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愛と追憶の日々 Terms of Endearment (1983)

心は通いながらも時に反発し合う母娘の波乱の人生を描く、製作、監督、脚本ジェームズ・L・ブルックスシャーリー・マクレーンデブラ・ウィンガージャック・ニコルソン共演の家族愛のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(家族愛)

シャーリー・マクレーン / Shirley MacLaine / Pinterest
ジャック・ニコルソン / Jack Nicholson 作品一覧
ジャック・ニコルソン / Jack Nicholson / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ジェームズ・L・ブルックス

製作
ジェームズ・L・ブルックス
ペニー・フィンケルマン・コックス
マーティン・ジュロー
原作:ラリー・マクマートリー
脚本:ジェームズ・L・ブルックス
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
編集:リチャード・マークス
美術・装置
ポリー・プラット
ハロルド・ミケルソン
トム・ペディゴ
アンソニー・モンデル
音楽:マイケル・ゴア

出演
オーロラ・グリーンウェイ:シャーリー・マクレーン
エマ・グリーンウェイ・ホートン:デブラ・ウィンガー
ギャレット・ブリードラヴ:ジャック・ニコルソン
サム・バーンズ:ジョン・リスゴー
フラップ・ホートン:ジェフ・ダニエルズ
パッツィー・クラーク:リサ・ハート・キャロル
ヴァーノン・ダハート:ダニー・デヴィート
トミー・ホートン:トロイ・ビショップ
テディー・ホートン:ハックルベリー・フォックス

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1983年製作 131分
公開
北米:1983年11月23日
日本:1984年2月25日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $108,423,490
世界 $122,752,330


アカデミー賞 ■
第56回アカデミー賞

・受賞
作品・監督
主演女優(シャーリー・マクレーン
助演男優(ジャック・ニコルソン
脚色賞
・ノミネート
主演女優(デブラ・ウィンガー
助演男優(ジョン・リスゴー
編集・作曲・録音・美術賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1948年、テキサスヒューストン
オーロラ・グリーンウェイ(シャーリー・マクレーン)は娘エマを出産するが、8年後に夫は他界してしまう。

成長したエマ(デブラ・ウィンガー)は、結婚することになるが、オーロラは、娘の夫になるフラップ・ホートン(ジェフ・ダニエルズ)が、先の見えている教師だということが気に入らず、結婚式にも出席しなかった。

そんなオーロラの家の隣には、宇宙飛行士のギャレット・ブリードラヴ(ジャック・ニコルソン)が引越して来ていた。

エマに裏切られたと感じたオーロラは、女遊びが盛んな隣人のギャレットが気になり始める。

エマとフラップを、自宅のパーティに呼んだオーロラだったが、彼女は、エマの妊娠の知らせを聞いても喜ばなかった。

そんなオーロラは、教会で知り合った男性ヴァーノン・ダハート(ダニー・デヴィート)に好意を寄せられていた。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
父を早くに亡くし、母オーロラに女手一つで育てられたエマ・グリーンウェイは、教師のフラップと結婚することになる。
その結婚に反対していたオーロラは、式にも出席せず、やがて、エマとフラップは、彼の仕事の関係で引っ越すことになる。
その後、三人の子供が生まれたエマは生活苦となるが、オーロラは援助しようとしない。
やがてオーロラは、隣人の宇宙飛行士でプレイボーイのギャレットと親密になり、フラップの浮気を疑うエマも銀行員のバーンズと親しくなる。
そんな時、エマは悪性腫瘍が見つかり、子供達や夫、そして母オーロラに見守られながら、最後の日々を過ごす・・・。
__________

1975年に発表された、ラリー・マクマートリーの同名小説を基に製作された作品。

北米興行収入は1億ドルを超え、全世界では約1億2300万ドルのヒットとなった。

第56回アカデミー賞では11部門にノミネートされ、作品賞をはじめ、監督、主演女優(シャーリー・マクレーン)、助演男優(ジャック・ニコルソン)、脚色賞を受賞した。
・ノミネート
主演女優(デブラ・ウィンガー
助演男優(ジョン・リスゴー
編集・作曲・録音・美術賞

製作、脚本も手がけたジェームズ・L・ブルックスは、初監督にして、アカデミー賞でいきなり、3部門(作品、監督、脚本)を受賞する快挙を成し遂げた。

無駄な描写を排除した、ジェームズ・L・ブルックスのテンポの良い演出は見事で、ベテランから子供達まで、繊細にして力強い演技を引き出している。

切れのよいストーリー展開は、クライマックスのメロドラマ後のラストを迎え、清々しささえ感じる後味の良さだ。

メロディーを聴いただけで、目頭が熱ってしまう、マイケル・ゴアの音楽も素晴しい。

主演の2人、力強いシャーリー・マクレーンデブラ・ウィンガーの自然な演技は甲乙付け難く、両者がアカデミー主演賞にノミネートされのは納得だ。

原作にはない、宇宙飛行士役で登場するジャック・ニコルソンは、多彩な登場人物の中でも異色のキャラクターで、彼らしい、飾り気のないウィットに富んだ演技を楽しめる。

「世界で160人しかいない宇宙飛行士だ・・」などと言ってはいるが、あまり、それらしく見えない人物を、お構いなしに演ずる彼の演技は絶品だ。

初めてオーローラをランチに誘う場面、左手の小指で彼女の腕に触れようとする仕草などは、とても演技には見えない。

実はこの役は、バート・レイノルズを予定していたのだが、彼は他の作品出演のためにそれを断り、その話はジェームズ・ガーナーに、解釈の問題で監督と対立した彼も去り、さらには、ハリソン・フォード経由でジャック・ニコルソンに決まったという経緯がある。

同じく、アカデミー助演賞候補になったジョン・リスゴーは、前年の「ガープの世界」(1982)に続いての連続ノミネートで、彼の演技者としての実力は高く評価されることになり、大柄だが優しさがにじみ出ている、味のある役柄を好演している。

義母と、最後まで意地の張り合いをする、主人公エマの夫役ジェフ・ダニエルズも、彼のキャリアの中では最高の演技だと言える。

この後に目立った活躍がないのが残念な、リサ・ハート・キャロルは、見かけは派手だが、エマの心の支えになる親友役を好演している。

他、まだまだ無名のダニー・デヴィートが、主人公オーロラに惹かれる男性で、なんとも不思議な役柄を演じている。


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