検死室で遺体を見たいと言うエマの要望を断ったオースティンだったが、トミーが現れ、絶対に許さないはずの彼は、エマにどれを見たいか尋ねる。
悪性中皮種で亡くなった女性の遺体を見せたオースティンは、エマが隣の遺体が見たいと言うために、ストリキーネの摂取で亡くなった男性の遺体を見せる。
トミーから、足についている鈴は生きていた場合に見分けるためだと言われたエマは、シーツがかけられた顔面は、毒で死んだ後に銃で吹き飛ばされたことも知る。
エマが顔を見ようとするのを制止するオースティンに、トミーはそのまま続けさせるよう指示する。
鈴が鳴ったために驚いたエマは顔を見るのをやめて、オースティンに怖がったことを冷やかされる。
エマと映画館に行こうとしたオースティンは、遺体を運んで現れたバーク保安官に出くわし、トミーから楽しんでくるようにと言われる。
バークの様子から緊急事態だと考えるオースティンは気になり、家を出る考えがあるかをエマから訊かれ、その気持ちはあるが、今は父を支えたいと答える。
後でレイトショーを観ることを提案したオースティンは、彼女にキスして安置所に戻る。
ダグラス宅の地下で見つかった身元不明の女性”ジェーン・ドウ”は使用人の男に殺されたと考えられ、遺体を捨てる場所に困り家に侵入したのだろうと、バークはトミーに話す。
検死を頼んだバークは、戻ってきたオースティンから、現場を見たかったと言われたため、4人が殺されて手掛かりも関連性もないことを伝える。
遺体が発見されたことと、犯行手口は答えられるが、ジェーン・ドウに関しては何も話せないと言うバークは、今夜中に検死を頼むとトミーに伝えてその場を去る。
トミーとオースティンはジェーン・ドウの検死を始めるものの、特に目立った外傷はなかった。
灰色の瞳の濁り具合から、死後数日だと判断したトミーは、手首と足首が折れていることに気づく。
トミーは、外傷もないのにどうやって折ったのか疑問に思い、手の爪の泥灰を確認する。
オースティンが足の爪にもそれがあることを確認し、トミーは髪の毛にも付着しているため、体が覆われていたことに気づく。
泥灰は種苗店で購入できて地中にも存在すると言うトミーは、鼻腔や耳の穴に異物が混入していないことも確認し、オースティンが口を開けると舌が切られていた。
以前にも同じような遺体を見たことがあると言うトミーは、売春目的の誘拐の被害者の可能性を考える。
鼻腔から出血した後にハエが出てきたために追い払ったトミーは、左下の臼歯が1本抜けていることに気づき、口の中から糸のようなものを取り出し、検査機関に送るようオースティンに指示する。
膣を調べたトミーは、内側が傷だらけであることをオースティンに伝えて、組織に隆起や溝が数多く見られ、意図的な行為による切り傷だと判断する。
内臓の検査を始めたトミーはラジオの雑音が気になり、オースティンに調整させる。
胸部にメスを入れたトミーは、出血したことに驚くオースティンに、新しい遺体ならあり得ると伝える。
悪性黒色腫のようなものを見つけたトミーは、それも検査機関に送るようオースティンに指示する。
冷蔵庫に保管したジェーン・ドウの血液が流れ出たことに気づいたオースティンは驚く。
オースティンから言われたウエストの細さは、長期間コルセットをつけていたためだろうと話すトミーは、超ヘビースモーカーとしか考えられないほど肺が汚れていることに気づく。
肺がこれだけ焼けていれば、全身に第三度熱傷を負っているはずだと言うトミーは、心臓に切られたような傷があることを確認する。
傷が心臓だけでないため、オースティンは遺伝性の疾患の可能性を指摘するものの、トミーから傷痕だと言われる。
これまでの状況がすべて外傷だとしたら、体はズタズタのはずだと言うオースティンは、ジェーン・ドウが原形をとどめている理由が理解できない。
殺したいだけなら簡単に済ませたはずだと言うトミーは、相手を苦しめたい時にする殺し方だとオースティンに伝える。
物音がしたために見に行ったオースティンは、ミラーに映った人影に気づくものの誰もいなかった。
通気口の物音を調べたオースティンは、何かがいたために驚き倒れてしまい、そこに現れたトミーにそれを伝える。
そこに傷つけられたスタンリーがいることに気づいたオースティンは、通気口から取り出してトミーに渡す。
助からないと悟ったトミーは、スタンリーを苦しませないために首を折って死亡させて焼却する。
遺体保管庫の扉が開いたことを気にするオースティンは、トミーから、スタンリーは妻の形見だったと言われる。
消化器の解剖を始めたトミーは、胃から摘出した花が、麻酔に使われる”シロバナヨウシュチョウセンアサガオ”であることを確認し、内臓の傷に説明がつくとオースティンに伝える。
それが北部で生息する花であることを知ったオースティンは、嵐が近づくために、朝になってから検死をすることをトミーに提案するものの、夜中中に遣り遂げると言われる。
胃の内部から埋葬布のようなものに包まった臼歯が見つかり、数字を確認したオースティンは、、布と糸を比較し、歯を抜いた後に布に包んで飲み込ませたと考える。
オースティンから、宗教上の儀式かもしれないと言われてトミーは、今までの結果を考えると生贄とも考えられた。
嵐の警戒情報を伝えるラジオのニュースが、突然”Open Up Your Heart”の曲に変わり、オースティンは避難した方がいいとトミーに伝える。
トミーから手伝うようにと言われたオースティンは、ジェーン・ドウの胸部の皮膚を剥がし、内側に布と同じ文字などが書かれていることに気づく。
遺体保管庫の扉が開き、照明が壊れて停電してしまう。
保管庫から遺体は消え去り、その場から離れたトミーとオースティンは、発電機は作動するものの電力が足りないため、エレベーターではなく扉から地上に出ようとするものの開けることができない。
木が倒れていたために扉を開けることができないトミーは、携帯電話が通じないと言うオースティンと共に事務所に向かう。
不審な物音を気にしながら事務所に入り鍵を閉めたトミーは、警察に電話をしてバークに助けを求める。
バークから聴こえないと言われたトミーは電話が切れてしまい、鈴の音が聴こえる。
ドアの床の隙間を見て廊下の裸足の足を確認したオースティンは、こじ開けようとされたために、トミーと共にキャビネットで押さえる。
ジェーン・ドウの遺体のせいだと言うオースティンは、逃げるべきだったと考え。
手首を怪我していたトミーは、手当てをしようとする。
その直後にトミーは何かに襲われて脇腹を痛め、オースティンが手当てをする。
相手がジェーン・ドウと同じ灰色の目をしていたと言うトミーは、安置所に向かい、彼女を火葬場に運ぼうとするものの、その場に閉じ込められる。
外に何かがいることを確認した二人は、その場でジェーン・ドウの遺体に火を放つ。
火は室内に広がり、トミーが消火器で消すものの、ジェーン・ドウの遺体は全く変化していなかった。
その場から出てエレベーターに向かった二人は、迫ってくる遺体から逃げようとする。
エレベーターに乗り、襲い掛かる顔のない遺体を斧で倒したトミーだったが、それがエマだと気づいたオースティンはショックを受ける。
二人はエレベーターに乗るものの止まってしまい、オースティンは、自分が後で来るようにとエマに言ったせいだとトミーに伝える。
自分のために残ったと言うトミーは責任を感じ、不測の事態だと考えるオースティンに、妻のこともそう言われたと伝えて、いつも明るく太陽のようだった彼女が悩みを独りで抱えていたとは思わなかったと話す。
自分達を殺そうとしていると言うトミーに、それならば簡単にできるはずだと伝えたオースティンは、ジェーン・ドウが何かを隠していると考え安置所に戻ろうとする。
焼却炉は点火されて煙が立ち込め、襲われたトミーを助けながらオースティンは安置所に向かう。
ジェーン・ドウの頭部を切開して頭蓋骨を外し、異常がないように見える脳の一部を切除して調べたオースティンは、細胞が動いていたために驚く。
それを確認したトミーはジェーン・ドウは生きていると考えるものの、火を点けて心臓もとり出したとトミーに伝える。
トミーは、ジェーン・ドウを活かしている動力源のようなものがあると考え、オースティンが布を折って文字が連なることに気づき、それが”レビ記/20小27節”であることを確認する。
布の数字から、1693年のアメリカ北東部ニューイングランドで起きた”セイラム魔女裁判”のことが記されていることが分かり、儀式に失敗したか、魔女を葬り去ろうとした結果、無実の人間を悪魔に変えたのかもしれないとトミーは考える。
ジェーン・ドウが拷問や解剖の痛みを感じていると言うトミーは、彼女の目的は同じ痛みを自分達に与えることだと考え、脇腹の傷と浮かび上がった布と同じ文字を確認する。
そのために殺さないのは復讐だと考えるトミーは、彼女自身が儀式を行っているとオースティンに伝える。
なぜ自分達にと訊かれたトミーは、誰でも構わないとオースティンに伝え、たまたま関わったせいだと言いながら、生き延びた者が遠い地にジェーン・ドウを埋めたのだろうと考える。
誰も気づかなかったから止まらなかったと考えるトミーは、ジェーン・ドウの秘密を暴けず、彼女は苦しみ復讐は止まらないと言いながら、自分が何とかするしかないとオースティンに伝える。
ドアを殴る音でオースティンがそれを抑える間、トミーは、息子を傷つけないでほしいとジェーン・ドウに話しかける。
ジェーン・ドウの症状がトミーに乗り移り、両手足首が骨折し。彼女の切開痕は消えて内臓は復活し、瞳が生気を帯びる。
苦しむトミーは死を望み、オースティンは仕方なく父の胸をメスで刺す。
トミーは息絶えてオースティンは悲しみ、電力が復旧してバークの声が聴こえる。
地上に出る扉を開けることができないオースティンは、バークが”Open Up Your Heart”を歌い始めたために動揺する。
螺旋階段の下を見つめたオースティンは振り向き、その場にトミーがいたために驚き落下死する。
現場検証は始り、オースティンとトミーの死を確認したバークは、侵入者がいないことを知らされ、自殺はあり得ないと考える。
ラジオからは4日連続の晴天の話題が流れ、バークは、手がつけられた様子がないジェーン・ドウの遺体を、”バージニア・コモンウェルス大学”に運ぶことを指示する。
移送される車のラジオからは”Open Up Your Heart”が流れ、ジェーン・ドウの左足のつま先が痙攣する。