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がんばれ!ベアーズ The Bad News Bears (1976)

弱小少年野球チームのコーチとなったアル中の元野球選手と少年少女との交流を描く、監督マイケル・リッチー、主演ウォルター・マッソーテイタム・オニールヴィク・モロージャッキー・アール・ヘイリージョイス・ヴァン・パタン共演の痛快コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・リッチー

製作:スタンリー・R・ジャッフェ
脚本:ビル・ランカスター
撮影:ジョン・A・アロンゾ
編集:リチャード・A・ハリス
音楽:ジェリー・フィールディング

出演
ウォルター・マッソー:モリス・バターメイカー
テイタム・オニール:アマンダ・ワーリツァー
ヴィク・モロー:ロイ・ターナー
ジャッキー・アール・ヘイリー:ケリー・リーク
ジョイス・ヴァン・パタン:クリーヴランド
ベン・ピアッツァ:ボブ・ホワイトウッド
クリス・バーンズ:タナー・ボイル
ゲイリー・リー・キャヴァナロ:マイク・エンゲルバーグ
アルフレッド・ラッター:アルフレッド・オギルビー
デヴィッド・ポロック:ルディ・スタイン
クイン・スミス:ティミー・ルーパス
エリン・ブラント:アーメッド・アブドゥル=ラヒム
デヴィッド・スタンボウ:トビー・ホワイトウッド
ブランドン・クルーズ:ジョーイ・ターナー

アメリカ 映画
配給 ラマウント・ピクチャーズ
1976年製作 101分
公開
北米:1976年4月7日
日本:1976年12月
北米興行収入 $32,211,330


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
元マイナー・リーグの野球選手モリス・バターメイカー(ウォルター・マッソー)は、今ではアル中で落ちぶれたプールの掃除人だった。

市会議員のボブ・ホワイトウッド(ベン・ピアッツァ)は、地元の少年野球リーグに資金を提供し、バターメイカーにコーチを依頼していた。

ホワイトウッドは、息子のトビー(\デヴィッド・スタンボウ)を彼に預け、小切手を切ってその場を立ち去る。

バターメイカーは、リーグ・マネージャーのクリーヴランド(ジョイス・ヴァン・パタン)から余った用具を受け取る。

強豪チームのコーチ、ロイ・ターナー(ヴィク・モロー)は、レベルの高いリーグに割り込んできたバターメイカーを迷惑に思い彼に嫌味を言う。

グラウンドが空いたところで、早速バターメイカーはメンバーを集めて練習を始めようとする。

チームはベアーズと名づけられるのだが、野球センスのある子供は一人もいなかった。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
元マイナー・リーグの野球選手で、今ではアル中で落ちぶれたプールの掃除人であるモリス・バターメイカーは、市会議員のホワイトウッドから、地元少年野球リーグのコーチを依頼される。
バターメイカーは、一応は練習を始めようとするが、強豪チームのコーチ、ターナーは、それを歓迎しない。
バターメイカーのチームは、ベアーズと名づけられるのだが、野球センスのある子供は一人もいない有様で、おまけにコーチがアル中で、まともな練習も出来ない。
開幕の日、ベアーズの初戦の相手は、ターナー率いる王者ヤンキースだった。
試合は始まり、ベアーズは大量得点されてしまい、バターメイカーは、あまりの惨めさに試合を放棄してしまう。
ベアーズの大敗に呆れたホワイトウッド憤慨し、チームを解散しようとするが、バターメイカーは子供達のことを考える。
そしてバターメイカーは、元恋人の娘で、天才野球少女のアマンダを説得してスカウトし、才能ある不良少年のケリーをチームに引き入れるのだが・・・。
__________

子供じみた邦題に惑わされて、本作を、ただのキッズ映画と思ってはいけない!

日本の堅苦しい少年野球のイメージとは全く違う、子供達を中心に描きながら、はっきりした自己主張をさせ、頼もしく描くストーリーやラストは、いかにもアメリカ映画らしい。

人生の落伍者のコーチが、子供達との出会いと親交で、終盤では、人生の生き甲斐を見つけて、リーグのお荷物チームの全員が成長していく過程を、マイケル・リッチーは、痛快且つ感動的に描いている。

北米興行収入は、この種の作品としては突出した、約3200万ドルのヒットとなり、続編も製作された。

特筆すべきは、ビゼー作曲「カルメン」を編曲し、全編でそれを効果的に使用したジェリー・フィールディングの音楽の素晴らしさだ。
感動的な作品を大いに盛り上げている。

本作で、オスカー受賞も噂されたウォルター・マッソーの酔いどれコーチぶりは、彼のキャリアの中でもかなり評価が高かった。

テイタム・オニールのピッチャーも板についていて、相当センスが良くなければ、12歳の少女がなかなかあれ程の身のこなしはできるものではない。
(野球経験者なら分かる)
やはり、演出家やスタッフの、プロ意識の賜物だろう。

バターメイカー(W・マッソー)に情が移ったアマンダ(T・オニール)が、子供ながらに、自分の母と彼の寄りを戻そうと必死に説得するのに対し、彼は世話をやくなと突き放し、別れた後に互いに涙するシーンなどは、思わずホロリとさせられる。

印象的な不良少年役を好演したジャッキー・アール・ヘイリーは、3年後の「ヤング・ゼネレーション」(1979)でもいい役を演じていたが 、その後、長く低迷していた。
しかし、2006年の「リトル・チルドレン」でオスカー候補になり、復活したのは実に嬉しい。

今は亡きヴィク・モローも、敵役として熱演し、彼の出演メジャー作品の中では、ベストの作品かもしれない。

リーグ・マネージャーのジョイス・ヴァン・パタン、チームのスポンサーのベン・ピアッツァ、そして、個性溢れるベアーズのメンバー達も、溌剌と演じている。


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