドーズは、地元で評判の美貌の踊り子マリアに目を付ける。
プロデューサーのエドワードの指示に従い、言葉巧みにマリアを誘ったハリーは、宣伝担当のオスカーらと共に彼女をアメリカに連れて行く。
その後、ハリーはマリアを売り込み、彼女の出演作は公開前から評判となり、そして大成功を収める。
やがて、ハリーとコンビを組んだマリアは、次々とヒット作に出演し、彼女は大スターとなる。
そして、物質的なものだけでは満たされない気持ちの彼女の前に、理想の人ファブリーニ伯爵が姿を現すのだが・・・。
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製作、監督、脚本を兼ねるジョセフ・L・マンキーウィッツが主宰する独立プロ”フィガロ”初のカラー作品。
ジョセフ・L・マンキーウィッツ製作、監督、脚本による意欲作であるが、エヴァ・ガードナー演ずるヒロインのマリアが、やや独りよがりなところが原因で進む展開などが、悲劇的に描かれ過ぎているような感じを受ける。
第27回アカデミー賞では、助演男優(エドモンド・オブライエン)を受賞し、脚色賞にノミネートされた。
主題曲の「裸足のボレロ」は、当時日本でも大ヒットした。
「アフリカの女王」(1951)でオスカーを獲得した絶頂期のハンフリー・ボガートは、面倒見のいいヒロインの”後見人”として、落ち着き払った貫禄の演技で存在感を見せる。
ヒロインのエヴァ・ガードナーの、妖艶な美しさは信じ難いほどだ。
ヴァレンティナ・コルテーゼやエリザベス・セラーズという、こちらも美しい女優の出演の中で、映画史上に残る美貌は一際輝いている。
私がエヴァ・ガードナー作品を劇場で初めて観たのは、なんと1974年の「大地震」であり、彼女の全盛期をスクリーンで見られた方々は本当に羨ましい。
本作でオスカーを獲得したエドモンド・オブライエンの強かな宣伝マン役、ロッサノ・ブラッツィの、品格と正義感ある伯爵役の好演も印象に残る。
ウォール街の大物であり、映画製作に乗り出すウォーレン・スティーヴンス、南米の大富豪マリウス・ゴーリングなどが共演している。